10 / 42
如月瑠璃は錆びた弦を掻き鳴らす
担任のヅラがさ
しおりを挟む
第十話
「それで双葉はこんなことになってんの」
教室で机を囲み昼食を摂る、いつメンの私達。
私と渚はモグモグと口を動かしながら、机に突っ伏して白目を剥いている双葉を見る。
「ちょっと無理させすぎたかな」
昨日、双葉の演奏を聴いて俄然やる気になった私は、時は金なりの精神で早速、店の外に彼女を連れ出した。
そして店前で演奏させたのだ。
と言っても、人通りなんて殆どない路地。まず人目につくことはないが、極度のあがり症だった双葉には、相当なプレッシャーだったと思う。
けど、いきなりそんな暴挙に出たのには理由がある。
人目を気にしてたどたどしくも、三回ほど演奏してもらった後、店の中に戻って私が見ている前で、もう一度演奏して貰った。
すると、最初の演奏とは比べ物にならない演奏を聴かせてくれたのだ。
私の思った通りだった。緊張を超える緊張状態に身を晒すことで、感覚を麻痺させ、このくらいのプレッシャーならさっきよりマシだと思える、という予想は的中。
後はその一連の流れを、私の前であがってしまう度に繰り返すだけ。
「スパルタだな」
「動画撮ってある。見る?」
「お、見る見る」
私は昨日の特訓風景を見せる。
双葉が好きな曲を弾かせているが、どれも演奏の度に良くなっていく。
本来は上手いから、環境に慣れていけば落ち着きを取り戻して演奏できるのだ。
スパルタとはいえ、今の時点でこれだけ改善できたのだから、先は明るい……と思う。
「あ、今の曲。アタシ聴いたことある」
「全身全霊?」
「そうそう、あの曲好きなんだよなぁ。んで、これ、何回ループしたんだ」
「五回くらい? 双葉の魂が真っ白に燃え尽きるまで」
「鬼かよお前」
「双葉はロックだから」
「意味わからん……」
「双葉はやればできる子だから」
私達がそんな会話をしていると、双葉がガバッ! と。勢いよく起き上がった。
「ワタシハ、ヤレバデキルコ」
「うん、次も頑張ろう」
「ウン」
「壊れてね⁉︎ なんかヤバそうなんだけど⁉︎」
渚のツッコミは無視して、私と双葉は冗談をそこそこに、今日の放課後について話し合う。
「早速、今日も特訓する?」
「今日はダメ。私の特訓はセレナーデじゃできないよ。今日はお姉がお店開いてるから」
「それなんだけど、ウチでやろう。私もギターの練習はじめたいし。双葉先生に教えて貰わないと」
「だね、じゃあ今日は特訓じゃなくて、瑠璃のギター練習にしよっか!」
「なんか嬉しそうだね双葉」
「いや? 別にー」
「大丈夫。次はしっかり特訓しよう」
「うぅっ……」
「……二人だけずるいな、アタシも行く」
「あれ渚、今日はバイトじゃないの?」
「メイド喫茶の」
「ああ、メイド喫茶のバイ——トじゃないっつの! 普通の喫茶店! バイトは来週からだ」
「そっか……」
「だから、なんでそんなに残念そうなんだ瑠璃は」
「いいじゃん、一回くらい着てあげれば?」
「なんでだよ、嫌だよ!」
そして鳴ったチャイムに従って、私たちは席へと戻り、午後の授業を終えて————あっという間に放課後。
私は背後を歩く二人に振り返る。
「でさ、担任のヅラがさ……」
「気にしてるんだよね先生。みんな分かってるとはいえ、ズレてますって言えないじゃん」
「アタシ授業後にそっとメモ渡したわ」
「なんて書いたの?」
「いや、ヅラがズレてますって」
「それがいいよ。あのまま職員室に戻る方が酷だし」
「だよな。篠崎先生のこと好きらしいし、せめて好きな人の前でくらい、な」
「うん……」
酷な現実について議論している二人から目を外し、私は感慨深く思う。
自分の家に誰かを呼ぶなんていつぶりだろうと。
最近はただでさえ静かな家だ。久しぶりにあの家が賑やかになるのかと思うと、なんだか嬉しい……気がした。
「そういえば瑠璃の家って何人家族なんだ?」
そう考えていたら、どうも返答しにくい話題を振られてしまった。
素直に言ってもいいけど……せっかく友達が来てくれるんだから、変な空気にしたくない。
とりあえず、私は質問し返して誤魔化す。
「渚のところは?」
「アタシのとこは妹と弟と母親、それから爺ちゃんと婆ちゃんの六人暮らし。父親はたまに会って飯食べに行ったりするかな」
「お父さんは別居してるの?」
「いい質問だ双葉。父親はウチの母親の怒りが収まるまでホテル暮らしなんだ。察してくれ」
「あぁ……やっちゃいけないことをやったんだね」
「そういうこと。まあ、一気に離婚ってならないだけ、ウチのマ——母親が優しいんだと思う」
今、ママって言いそうじゃなかった?
だとしたら私のイメージ通りで可愛いと思うんだけど、本人は隠したいようだから、何も言わないでおこう。
「双葉のところはどうなんだよ」
「ウチはねー、お姉とお父さんと三人だよ。お母さんは私が小さい時に死んじゃってるからさ」
「……そっか」
「やだな、そんな暗くならないでよ。それで、瑠璃は?」
まあ、戻ってくるよね。
双葉も暗くなりそうな雰囲気を払拭するために、すぐ私にパスをしてきたんだろうけど……一番ヘビーな雰囲気になってしまうことは必至。
どうにか話題を変えたいところだけど……誤魔化しても仕方ない、か。
「私のところは——」
私は話そうとしたが、そのタイミングで誰かのスマホが鳴り出した。
「あ、ごめん、私だ」
双葉がスマホを手に取って私達から少し離れる。
黙って眺めていると、すぐに電話を終えた彼女が戻ってきた。
「いやぁ、お姉から。今日は晩御飯ないから適当に食べてこいって」
「一葉さんはどうかしたの?」
「なんか友達が来たから店閉めて飲むんだって」
「楽しそうだな」
「それじゃ、ウチで食べてく?」
その言葉に二人は目を丸くする。
「え、大丈夫なのか?」
「晩御飯にお邪魔しちゃ悪いよ」
「大丈夫、私一人暮らしだから」
あ。
怪訝な表情になった二人はどういうことかと私に訊いてくる。
仕方ない、言うしかないか。
「いや、実は——」
私は家族が全員、私を遺して死んでしまったという、高校一年にしては中々にヘビーな話を話す。
それに二人は悲痛な面持ちになって————この間、セレナーデで一葉さんが見せたあの色を浮かべた。
淡い青紫の色。
聞いて後悔するくらいなら訊かなきゃいいのに。なんて、それは流石に勝手すぎる考えだ。訊かなきゃいいのにという言葉をゴクっと飲み干して、私は取り繕う。
「気にしないで。別にもう大丈夫だからさ」
私は今、上手く笑えているだろうか。
そんな風に思うのは、まだ私が大丈夫ではないからなのかもしれない。
「それで双葉はこんなことになってんの」
教室で机を囲み昼食を摂る、いつメンの私達。
私と渚はモグモグと口を動かしながら、机に突っ伏して白目を剥いている双葉を見る。
「ちょっと無理させすぎたかな」
昨日、双葉の演奏を聴いて俄然やる気になった私は、時は金なりの精神で早速、店の外に彼女を連れ出した。
そして店前で演奏させたのだ。
と言っても、人通りなんて殆どない路地。まず人目につくことはないが、極度のあがり症だった双葉には、相当なプレッシャーだったと思う。
けど、いきなりそんな暴挙に出たのには理由がある。
人目を気にしてたどたどしくも、三回ほど演奏してもらった後、店の中に戻って私が見ている前で、もう一度演奏して貰った。
すると、最初の演奏とは比べ物にならない演奏を聴かせてくれたのだ。
私の思った通りだった。緊張を超える緊張状態に身を晒すことで、感覚を麻痺させ、このくらいのプレッシャーならさっきよりマシだと思える、という予想は的中。
後はその一連の流れを、私の前であがってしまう度に繰り返すだけ。
「スパルタだな」
「動画撮ってある。見る?」
「お、見る見る」
私は昨日の特訓風景を見せる。
双葉が好きな曲を弾かせているが、どれも演奏の度に良くなっていく。
本来は上手いから、環境に慣れていけば落ち着きを取り戻して演奏できるのだ。
スパルタとはいえ、今の時点でこれだけ改善できたのだから、先は明るい……と思う。
「あ、今の曲。アタシ聴いたことある」
「全身全霊?」
「そうそう、あの曲好きなんだよなぁ。んで、これ、何回ループしたんだ」
「五回くらい? 双葉の魂が真っ白に燃え尽きるまで」
「鬼かよお前」
「双葉はロックだから」
「意味わからん……」
「双葉はやればできる子だから」
私達がそんな会話をしていると、双葉がガバッ! と。勢いよく起き上がった。
「ワタシハ、ヤレバデキルコ」
「うん、次も頑張ろう」
「ウン」
「壊れてね⁉︎ なんかヤバそうなんだけど⁉︎」
渚のツッコミは無視して、私と双葉は冗談をそこそこに、今日の放課後について話し合う。
「早速、今日も特訓する?」
「今日はダメ。私の特訓はセレナーデじゃできないよ。今日はお姉がお店開いてるから」
「それなんだけど、ウチでやろう。私もギターの練習はじめたいし。双葉先生に教えて貰わないと」
「だね、じゃあ今日は特訓じゃなくて、瑠璃のギター練習にしよっか!」
「なんか嬉しそうだね双葉」
「いや? 別にー」
「大丈夫。次はしっかり特訓しよう」
「うぅっ……」
「……二人だけずるいな、アタシも行く」
「あれ渚、今日はバイトじゃないの?」
「メイド喫茶の」
「ああ、メイド喫茶のバイ——トじゃないっつの! 普通の喫茶店! バイトは来週からだ」
「そっか……」
「だから、なんでそんなに残念そうなんだ瑠璃は」
「いいじゃん、一回くらい着てあげれば?」
「なんでだよ、嫌だよ!」
そして鳴ったチャイムに従って、私たちは席へと戻り、午後の授業を終えて————あっという間に放課後。
私は背後を歩く二人に振り返る。
「でさ、担任のヅラがさ……」
「気にしてるんだよね先生。みんな分かってるとはいえ、ズレてますって言えないじゃん」
「アタシ授業後にそっとメモ渡したわ」
「なんて書いたの?」
「いや、ヅラがズレてますって」
「それがいいよ。あのまま職員室に戻る方が酷だし」
「だよな。篠崎先生のこと好きらしいし、せめて好きな人の前でくらい、な」
「うん……」
酷な現実について議論している二人から目を外し、私は感慨深く思う。
自分の家に誰かを呼ぶなんていつぶりだろうと。
最近はただでさえ静かな家だ。久しぶりにあの家が賑やかになるのかと思うと、なんだか嬉しい……気がした。
「そういえば瑠璃の家って何人家族なんだ?」
そう考えていたら、どうも返答しにくい話題を振られてしまった。
素直に言ってもいいけど……せっかく友達が来てくれるんだから、変な空気にしたくない。
とりあえず、私は質問し返して誤魔化す。
「渚のところは?」
「アタシのとこは妹と弟と母親、それから爺ちゃんと婆ちゃんの六人暮らし。父親はたまに会って飯食べに行ったりするかな」
「お父さんは別居してるの?」
「いい質問だ双葉。父親はウチの母親の怒りが収まるまでホテル暮らしなんだ。察してくれ」
「あぁ……やっちゃいけないことをやったんだね」
「そういうこと。まあ、一気に離婚ってならないだけ、ウチのマ——母親が優しいんだと思う」
今、ママって言いそうじゃなかった?
だとしたら私のイメージ通りで可愛いと思うんだけど、本人は隠したいようだから、何も言わないでおこう。
「双葉のところはどうなんだよ」
「ウチはねー、お姉とお父さんと三人だよ。お母さんは私が小さい時に死んじゃってるからさ」
「……そっか」
「やだな、そんな暗くならないでよ。それで、瑠璃は?」
まあ、戻ってくるよね。
双葉も暗くなりそうな雰囲気を払拭するために、すぐ私にパスをしてきたんだろうけど……一番ヘビーな雰囲気になってしまうことは必至。
どうにか話題を変えたいところだけど……誤魔化しても仕方ない、か。
「私のところは——」
私は話そうとしたが、そのタイミングで誰かのスマホが鳴り出した。
「あ、ごめん、私だ」
双葉がスマホを手に取って私達から少し離れる。
黙って眺めていると、すぐに電話を終えた彼女が戻ってきた。
「いやぁ、お姉から。今日は晩御飯ないから適当に食べてこいって」
「一葉さんはどうかしたの?」
「なんか友達が来たから店閉めて飲むんだって」
「楽しそうだな」
「それじゃ、ウチで食べてく?」
その言葉に二人は目を丸くする。
「え、大丈夫なのか?」
「晩御飯にお邪魔しちゃ悪いよ」
「大丈夫、私一人暮らしだから」
あ。
怪訝な表情になった二人はどういうことかと私に訊いてくる。
仕方ない、言うしかないか。
「いや、実は——」
私は家族が全員、私を遺して死んでしまったという、高校一年にしては中々にヘビーな話を話す。
それに二人は悲痛な面持ちになって————この間、セレナーデで一葉さんが見せたあの色を浮かべた。
淡い青紫の色。
聞いて後悔するくらいなら訊かなきゃいいのに。なんて、それは流石に勝手すぎる考えだ。訊かなきゃいいのにという言葉をゴクっと飲み干して、私は取り繕う。
「気にしないで。別にもう大丈夫だからさ」
私は今、上手く笑えているだろうか。
そんな風に思うのは、まだ私が大丈夫ではないからなのかもしれない。
2
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
黄昏は悲しき堕天使達のシュプール
Mr.M
青春
『ほろ苦い青春と淡い初恋の思い出は・・
黄昏色に染まる校庭で沈みゆく太陽と共に
儚くも露と消えていく』
ある朝、
目を覚ますとそこは二十年前の世界だった。
小学校六年生に戻った俺を取り巻く
懐かしい顔ぶれ。
優しい先生。
いじめっ子のグループ。
クラスで一番美しい少女。
そして。
密かに想い続けていた初恋の少女。
この世界は嘘と欺瞞に満ちている。
愛を語るには幼過ぎる少女達と
愛を語るには汚れ過ぎた大人。
少女は天使の様な微笑みで嘘を吐き、
大人は平然と他人を騙す。
ある時、
俺は隣のクラスの一人の少女の名前を思い出した。
そしてそれは大きな謎と後悔を俺に残した。
夕日に少女の涙が落ちる時、
俺は彼女達の笑顔と
失われた真実を
取り戻すことができるのだろうか。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
我らおっさん・サークル「異世界召喚予備軍」
虚仮橋陣屋(こけばしじんや)
青春
おっさんの、おっさんによる、おっさんのためのほろ苦い青春ストーリー
サラリーマン・寺崎正・四〇歳。彼は何処にでもいるごく普通のおっさんだ。家族のために黙々と働き、家に帰って夕食を食べ、風呂に入って寝る。そんな真面目一辺倒の毎日を過ごす、無趣味な『つまらない人間』がある時見かけた奇妙なポスターにはこう書かれていた――サークル「異世界召喚予備軍」、メンバー募集!と。そこから始まるちょっと笑えて、ちょっと勇気を貰えて、ちょっと泣ける、おっさんたちのほろ苦い青春ストーリー。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
アニラジロデオ ~夜中に声優ラジオなんて聴いてないでさっさと寝な!
坪庭 芝特訓
恋愛
女子高生の零児(れいじ 黒髪アーモンドアイの方)と響季(ひびき 茶髪眼鏡の方)は、深夜の声優ラジオ界隈で暗躍するネタ職人。
零児は「ネタコーナーさえあればどんなラジオ番組にも現れ、オモシロネタを放り込む」、響季は「ノベルティグッズさえ貰えればどんなラジオ番組にもメールを送る」というスタンスでそれぞれネタを送ってきた。
接点のなかった二人だが、ある日零児が献結 (※10代の子限定の献血)ルームでラジオ番組のノベルティグッズを手にしているところを響季が見つける。
零児が同じネタ職人ではないかと勘付いた響季は、献結ルームの職員さん、看護師さん達の力も借り、なんとかしてその証拠を掴みたい、彼女のラジオネームを知りたいと奔走する。
ここから第四部その2⇒いつしか響季のことを本気で好きになっていた零児は、その熱に浮かされ彼女の核とも言える面白さを失いつつあった。
それに気付き、零児の元から走り去った響季。
そして突如舞い込む百合営業声優の入籍話と、みんな大好きプリント自習。
プリントを5分でやっつけた響季は零児とのことを柿内君に相談するが、いつしか話は今や親友となった二人の出会いと柿内君の過去のこと、更に零児と響季の実験の日々の話へと続く。
一学年上の生徒相手に、お笑い営業をしていた少女。
夜の街で、大人相手に育った少年。
危うい少女達の告白百人組手、からのKissing図書館デート。
その少女達は今や心が離れていた。
ってそんな話どうでもいいから彼女達の仲を修復する解決策を!
そうだVogue対決だ!
勝った方には当選したけど全く行く気のしない献結啓蒙ライブのチケットをプレゼント!
ひゃだ!それってとってもいいアイデア!
そんな感じでギャルパイセンと先生達を巻き込み、ハイスクールがダンスフロアに。
R15指定ですが、高濃度百合分補給のためにたまにそういうのが出るよというレベル、かつ欠番扱いです。
読み飛ばしてもらっても大丈夫です。
検索用キーワード
百合ん百合ん女子高生/よくわかる献血/ハガキ職人講座/ラジオと献血/百合声優の結婚報告/プリント自習/処世術としてのオネエキャラ/告白タイム/ギャルゲー収録直後の声優コメント/雑誌じゃない方のVOGUE/若者の缶コーヒー離れ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる