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如月瑠璃は錆びた弦を掻き鳴らす
一つになった世界
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Prologue
——音を鳴らす。
幾重にも連なる音色が、音の奔流となり空間を彩る。
沢山の観客と私達が一体となって一つになっていく感覚に、私は身を委ねていく。
……でも、まだまだ足りない。
私はより強く、激しく、弦を掻き鳴らす。
荒々しく心の内を曝け出すような、抒情的なフレーズ。
ここぞとばかりに音に感情を乗せて奏る。
この猛る興奮を、荒々しい熱情を。聴く者に私のありったけの——真っ赤な感情をぶつけてやる。
「——っ」
ハイテンポなリズム。狂いそうになるリズムを捕まえて、逃さないようにしつつ、グルーヴを生み出す。
決して破綻させない。最後まで弾ききって、私の込めた感情でパンパンになったバトンを——ボーカルに渡す。
「————!」
あぁ……だめだ、そうじゃない。そうじゃないんだよ。
私の込めた感情が、みるみるうちに萎んでいく。
なんでそんな色で歌う。
なんで観客の色が見えない。
せっかく一つの色に染まりかけていたのに——何をしているの。
「——ざけるな」
私の呟きは楽器の音に掻き消される。
————。
……アルペジオで静かに場を支配するギターの音色。
私の反対側から聞こえてくる音色は、徐々に感情を乗せていき、悲しい雰囲気で会場を一杯にする。
……そう、そうだ。
そのフレーズはその色のまま、そうすればその色に感化された観客は一色に染まって——
「——なんでッ」
しかし、急激にその音色は勢いをなくし、爆発すべきところで爆発しない。
お行儀よく、お手本のように、優等生な演奏に戻ってしまう。
そして次は、ベース。
……駄目だ。
段々と感情に蓋をするように無機質になっていく。
いつからそんな……ただの機械のようなつまらない音しか出さなくなった?
なんの色も感じない、無色透明な感情……。
「なんで——」
唯一、私の音についてくる音は、背後のドラム。
でもその音は、場をかき乱す騒音にしか私には感じられない。
感じているものは同じはずなのに、私に合わせず、あえて色を塗り替えていこうとしてるように思えるリズム。
なんで?
それじゃいつまでも最高な瞬間は訪れない。
私は最高の光景が見たいのに。
一色に染まった感情の色はきっと、何よりも美しいはずなんだ。なのになんで……分かってくれない。
みんなで、最高の音で、最高の瞬間を手に入れようって、言ったはずなのに——
「————ああ、そっか」
ギャリンッと、ギターを鳴らす。
その音は浮いていて、私だけがこの輪から外れてしまっているようで……でも、それでも、私は私の音を鳴らす。
全てを一色に染めてしまいたい。
その一心で掻き鳴らす。
もう無駄なことだって気付いているのに。
「はぁ——はぁ——っ」
気付いてしまった。気づけば、不思議とよく見える。
ああ、なんだ……簡単なことだったんだ。
ステージの上で、横に並ぶ他のメンバーを見る。
全員が——同じ色。でも私は、私だけが——
「——違う色、だったんだ」
ステージを降りる。
先に降りていたメンバーが、私の方を向いて待っていた。
「……なんだよ、さっきの」
私はその言葉に内心で毒ずく。それはこっちのセリフだと。
なんだあの歌は。
「……あれじゃ違う」
「どういうことだよ」
「込める色が違う」
「っ——またそれかよ」
なぜか辛そうな顔をして、彼女は俯いてしまう。
周りもどこか曇った表情になった気がするけど、そんなことはどうでもいい。
「——ね、ねえ!」
横から私の元にやってきた、ギター担当の彼女に目を向ける。
「その、そのね、私っ——」
「何も聞きたくない。でも言いたいことはある。なんであそこでやめたの。なんであのまま、感情を爆発させなかったの。あのままやれば、貴女の音なら、全部一色にできたはず」
「ごめん。あのまま、そうしていたらきっと……瑠璃に伝わらないと思ったから」
「……うん、伝わったよ」
「ほ、本当に——!」
「私には観客を一つに出来ないって言いたいんでしょ」
「——っ!」
眉をひそめ、涙を零した彼女の前から退き、奥に行くと、私の前に小さな影が割り込んできた。
胸の前で祈るように組んだ手を震わせながら、強い瞳で私を見上げてくる。
「なに」
「っ……わたしはっ」
「分かってるよ。わざとでしょ。わざとあんなつまらないベースを弾いたんでしょ?」
「違います! わたしは……あの頃のみなさんの音が好きで、あの頃みたいに楽しみたくて、でも……今は違くて。気付いたら気持ちが出てこなくなって、ただ弾くことしか出来なかったんです……」
「そう。ならせめて私の言う通りに弾いて」
そして最後に、私はドラムの彼女の前に歩み寄り問いかける。
「何か言うことある?」
「……分かってたんでしょ。私が邪魔していたこと」
「当たり前」
「なんでだか分かる? ここにいる全員が、その答えをあなたに気付いて欲しいと思っているんだけど」
「分からない。教えてよ」
「考えようともしないじゃない」
「考えたよ。さっぱりだ」
「……変わってしまったのね、あなた」
私は諦めたような声色でそう言われ、首を傾げる。
「みんな、同じ色だった。でも私だけ違う色で……多分その答えに気づけたら、私も同じ色になれると思う」
「それなら——」
「でも、それじゃ駄目」
私はここにいる全員に向けて言う。
「私が見たいのはステージの下の観客が、同じ色に染まる姿。きっと綺麗だと思う。今まで見たことのないその光景を*私は*見たい」
全員が息を呑んだのが分かった。
何かおかしいことを言っただろうか。
「……ねぇ」
「なに?」
目の前の彼女が逡巡した後、私に問いかける。
「……貴女は今、何色なの?」
「私は……」
自分の手を見る。
このライブが始まる前は、色んな色が混ざりきっていない汚い色だったけど……すでに元の鮮やかさはどこにもなく、完全に混ざったその色は、とても不愉快な色をしていた。
「真っ黒だね」
全員が言葉を失う。
黒い色の意味を知っているのだから当然の反応か。教えなければよかったかな。
私は続ける。
「みんなは染まりかけていた景色を別の色にしようとする。私の見たい景色を、あと一歩のところで邪魔する。だから私は、決めた」
伏せていた目をあげて、全員に伝える。
「私はもう——一人でいい。それが一番自由に……好きにできるから。だから、もう要らない」
要らない。
そう言った瞬間、全員が悲痛な面持ちで、私から目を逸らした。
心の奥で何かにヒビが入るような音がしたけど、それを無視して、私はみんなに背を向ける。
「だから、じゃあね」
私が思い描いたものは、私に見えているものは……結局、誰にも理解されないものだったのだ。
「————っ」
背後からの声に私は振り返れない。
もう、彼女たちの声が私に届くことはきっとないのだ。
私に見えているものは、他の人には見えないのだから。私にしか見えない、私が思い描いた光景は、私にしか実現できないことだったんだ。
それが私が本当に欲しいもの————そう考えて、私はふと立ち止まる。
「あれ?」
何か違和感を覚えた。
けど、その違和感の正体が分かりそうになったところで、その答えは黒く塗りつぶされていく。
……ああ、きっと気のせいだ。
私は再び歩き出す。
欲しいものに手が届きそうなんだから、今更止まるなんて、ありえない。
「——私の音で、一つになった世界」
もう誰にも聞こえない呟きは、遠くで聞こえるステージの音に呑まれた。
もうなにも私には聴こえない。
——私はまた、自由《ひとり》になった。
——音を鳴らす。
幾重にも連なる音色が、音の奔流となり空間を彩る。
沢山の観客と私達が一体となって一つになっていく感覚に、私は身を委ねていく。
……でも、まだまだ足りない。
私はより強く、激しく、弦を掻き鳴らす。
荒々しく心の内を曝け出すような、抒情的なフレーズ。
ここぞとばかりに音に感情を乗せて奏る。
この猛る興奮を、荒々しい熱情を。聴く者に私のありったけの——真っ赤な感情をぶつけてやる。
「——っ」
ハイテンポなリズム。狂いそうになるリズムを捕まえて、逃さないようにしつつ、グルーヴを生み出す。
決して破綻させない。最後まで弾ききって、私の込めた感情でパンパンになったバトンを——ボーカルに渡す。
「————!」
あぁ……だめだ、そうじゃない。そうじゃないんだよ。
私の込めた感情が、みるみるうちに萎んでいく。
なんでそんな色で歌う。
なんで観客の色が見えない。
せっかく一つの色に染まりかけていたのに——何をしているの。
「——ざけるな」
私の呟きは楽器の音に掻き消される。
————。
……アルペジオで静かに場を支配するギターの音色。
私の反対側から聞こえてくる音色は、徐々に感情を乗せていき、悲しい雰囲気で会場を一杯にする。
……そう、そうだ。
そのフレーズはその色のまま、そうすればその色に感化された観客は一色に染まって——
「——なんでッ」
しかし、急激にその音色は勢いをなくし、爆発すべきところで爆発しない。
お行儀よく、お手本のように、優等生な演奏に戻ってしまう。
そして次は、ベース。
……駄目だ。
段々と感情に蓋をするように無機質になっていく。
いつからそんな……ただの機械のようなつまらない音しか出さなくなった?
なんの色も感じない、無色透明な感情……。
「なんで——」
唯一、私の音についてくる音は、背後のドラム。
でもその音は、場をかき乱す騒音にしか私には感じられない。
感じているものは同じはずなのに、私に合わせず、あえて色を塗り替えていこうとしてるように思えるリズム。
なんで?
それじゃいつまでも最高な瞬間は訪れない。
私は最高の光景が見たいのに。
一色に染まった感情の色はきっと、何よりも美しいはずなんだ。なのになんで……分かってくれない。
みんなで、最高の音で、最高の瞬間を手に入れようって、言ったはずなのに——
「————ああ、そっか」
ギャリンッと、ギターを鳴らす。
その音は浮いていて、私だけがこの輪から外れてしまっているようで……でも、それでも、私は私の音を鳴らす。
全てを一色に染めてしまいたい。
その一心で掻き鳴らす。
もう無駄なことだって気付いているのに。
「はぁ——はぁ——っ」
気付いてしまった。気づけば、不思議とよく見える。
ああ、なんだ……簡単なことだったんだ。
ステージの上で、横に並ぶ他のメンバーを見る。
全員が——同じ色。でも私は、私だけが——
「——違う色、だったんだ」
ステージを降りる。
先に降りていたメンバーが、私の方を向いて待っていた。
「……なんだよ、さっきの」
私はその言葉に内心で毒ずく。それはこっちのセリフだと。
なんだあの歌は。
「……あれじゃ違う」
「どういうことだよ」
「込める色が違う」
「っ——またそれかよ」
なぜか辛そうな顔をして、彼女は俯いてしまう。
周りもどこか曇った表情になった気がするけど、そんなことはどうでもいい。
「——ね、ねえ!」
横から私の元にやってきた、ギター担当の彼女に目を向ける。
「その、そのね、私っ——」
「何も聞きたくない。でも言いたいことはある。なんであそこでやめたの。なんであのまま、感情を爆発させなかったの。あのままやれば、貴女の音なら、全部一色にできたはず」
「ごめん。あのまま、そうしていたらきっと……瑠璃に伝わらないと思ったから」
「……うん、伝わったよ」
「ほ、本当に——!」
「私には観客を一つに出来ないって言いたいんでしょ」
「——っ!」
眉をひそめ、涙を零した彼女の前から退き、奥に行くと、私の前に小さな影が割り込んできた。
胸の前で祈るように組んだ手を震わせながら、強い瞳で私を見上げてくる。
「なに」
「っ……わたしはっ」
「分かってるよ。わざとでしょ。わざとあんなつまらないベースを弾いたんでしょ?」
「違います! わたしは……あの頃のみなさんの音が好きで、あの頃みたいに楽しみたくて、でも……今は違くて。気付いたら気持ちが出てこなくなって、ただ弾くことしか出来なかったんです……」
「そう。ならせめて私の言う通りに弾いて」
そして最後に、私はドラムの彼女の前に歩み寄り問いかける。
「何か言うことある?」
「……分かってたんでしょ。私が邪魔していたこと」
「当たり前」
「なんでだか分かる? ここにいる全員が、その答えをあなたに気付いて欲しいと思っているんだけど」
「分からない。教えてよ」
「考えようともしないじゃない」
「考えたよ。さっぱりだ」
「……変わってしまったのね、あなた」
私は諦めたような声色でそう言われ、首を傾げる。
「みんな、同じ色だった。でも私だけ違う色で……多分その答えに気づけたら、私も同じ色になれると思う」
「それなら——」
「でも、それじゃ駄目」
私はここにいる全員に向けて言う。
「私が見たいのはステージの下の観客が、同じ色に染まる姿。きっと綺麗だと思う。今まで見たことのないその光景を*私は*見たい」
全員が息を呑んだのが分かった。
何かおかしいことを言っただろうか。
「……ねぇ」
「なに?」
目の前の彼女が逡巡した後、私に問いかける。
「……貴女は今、何色なの?」
「私は……」
自分の手を見る。
このライブが始まる前は、色んな色が混ざりきっていない汚い色だったけど……すでに元の鮮やかさはどこにもなく、完全に混ざったその色は、とても不愉快な色をしていた。
「真っ黒だね」
全員が言葉を失う。
黒い色の意味を知っているのだから当然の反応か。教えなければよかったかな。
私は続ける。
「みんなは染まりかけていた景色を別の色にしようとする。私の見たい景色を、あと一歩のところで邪魔する。だから私は、決めた」
伏せていた目をあげて、全員に伝える。
「私はもう——一人でいい。それが一番自由に……好きにできるから。だから、もう要らない」
要らない。
そう言った瞬間、全員が悲痛な面持ちで、私から目を逸らした。
心の奥で何かにヒビが入るような音がしたけど、それを無視して、私はみんなに背を向ける。
「だから、じゃあね」
私が思い描いたものは、私に見えているものは……結局、誰にも理解されないものだったのだ。
「————っ」
背後からの声に私は振り返れない。
もう、彼女たちの声が私に届くことはきっとないのだ。
私に見えているものは、他の人には見えないのだから。私にしか見えない、私が思い描いた光景は、私にしか実現できないことだったんだ。
それが私が本当に欲しいもの————そう考えて、私はふと立ち止まる。
「あれ?」
何か違和感を覚えた。
けど、その違和感の正体が分かりそうになったところで、その答えは黒く塗りつぶされていく。
……ああ、きっと気のせいだ。
私は再び歩き出す。
欲しいものに手が届きそうなんだから、今更止まるなんて、ありえない。
「——私の音で、一つになった世界」
もう誰にも聞こえない呟きは、遠くで聞こえるステージの音に呑まれた。
もうなにも私には聴こえない。
——私はまた、自由《ひとり》になった。
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