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第3話 動き始める物語
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落ちていく。
先の見えない闇の中へ。
辛くなる。
ここにいるのは私一人だから。
不安と恐怖に襲われた私に考えられた事は、
優「…あ、そういや…他の皆の話、聞けなかったな…」
そんなことしかなかった。
目を覚ます。
…ここはどこだろう?
あたりには霧が立ち込めている。
怖い。
誰かに縋り付きたくて、でも誰もいなくて。
泣いてしまいそうになった時、
優「…あれ?」
私は輝く何かを見つけた。
それを拾い上げる。
ブローチみたいな見た目だけど、裏面に光り輝くLEDライトがあった。
そのそばにはボタンが。
押してみよう、と思い切って押した。
ザーザザ……ザザ…
流れるのはとぎれとぎれの砂嵐の音。
やっぱり駄目なんだ。
何も助けなんて…
?「…え…………き……る…」
声がした。
間違いなく聞こえた。
その声は少しずつ明瞭になっていき…
サ「聞こえる?優香、この声が聞こえる?」
サードだ。
あの時空管理人だ。
うれしくて、つい涙が出そうになる。
優「…はい、聞こえます!」
サ「泣いてる?大丈夫?」
優「すみません、一人で寂しくておかしくなりそうだったので。」
サ「一人!?キルと感は?」
優「いません…もしかして、来てますか?」
サ「ああ、君が吸い込まれた直後に突撃してたが…魔…軍に…断さ…………も………」
優「!!」
サ「く…………が……か……………………る…………………こ……………え………」
優「サ、サードさん!」
サ「通信状況が悪い、今無理してつないでいて、いつ切れるかわからないから手短に話す!」
優「はい!」
サ「キルと感は確実にそっちへ向かっている!すまないが耐えてくれ!」
優「はい!」
サ「ただ注意点がある。そのあたりに君が通ったのと同じゲートが4つ」
ザーーーーーーーーーーーーー………
通信はそこで途切れ、あとは砂嵐だけだった。
でも今の通信で頑張れる。
キルと感が確実に来てくれるから。
それなら頑張って耐えて見せる。
最後のゲートの話…私と同じような人が他にも?
行きたいという好奇心はあるけど、行かない。
無害な人物とは限らないから。
そんなリスクは取らずに、私は道を歩く。
ところどころに自分の名前を書きながら。
…助けて、キル、感。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここはどこだ?
俺は…死んだのか?
ああ、ならやっと会いに行ける。
俺はあたりを見回す。
なんだ、いたのか。
お前は大丈夫か?
………
そうか、ならよかった。
………
俺はまだ死んでない、か。
……もうお前に会いに行ってもいいか?
………
やっぱり駄目か…
まあ生きるか。
どこかに帰る手段があるはずだ。
まずは適当に探索だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あたりを見回す。
…他には誰もいない。
それがいいことなのか、悪いことなのか。
でも自分は、皆を守れてよかったと思う。
彼らがそうだったのと同じ。
…本当に同じだな。
まあ、当たり前か。
とりあえず、周りに何かないか探そう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
引いてはいけない。
逃げてはいけない。
なのに、この景色を見ていると逃げたくなる。
一緒でよかった。
もしも離れ離れなっていたら…
間違いなく泣き出している。
でも、一緒なら怖くはない。
力を合わせて、乗り越えるだけ。
とりあえず、どこかに人や建物がないか探そう。
もちろん、一緒に。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
罠ではなかった。
ただ異世界に飛ばされただけだった。
あの辺りはあらかた終わってたし、新しく何かが起こる気配もない。
場所転換には最適だ。
それにこの不思議な雰囲気…
ここにならあるかもしれない。
俺がずっと追い求めていたものが、ここに。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
?「ここが、運命の試練?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき
後半があまりにも意味深すぎたかな?
果たしてこれがどういう話になるかはまだ秘密。
まあしいて言うとしたら…
最後の奴だけは他とだいぶ違う、いろいろ。
これぐらいかな?
それじゃ、よかったらコメントよろしくお願いします。
次回をお楽しみに!
先の見えない闇の中へ。
辛くなる。
ここにいるのは私一人だから。
不安と恐怖に襲われた私に考えられた事は、
優「…あ、そういや…他の皆の話、聞けなかったな…」
そんなことしかなかった。
目を覚ます。
…ここはどこだろう?
あたりには霧が立ち込めている。
怖い。
誰かに縋り付きたくて、でも誰もいなくて。
泣いてしまいそうになった時、
優「…あれ?」
私は輝く何かを見つけた。
それを拾い上げる。
ブローチみたいな見た目だけど、裏面に光り輝くLEDライトがあった。
そのそばにはボタンが。
押してみよう、と思い切って押した。
ザーザザ……ザザ…
流れるのはとぎれとぎれの砂嵐の音。
やっぱり駄目なんだ。
何も助けなんて…
?「…え…………き……る…」
声がした。
間違いなく聞こえた。
その声は少しずつ明瞭になっていき…
サ「聞こえる?優香、この声が聞こえる?」
サードだ。
あの時空管理人だ。
うれしくて、つい涙が出そうになる。
優「…はい、聞こえます!」
サ「泣いてる?大丈夫?」
優「すみません、一人で寂しくておかしくなりそうだったので。」
サ「一人!?キルと感は?」
優「いません…もしかして、来てますか?」
サ「ああ、君が吸い込まれた直後に突撃してたが…魔…軍に…断さ…………も………」
優「!!」
サ「く…………が……か……………………る…………………こ……………え………」
優「サ、サードさん!」
サ「通信状況が悪い、今無理してつないでいて、いつ切れるかわからないから手短に話す!」
優「はい!」
サ「キルと感は確実にそっちへ向かっている!すまないが耐えてくれ!」
優「はい!」
サ「ただ注意点がある。そのあたりに君が通ったのと同じゲートが4つ」
ザーーーーーーーーーーーーー………
通信はそこで途切れ、あとは砂嵐だけだった。
でも今の通信で頑張れる。
キルと感が確実に来てくれるから。
それなら頑張って耐えて見せる。
最後のゲートの話…私と同じような人が他にも?
行きたいという好奇心はあるけど、行かない。
無害な人物とは限らないから。
そんなリスクは取らずに、私は道を歩く。
ところどころに自分の名前を書きながら。
…助けて、キル、感。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここはどこだ?
俺は…死んだのか?
ああ、ならやっと会いに行ける。
俺はあたりを見回す。
なんだ、いたのか。
お前は大丈夫か?
………
そうか、ならよかった。
………
俺はまだ死んでない、か。
……もうお前に会いに行ってもいいか?
………
やっぱり駄目か…
まあ生きるか。
どこかに帰る手段があるはずだ。
まずは適当に探索だ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あたりを見回す。
…他には誰もいない。
それがいいことなのか、悪いことなのか。
でも自分は、皆を守れてよかったと思う。
彼らがそうだったのと同じ。
…本当に同じだな。
まあ、当たり前か。
とりあえず、周りに何かないか探そう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
引いてはいけない。
逃げてはいけない。
なのに、この景色を見ていると逃げたくなる。
一緒でよかった。
もしも離れ離れなっていたら…
間違いなく泣き出している。
でも、一緒なら怖くはない。
力を合わせて、乗り越えるだけ。
とりあえず、どこかに人や建物がないか探そう。
もちろん、一緒に。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
罠ではなかった。
ただ異世界に飛ばされただけだった。
あの辺りはあらかた終わってたし、新しく何かが起こる気配もない。
場所転換には最適だ。
それにこの不思議な雰囲気…
ここにならあるかもしれない。
俺がずっと追い求めていたものが、ここに。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
?「ここが、運命の試練?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
あとがき
後半があまりにも意味深すぎたかな?
果たしてこれがどういう話になるかはまだ秘密。
まあしいて言うとしたら…
最後の奴だけは他とだいぶ違う、いろいろ。
これぐらいかな?
それじゃ、よかったらコメントよろしくお願いします。
次回をお楽しみに!
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