38 / 82
エリザベート嬢はあきらめない
天才生徒会長と精霊王
しおりを挟む
☆☆☆入学式を終えて☆☆☆
入学式を終えた学生達が〈玄関のエントランス・ホール〉にやって来た。
保護者たちは屋敷からの迎えの馬車で、もう帰途についている。
今日から学生達の寮生活が始まるのだ。
「はい、皆さん。ここで『学園の生活魔法』を使います」
先生の声がホールに響く。
「先程も言いましたが、ここから自分の寮の部屋まで『瞬間移動』出来る仕掛けがしてあります。
他の場所にも行けるのですが、それは明日『学園の生活魔法』の説明をしっかり聞いて下さい。
皆さんは昨日までに、入寮の手続きは済ませてますね?手続きが終わっていれば大丈夫です」
「瞬間移動だって!すごいな」
「やってみたかったんだ」
ホールがザワザワと騒がしくなる。
「私の説明の最中に消えてしまう生徒がいては困りますので、寮からここに移動する方法を先にお伝えしておきます」
先生の声が響く
「明日、学園に来る用意が出来たら、カバンなど荷物を持って
『エントランス・ホールに移動』
と唱えます。それだけで、ここに瞬間移動して来れます」
「ほんとに出来るかしら?」
「私も不安だわ」
ホールがまた騒つく。
「練習してみましょうか?
今から寮の自分の部屋に戻って、すぐにまた
『エントランス・ホールに移動』
と唱えてここに戻って来て下さい。
すぐに戻って来なかった生徒には、理由次第で学園からご両親に連絡を入れさせて頂きますからね。必ず戻ってくるんですよ。
『自分の部屋に移動』
そう唱えたら、ご自分の部屋に戻れます。
では、練習してみて下さい」
アッと言う間に全ての生徒の姿が消えて、そしてまた、全員が戻ってきた。
「すごい!」
「もう戻ってきたわ!」
生徒達の歓喜の声がホールに響く。
「全員戻って来れましたね。これで安心したでしょう?
それでは解散します。ご機嫌よう。また明日お会いしましょう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
挨拶の声と共に、生徒たちの姿は次々に消えて行った。
☆☆天才生徒会長と精霊王☆☆
この世界には全属性に共通して使える魔法がある。
それは、ドアを自動的に開けたり、部屋を綺麗に片付けたりする生活に密着する魔法。『生活魔法』と呼ばれている魔法だ。
ほんの僅かな魔力さえあれば、誰でも使える生活魔法は、貴族達が優雅に過ごす為には欠かせない『力』だった。
王都学園に入学してくる殆どの生徒は、ドリミア学園の魔法学教室で、自分に適した生活魔法の使い方を身につけて来ている。
それ以外の生徒も〈自分に適した生活魔法の使い方〉を習っていないだけで、ごく一般的な生活魔法を使うのに、不自由する事はない。
しかし、この『王都学園で使える生活魔法』は画期的だった。
王都学園には〈学園の敷地内全体〉に大きな魔法がかけられている。
そして〈男女各寮を含む学園の敷地内〉で、生徒や先生を含む、学園の関係者だけが使う事ができる『学園の生活魔法』があるのだ。
その『生活魔法』は、前生徒会長のリアム・ノイズが発案したものだった。
彼は王都学園が開校されて以来の天才だった。その頭脳もさることながら、その魔力には底がないのでは?と思わせるものがあった。
彼は1年生で生徒会長になって、すぐに全ての生徒と教師を対象にして〈学園で不便に思っていること〉〈改善して欲しいと思うこと〉の調査を行なった。
その調査を元に、天才リアム・ノイズは、『王都学園の大改革』をやってのけたのだ。
その改革を行う為に、学園長、先生方、魔法騎士団総団長、国王陛下、などなど、沢山の人々への説明が必要だったのだけれど。
リアムが学園の敷地内の土地に、生活魔法のベースを練り込んだ魔力を流していた時だった。
『面白い事を考えつくものだな』
フェナンシル伯爵領で聞いた事のある声がして、紺碧(こんぺき)光の球が現れた。
その中に紺碧の髪をした美しい男性の上半身が映っていた。
「精霊王」
「久しぶりだな、リアム」
「広い範囲に我が血族の力を感じたので見に来てみれば、やはり其方(そなた)だったか。この結界内だけに使える魔法か」
「はい。この学園の敷地内なら誰にでも、少ない魔力で、瞬間移動できるようにしたいのです。条件などは付けますが」
「面白そうだ。我も手を貸そう」
球体が消えて、紺碧の髪を後ろに流し、リアムには黒に見えるが、角度によって様々な色に見える長めのガウンを羽織った、美しい男性が現れた。
精霊という存在は気まぐれだ。それが例え王であろうとも。その気まぐれな精霊王が興味を持った。
敷地内の土地に必要な条件を盛り込んだ魔力を流すのは、精霊王カイがあっさりとやってくれた。
リアムは男女各寮と玄関のエントランス・ホールを結ぶ瞬間移動と、各教室と食堂と自分の寮の部屋を結ぶ瞬間移動を考えていた。
けれどカイは、〈あれも〉〈これも〉と大掛かりな魔法陣を組んで、イタズラ心満載に何やら楽しんでいる様子だった。
学生達の迷惑にならないのなら、この精霊王に任せておこう。
「2年後にエリザベートがこの学園に入学してきます。レティシア様から一度目の悲劇について聞いています。
彼女が聖女と出会うのはこの学園。
精霊王、僕は詳しくは知らない。もし知っているのなら、もしもの時に役立つ仕掛けも、練り込んでおいてもらえないでしょうか?」
この精霊王はきっと一度目の悲劇を知っているはずだ。だから、対策も練れるはず。
「それなら大丈夫だ。新しい聖女のことはどうでも良いが、瘴気が襲ってきた時の仕掛けはしておいた」
「瘴気が来るのですか?」
「そうだ」
「そうですか」
「さあ、遊びは終わりだ。久しぶりに楽しませてもらった。また、我に用がある時は名前を呼ぶと良い。『カイ』と」
「ありがとうございます。カイ。今日は助かりました」
精霊王カイは、満足そう頷いて消えて行ったのだった。
入学式を終えた学生達が〈玄関のエントランス・ホール〉にやって来た。
保護者たちは屋敷からの迎えの馬車で、もう帰途についている。
今日から学生達の寮生活が始まるのだ。
「はい、皆さん。ここで『学園の生活魔法』を使います」
先生の声がホールに響く。
「先程も言いましたが、ここから自分の寮の部屋まで『瞬間移動』出来る仕掛けがしてあります。
他の場所にも行けるのですが、それは明日『学園の生活魔法』の説明をしっかり聞いて下さい。
皆さんは昨日までに、入寮の手続きは済ませてますね?手続きが終わっていれば大丈夫です」
「瞬間移動だって!すごいな」
「やってみたかったんだ」
ホールがザワザワと騒がしくなる。
「私の説明の最中に消えてしまう生徒がいては困りますので、寮からここに移動する方法を先にお伝えしておきます」
先生の声が響く
「明日、学園に来る用意が出来たら、カバンなど荷物を持って
『エントランス・ホールに移動』
と唱えます。それだけで、ここに瞬間移動して来れます」
「ほんとに出来るかしら?」
「私も不安だわ」
ホールがまた騒つく。
「練習してみましょうか?
今から寮の自分の部屋に戻って、すぐにまた
『エントランス・ホールに移動』
と唱えてここに戻って来て下さい。
すぐに戻って来なかった生徒には、理由次第で学園からご両親に連絡を入れさせて頂きますからね。必ず戻ってくるんですよ。
『自分の部屋に移動』
そう唱えたら、ご自分の部屋に戻れます。
では、練習してみて下さい」
アッと言う間に全ての生徒の姿が消えて、そしてまた、全員が戻ってきた。
「すごい!」
「もう戻ってきたわ!」
生徒達の歓喜の声がホールに響く。
「全員戻って来れましたね。これで安心したでしょう?
それでは解散します。ご機嫌よう。また明日お会いしましょう」
「ご機嫌よう」
「ご機嫌よう」
挨拶の声と共に、生徒たちの姿は次々に消えて行った。
☆☆天才生徒会長と精霊王☆☆
この世界には全属性に共通して使える魔法がある。
それは、ドアを自動的に開けたり、部屋を綺麗に片付けたりする生活に密着する魔法。『生活魔法』と呼ばれている魔法だ。
ほんの僅かな魔力さえあれば、誰でも使える生活魔法は、貴族達が優雅に過ごす為には欠かせない『力』だった。
王都学園に入学してくる殆どの生徒は、ドリミア学園の魔法学教室で、自分に適した生活魔法の使い方を身につけて来ている。
それ以外の生徒も〈自分に適した生活魔法の使い方〉を習っていないだけで、ごく一般的な生活魔法を使うのに、不自由する事はない。
しかし、この『王都学園で使える生活魔法』は画期的だった。
王都学園には〈学園の敷地内全体〉に大きな魔法がかけられている。
そして〈男女各寮を含む学園の敷地内〉で、生徒や先生を含む、学園の関係者だけが使う事ができる『学園の生活魔法』があるのだ。
その『生活魔法』は、前生徒会長のリアム・ノイズが発案したものだった。
彼は王都学園が開校されて以来の天才だった。その頭脳もさることながら、その魔力には底がないのでは?と思わせるものがあった。
彼は1年生で生徒会長になって、すぐに全ての生徒と教師を対象にして〈学園で不便に思っていること〉〈改善して欲しいと思うこと〉の調査を行なった。
その調査を元に、天才リアム・ノイズは、『王都学園の大改革』をやってのけたのだ。
その改革を行う為に、学園長、先生方、魔法騎士団総団長、国王陛下、などなど、沢山の人々への説明が必要だったのだけれど。
リアムが学園の敷地内の土地に、生活魔法のベースを練り込んだ魔力を流していた時だった。
『面白い事を考えつくものだな』
フェナンシル伯爵領で聞いた事のある声がして、紺碧(こんぺき)光の球が現れた。
その中に紺碧の髪をした美しい男性の上半身が映っていた。
「精霊王」
「久しぶりだな、リアム」
「広い範囲に我が血族の力を感じたので見に来てみれば、やはり其方(そなた)だったか。この結界内だけに使える魔法か」
「はい。この学園の敷地内なら誰にでも、少ない魔力で、瞬間移動できるようにしたいのです。条件などは付けますが」
「面白そうだ。我も手を貸そう」
球体が消えて、紺碧の髪を後ろに流し、リアムには黒に見えるが、角度によって様々な色に見える長めのガウンを羽織った、美しい男性が現れた。
精霊という存在は気まぐれだ。それが例え王であろうとも。その気まぐれな精霊王が興味を持った。
敷地内の土地に必要な条件を盛り込んだ魔力を流すのは、精霊王カイがあっさりとやってくれた。
リアムは男女各寮と玄関のエントランス・ホールを結ぶ瞬間移動と、各教室と食堂と自分の寮の部屋を結ぶ瞬間移動を考えていた。
けれどカイは、〈あれも〉〈これも〉と大掛かりな魔法陣を組んで、イタズラ心満載に何やら楽しんでいる様子だった。
学生達の迷惑にならないのなら、この精霊王に任せておこう。
「2年後にエリザベートがこの学園に入学してきます。レティシア様から一度目の悲劇について聞いています。
彼女が聖女と出会うのはこの学園。
精霊王、僕は詳しくは知らない。もし知っているのなら、もしもの時に役立つ仕掛けも、練り込んでおいてもらえないでしょうか?」
この精霊王はきっと一度目の悲劇を知っているはずだ。だから、対策も練れるはず。
「それなら大丈夫だ。新しい聖女のことはどうでも良いが、瘴気が襲ってきた時の仕掛けはしておいた」
「瘴気が来るのですか?」
「そうだ」
「そうですか」
「さあ、遊びは終わりだ。久しぶりに楽しませてもらった。また、我に用がある時は名前を呼ぶと良い。『カイ』と」
「ありがとうございます。カイ。今日は助かりました」
精霊王カイは、満足そう頷いて消えて行ったのだった。
11
お気に入りに追加
231
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
やり直し令嬢の備忘録
西藤島 みや
ファンタジー
レイノルズの悪魔、アイリス・マリアンナ・レイノルズは、皇太子クロードの婚約者レミを拐かし、暴漢に襲わせた罪で塔に幽閉され、呪詛を吐いて死んだ……しかし、その呪詛が余りに強かったのか、10年前へと再び蘇ってしまう。
これを好機に、今度こそレミを追い落とそうと誓うアイリスだが、前とはずいぶん違ってしまい……
王道悪役令嬢もの、どこかで見たようなテンプレ展開です。ちょこちょこ過去アイリスの残酷描写があります。
また、外伝は、ざまあされたレミ嬢視点となりますので、お好みにならないかたは、ご注意のほど、お願いします。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
噂の醜女とは私の事です〜蔑まれた令嬢は、その身に秘められた規格外の魔力で呪われた運命を打ち砕く〜
秘密 (秘翠ミツキ)
ファンタジー
*『ねぇ、姉さん。姉さんの心臓を僕に頂戴』
◆◆◆
*『お姉様って、本当に醜いわ』
幼い頃、妹を庇い代わりに呪いを受けたフィオナだがその妹にすら蔑まれて……。
◆◆◆
侯爵令嬢であるフィオナは、幼い頃妹を庇い魔女の呪いなるものをその身に受けた。美しかった顔は、その半分以上を覆う程のアザが出来て醜い顔に変わった。家族や周囲から醜女と呼ばれ、庇った妹にすら「お姉様って、本当に醜いわね」と嘲笑われ、母からはみっともないからと仮面をつける様に言われる。
こんな顔じゃ結婚は望めないと、フィオナは一人で生きれる様にひたすらに勉学に励む。白塗りで赤く塗られた唇が一際目立つ仮面を被り、白い目を向けられながらも学院に通う日々。
そんな中、ある青年と知り合い恋に落ちて婚約まで結ぶが……フィオナの素顔を見た彼は「ごめん、やっぱり無理だ……」そう言って婚約破棄をし去って行った。
それから社交界ではフィオナの素顔で話題は持ちきりになり、仮面の下を見たいが為だけに次から次へと婚約を申し込む者達が後を経たない。そして仮面の下を見た男達は直ぐに婚約破棄をし去って行く。それが今社交界での流行りであり、暇な貴族達の遊びだった……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
元ゲーマーのオタクが悪役令嬢? ごめん、そのゲーム全然知らない。とりま異世界ライフは普通に楽しめそうなので、設定無視して自分らしく生きます
みなみ抄花
ファンタジー
前世で死んだ自分は、どうやらやったこともないゲームの悪役令嬢に転生させられたようです。
女子力皆無の私が令嬢なんてそもそもが無理だから、設定無視して自分らしく生きますね。
勝手に転生させたどっかの神さま、ヒロインいじめとか勇者とか物語の盛り上げ役とかほんっと心底どうでも良いんで、そんなことよりチート能力もっとよこしてください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】王女様の暇つぶしに私を巻き込まないでください
むとうみつき
ファンタジー
暇を持て余した王女殿下が、自らの婚約者候補達にゲームの提案。
「勉強しか興味のない、あのガリ勉女を恋に落としなさい!」
それって私のことだよね?!
そんな王女様の話しをうっかり聞いてしまっていた、ガリ勉女シェリル。
でもシェリルには必死で勉強する理由があって…。
長編です。
よろしくお願いします。
カクヨムにも投稿しています。
悪役令嬢には、まだ早い!!
皐月うしこ
ファンタジー
【完結】四人の攻略対象により、悲運な未来を辿る予定の悪役令嬢が生きる世界。乙女ゲーム『エリスクローズ』の世界に転生したのは、まさかのオタクなヤクザだった!?
「繁栄の血族」と称された由緒あるマトラコフ伯爵家。魔女エリスが魔法を授けてから1952年。魔法は「パク」と呼ばれる鉱石を介して生活に根付き、飛躍的に文化や文明を発展させてきた。これは、そんな異世界で、オタクなヤクザではなく、数奇な人生を送る羽目になるひとりの少女の物語である。
※小説家になろう様でも同時連載中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】男爵令嬢は冒険者生活を満喫する
影清
ファンタジー
英雄の両親を持つ男爵令嬢のサラは、十歳の頃から冒険者として活動している。優秀な両親、優秀な兄に恥じない娘であろうと努力するサラの前に、たくさんのメイドや護衛に囲まれた侯爵令嬢が現れた。「卒業イベントまでに、立派な冒険者になっておきたいの」。一人でも生きていけるようにだとか、追放なんてごめんだわなど、意味の分からぬことを言う令嬢と関わりたくないサラだが、同じ学園に入学することになって――。
※残酷な描写は予告なく出てきます。
※小説家になろう、アルファポリス、カクヨムに掲載中です。
※106話完結。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
貧乏で凡人な転生令嬢ですが、王宮で成り上がってみせます!
小針ゆき子
ファンタジー
フィオレンツァは前世で日本人だった記憶を持つ伯爵令嬢。しかしこれといった知識もチートもなく、名ばかり伯爵家で貧乏な実家の行く末を案じる毎日。そんな時、国王の三人の王子のうち第一王子と第二王子の妃を決めるために選ばれた貴族令嬢が王宮に半年間の教育を受ける話を聞く。最初は自分には関係のない話だと思うが、その教育係の女性が遠縁で、しかも後継者を探していると知る。
これは高給の職を得るチャンス!フィオレンツァは領地を離れ、王宮付き教育係の後継者候補として王宮に行くことになる。
真面目で機転の利くフィオレンツァは妃候補の令嬢たちからも一目置かれる存在になり、王宮付き教師としての道を順調に歩んでいくかと思われたが…。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる