100 / 107
真相ルート
17過行く時間
しおりを挟む
翌朝目覚めると、そこは研究室ではなく、ふかふかのベッド上だった。
自ら戻ってきた記憶はない、ということは誰がここまで運んでくれたのだろう。
私は自分の不甲斐なさに頭を抱えると、深く息を吐き出した。
暫く座り込んでいると、扉からノックの音が部屋に響く。
返事を返しドアが開くと、視線の先にはシェーンの姿。
「おはようございます、お嬢様。着替えを用意したのですが」
「あっ、おはようございます、あの、昨日はすみませんでした」
ベッドから慌てて立ち上がり、勢いよく頭を下げると、彼は優し気な笑みを見せる。
「昨夜はお坊ちゃまがお戻りになられ、お嬢様をお部屋に。着替えはこちらで宜しいでしょうか。申し訳ございませんが、ここにはメイドが、いえ、女性はお嬢様お一人でございます故」
女が私だけ……?
貴族の屋敷だというのに珍しいな、何か理由があるのだろうか。
「私は大丈夫だ、それに直に出て行く身だ……。それよりもどうしてここに女性がいないのですか?」
問いかけてみると、シェーンは複雑そうな表情を浮かべた。
「……お坊ちゃまは大の女性嫌いでございます。ですのでここは女人禁制となっております。ですがお嬢様は特別でございます」
特別……ザックは女嫌いなのに大丈夫なのだろうか?
まぁ……よく男に間違われるし、女性っぽくないからいけるのかな。
「それよりもお坊ちゃまは、多忙で一週間ほどこちらへ帰ってこられないそうです。その間は私が全てお世話させて頂きます故、何なりとお申し付けください」
彼はそう言い残すと、静かに部屋を出て行った。
一週間ザックが戻って来ないのか、まぁ仕事が忙しいのなら仕方がないよな。
その間にあの魔道具を完成させて、いや完成させなくても出て行く準備はしておこう。
出来れば昨夜話しておきたかった、あぁ……私は本当バカだな。
久方ぶりに設備の整った研究室を見て、テンションがあがってしまった。
「はぁ……ほどほどにしておかないとな」
私はそう独りごちると、着替えに手を伸ばし袖を通し、地下室へと向かって行った。
それから数日、朝から夕方まで地下室へ籠り、夜になると部屋へ戻って就寝する毎日。
研究は思うように進まず、魔力を感じる魔道具の制作は難航していた。
本当はもっと研究していたい……だが以前のように、あの場で眠りこけて迷惑をかけるのは避けたかった。
それに一週間と言っていたが、早くなる可能性もあるだろう。
だから私はじっと窓の外を眺めながら、月が照らす草原に彼の姿を探していた。
しかし数日たっても、一向にザックは帰ってこない。
一週間が過ぎ10日過ぎた頃から、次第に不安が胸に広がっていく。
仕事だと話していたが……もしかして私をここに匿っていることがばれて……。
そう思うと居てもたってもいられなくなった。
私はすぐにシェーンを探しに廊下へ出ると、庭園に彼の姿を見つけた。
階段を降り、扉の前に佇む騎士へ顔を向けると、シェーンに会いに話があると伝えた。
騎士は私と距離を取るように下がると、手で制し待っていろとそう話す。
そんな彼の様子にじれったさを感じると、扉を自分で開け、庭へと飛び出した。
「シェーン殿、ザックはまだ戻って来られないのか?話していた一週間はとうに過ぎている。もしかして何かあったんじゃ……?」
「ほほっほ、これはこれはお嬢様、ご心配は無用でございます。難しい仕事だとおっしゃっておりましたので、時間がかかっているのだけでしょう。後数日もすれば戻られますよ」
諭すような彼の物言いに、私は何も言い返せなくなると、大人しく部屋へと戻って行った。
それからまた数日が過ぎていく。
毎夜毎夜、窓から外を覗いてみるが、ザックが戻ってくる気配はなく、見通しの良い草原には、人っ子一人通らない。
彼の職業をはっきりとは知らないが、二週間近く戻って来ないのは普通なのか?
いやいや、そんなはずないよな……。
ザックは貴族で間違いない、だけどエリックやウィリアムを敵に回せば只ではすまない。
だから私もこうして怯え逃げているんだ。
こんな状態じゃぁ魔道具を作るなんて無理だ。
たくさんの人に迷惑をかけて私は何をやっているんだ。
冷静に考えれば、逃げるではなくちゃんと話をするべきだった。
今からでも遅くない、真相はどうであれ、彼にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
そう決意した翌朝、私は朝早くに目覚めると、シェーンの元を訪れる。
「シェーン殿、ザックが戻らないまま今日で二週間だ。私は彼の事を知らないからどんな仕事をしているのかわかない……。だけど仕事じゃなく返ってこられない理由が、私のせいかもしれないと考えずにはいられないんだ。だからもうここでこれ以上世話になるわけにはいかない。私は今から城へ名乗り出てくる」
彼の瞳を見つめはっきり宣言すると、シェーンは焦った様子で私の手を取った。
「お嬢様、お待ちください。お坊ちゃまのことは心配ございません。安心してここへおられればいいのです。もしや……お嬢様はお坊ちゃまから何も聞かされておられないのでしょうか?」
何も……?なんのことだ?
「何を?私はザックのことを貴族だということぐらいしかわからない。だからこそ安心なんて出来ないんだ。あなたは私を捜索している人物を知らないだろう。……最初から私はここへ来るべきではなかった。本当にごめんなさい……」
頭を垂れ捕まれた手を見つめていると、シェーンは慌てた様子で手を離し近くにいた騎士へ声をかける。
私に背を向け、コソコソと何かを話したかと思うと、彼は目じりに皺をよせニッコリ微笑み振り返った。
「お嬢様、今夜お坊ちゃまが戻られます。ですのでもう少しお待ちいただけないでしょうか?私の口から詳しいお話は出来ないのです」
その言葉に私はおもむろに頷くと、彼は慌てた様子で出かける準備を始めていった。
自ら戻ってきた記憶はない、ということは誰がここまで運んでくれたのだろう。
私は自分の不甲斐なさに頭を抱えると、深く息を吐き出した。
暫く座り込んでいると、扉からノックの音が部屋に響く。
返事を返しドアが開くと、視線の先にはシェーンの姿。
「おはようございます、お嬢様。着替えを用意したのですが」
「あっ、おはようございます、あの、昨日はすみませんでした」
ベッドから慌てて立ち上がり、勢いよく頭を下げると、彼は優し気な笑みを見せる。
「昨夜はお坊ちゃまがお戻りになられ、お嬢様をお部屋に。着替えはこちらで宜しいでしょうか。申し訳ございませんが、ここにはメイドが、いえ、女性はお嬢様お一人でございます故」
女が私だけ……?
貴族の屋敷だというのに珍しいな、何か理由があるのだろうか。
「私は大丈夫だ、それに直に出て行く身だ……。それよりもどうしてここに女性がいないのですか?」
問いかけてみると、シェーンは複雑そうな表情を浮かべた。
「……お坊ちゃまは大の女性嫌いでございます。ですのでここは女人禁制となっております。ですがお嬢様は特別でございます」
特別……ザックは女嫌いなのに大丈夫なのだろうか?
まぁ……よく男に間違われるし、女性っぽくないからいけるのかな。
「それよりもお坊ちゃまは、多忙で一週間ほどこちらへ帰ってこられないそうです。その間は私が全てお世話させて頂きます故、何なりとお申し付けください」
彼はそう言い残すと、静かに部屋を出て行った。
一週間ザックが戻って来ないのか、まぁ仕事が忙しいのなら仕方がないよな。
その間にあの魔道具を完成させて、いや完成させなくても出て行く準備はしておこう。
出来れば昨夜話しておきたかった、あぁ……私は本当バカだな。
久方ぶりに設備の整った研究室を見て、テンションがあがってしまった。
「はぁ……ほどほどにしておかないとな」
私はそう独りごちると、着替えに手を伸ばし袖を通し、地下室へと向かって行った。
それから数日、朝から夕方まで地下室へ籠り、夜になると部屋へ戻って就寝する毎日。
研究は思うように進まず、魔力を感じる魔道具の制作は難航していた。
本当はもっと研究していたい……だが以前のように、あの場で眠りこけて迷惑をかけるのは避けたかった。
それに一週間と言っていたが、早くなる可能性もあるだろう。
だから私はじっと窓の外を眺めながら、月が照らす草原に彼の姿を探していた。
しかし数日たっても、一向にザックは帰ってこない。
一週間が過ぎ10日過ぎた頃から、次第に不安が胸に広がっていく。
仕事だと話していたが……もしかして私をここに匿っていることがばれて……。
そう思うと居てもたってもいられなくなった。
私はすぐにシェーンを探しに廊下へ出ると、庭園に彼の姿を見つけた。
階段を降り、扉の前に佇む騎士へ顔を向けると、シェーンに会いに話があると伝えた。
騎士は私と距離を取るように下がると、手で制し待っていろとそう話す。
そんな彼の様子にじれったさを感じると、扉を自分で開け、庭へと飛び出した。
「シェーン殿、ザックはまだ戻って来られないのか?話していた一週間はとうに過ぎている。もしかして何かあったんじゃ……?」
「ほほっほ、これはこれはお嬢様、ご心配は無用でございます。難しい仕事だとおっしゃっておりましたので、時間がかかっているのだけでしょう。後数日もすれば戻られますよ」
諭すような彼の物言いに、私は何も言い返せなくなると、大人しく部屋へと戻って行った。
それからまた数日が過ぎていく。
毎夜毎夜、窓から外を覗いてみるが、ザックが戻ってくる気配はなく、見通しの良い草原には、人っ子一人通らない。
彼の職業をはっきりとは知らないが、二週間近く戻って来ないのは普通なのか?
いやいや、そんなはずないよな……。
ザックは貴族で間違いない、だけどエリックやウィリアムを敵に回せば只ではすまない。
だから私もこうして怯え逃げているんだ。
こんな状態じゃぁ魔道具を作るなんて無理だ。
たくさんの人に迷惑をかけて私は何をやっているんだ。
冷静に考えれば、逃げるではなくちゃんと話をするべきだった。
今からでも遅くない、真相はどうであれ、彼にこれ以上迷惑をかけるわけにはいかない。
そう決意した翌朝、私は朝早くに目覚めると、シェーンの元を訪れる。
「シェーン殿、ザックが戻らないまま今日で二週間だ。私は彼の事を知らないからどんな仕事をしているのかわかない……。だけど仕事じゃなく返ってこられない理由が、私のせいかもしれないと考えずにはいられないんだ。だからもうここでこれ以上世話になるわけにはいかない。私は今から城へ名乗り出てくる」
彼の瞳を見つめはっきり宣言すると、シェーンは焦った様子で私の手を取った。
「お嬢様、お待ちください。お坊ちゃまのことは心配ございません。安心してここへおられればいいのです。もしや……お嬢様はお坊ちゃまから何も聞かされておられないのでしょうか?」
何も……?なんのことだ?
「何を?私はザックのことを貴族だということぐらいしかわからない。だからこそ安心なんて出来ないんだ。あなたは私を捜索している人物を知らないだろう。……最初から私はここへ来るべきではなかった。本当にごめんなさい……」
頭を垂れ捕まれた手を見つめていると、シェーンは慌てた様子で手を離し近くにいた騎士へ声をかける。
私に背を向け、コソコソと何かを話したかと思うと、彼は目じりに皺をよせニッコリ微笑み振り返った。
「お嬢様、今夜お坊ちゃまが戻られます。ですのでもう少しお待ちいただけないでしょうか?私の口から詳しいお話は出来ないのです」
その言葉に私はおもむろに頷くと、彼は慌てた様子で出かける準備を始めていった。
0
お気に入りに追加
1,330
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
義兄の執愛
真木
恋愛
陽花は姉の結婚と引き換えに、義兄に囲われることになる。
教え込むように執拗に抱き、甘く愛をささやく義兄に、陽花の心は砕けていき……。
悪の華のような義兄×中性的な義妹の歪んだ愛。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる