10 / 14
10
しおりを挟む
どれぐらい時間が経ったのだろう。
愛蜜をかき混ぜる続ける異物から与えられる感覚は小さく、体がムズムズしてくる。
もっと強い刺激が欲しいのに、彼のように最奥を突き上げてはくれない。
腕に力を入れてみるが、しっかり縛られていて解けるようすはない。
体が熱を帯び頭がぼうっとしてくると、息が荒くなっていく。
どうして……こんな……私を解放して……。
ドロッと蜜が太ももを伝いシーツへ落ちた刹那、ガチャッと扉が開いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、……ッッ、んんッッ、パトリック……」
「ねぇさんいい子に待ってたんだね。ちゃんと断ってきたから安心して」
そんな……彼に何といえばいいのか……。
もうここから逃げられないのかしら……。
ポロポロと涙が溢れ出すと、彼はこちらへきて布団を一気にはぎ取った。
ぐっしょり濡れたシーツがあらわになると、恥ずかしさに顔をそむける。
「ふふっ、グチョグチョだね。ねぇさん、可愛い」
「ぃやっ、パトリック、早くこれをとって、んんッ、お願い……ッッ。どうしてこんな酷いことをするの……?」
縋るように見上げると、彼の表情が一瞬曇る。
「どうしてって、約束を破ろうとするねぇさんへのお仕置きだよ」
彼は太ももを持ち上げると、グチョグチョになった蜜壺へ手を伸ばす。
中に入っている異物を取り出すと、体がビクビクッと小さく震えた。
「ふふ、ねぇさん、こんなんじゃ物足りないでしょう。ねぇ~強請ってみてよ」
彼はニッコリと可愛らしい笑みを浮かべると、私を真上から見下ろす。
「……ッッ、そんなことッッ、ぃやよ!」
私は彼の目線から逃げるように視線を逸らせると、蜜壺にまた硬い異物が押し当てられる。
「そう、ならこれでもう少し遊んでもらおうかな?」
太く硬いそれが触れると、下半身が疼き蜜が溢れ出す。
「ぃやっ、パトリックッ、んんんッ」
「ほら、早く。言うまでずっとこのままだよ?」
蜜壺の入り口で、じらす様に異物をグチュグチュと押し当てる。
物足りない刺激に体がひどく疼くと、私はそっと目線を上げた。
涙で視界が歪む中、意地悪に笑う彼の姿が映ると、もう何も考えられない。
「うぅ……ッッ、欲しい、パトリックが欲しいの」
欲望のままに口にすると、彼は嬉しそうに笑った。
「よくできました」
彼は竿を取り出すと、竿の先を蜜へ絡ませる。
ジュブズブグチュッと奥へ入ってくると、一気に頭が真っ白になった。
それから何度も何度も突き上げられると、私はいつの間にか眠りに落ちていたのだった。
日が暮れた頃目覚めると、私はそっと廊下へを出る。
階段を降りリビングへ向かうと、廊下に光が漏れていた。
「明日、公爵家の方が挨拶来られるそうだよ。パトリック準備しておきなさい」
ドアの隙間から聞こえた、父の言葉に目の前が真っ暗に染まる。
とうとうパトリックが正式に婚約するの?
嫌、いやッッ!!!
心が悲鳴をあげる中、私はその場から逃げるように来た道を戻ると、部屋に閉じこもった。
月が高く上った深夜、パトリックがいつもと同じように部屋へやってくる。
私はギュッと拳を握ると、ベッドにやってきたパトリックを思いっきり突き飛ばした。
「もういい加減にして!」
私は彼を睨みつけると、唇を強く噛みしめる。
「ねぇさんッッ!?」
「私はあなたから離れたいの!これ以上耐えられない!」
彼の言葉を遮りはっきり拒絶を示すと、こちらへ伸びた手が止まった。
青い瞳が悲しみに染まり視線が外れる。
「ごめん……」
呟かれたその言葉に、涙がポロポロと頬を伝って行った。
愛蜜をかき混ぜる続ける異物から与えられる感覚は小さく、体がムズムズしてくる。
もっと強い刺激が欲しいのに、彼のように最奥を突き上げてはくれない。
腕に力を入れてみるが、しっかり縛られていて解けるようすはない。
体が熱を帯び頭がぼうっとしてくると、息が荒くなっていく。
どうして……こんな……私を解放して……。
ドロッと蜜が太ももを伝いシーツへ落ちた刹那、ガチャッと扉が開いた。
「はぁ、はぁ、はぁ、……ッッ、んんッッ、パトリック……」
「ねぇさんいい子に待ってたんだね。ちゃんと断ってきたから安心して」
そんな……彼に何といえばいいのか……。
もうここから逃げられないのかしら……。
ポロポロと涙が溢れ出すと、彼はこちらへきて布団を一気にはぎ取った。
ぐっしょり濡れたシーツがあらわになると、恥ずかしさに顔をそむける。
「ふふっ、グチョグチョだね。ねぇさん、可愛い」
「ぃやっ、パトリック、早くこれをとって、んんッ、お願い……ッッ。どうしてこんな酷いことをするの……?」
縋るように見上げると、彼の表情が一瞬曇る。
「どうしてって、約束を破ろうとするねぇさんへのお仕置きだよ」
彼は太ももを持ち上げると、グチョグチョになった蜜壺へ手を伸ばす。
中に入っている異物を取り出すと、体がビクビクッと小さく震えた。
「ふふ、ねぇさん、こんなんじゃ物足りないでしょう。ねぇ~強請ってみてよ」
彼はニッコリと可愛らしい笑みを浮かべると、私を真上から見下ろす。
「……ッッ、そんなことッッ、ぃやよ!」
私は彼の目線から逃げるように視線を逸らせると、蜜壺にまた硬い異物が押し当てられる。
「そう、ならこれでもう少し遊んでもらおうかな?」
太く硬いそれが触れると、下半身が疼き蜜が溢れ出す。
「ぃやっ、パトリックッ、んんんッ」
「ほら、早く。言うまでずっとこのままだよ?」
蜜壺の入り口で、じらす様に異物をグチュグチュと押し当てる。
物足りない刺激に体がひどく疼くと、私はそっと目線を上げた。
涙で視界が歪む中、意地悪に笑う彼の姿が映ると、もう何も考えられない。
「うぅ……ッッ、欲しい、パトリックが欲しいの」
欲望のままに口にすると、彼は嬉しそうに笑った。
「よくできました」
彼は竿を取り出すと、竿の先を蜜へ絡ませる。
ジュブズブグチュッと奥へ入ってくると、一気に頭が真っ白になった。
それから何度も何度も突き上げられると、私はいつの間にか眠りに落ちていたのだった。
日が暮れた頃目覚めると、私はそっと廊下へを出る。
階段を降りリビングへ向かうと、廊下に光が漏れていた。
「明日、公爵家の方が挨拶来られるそうだよ。パトリック準備しておきなさい」
ドアの隙間から聞こえた、父の言葉に目の前が真っ暗に染まる。
とうとうパトリックが正式に婚約するの?
嫌、いやッッ!!!
心が悲鳴をあげる中、私はその場から逃げるように来た道を戻ると、部屋に閉じこもった。
月が高く上った深夜、パトリックがいつもと同じように部屋へやってくる。
私はギュッと拳を握ると、ベッドにやってきたパトリックを思いっきり突き飛ばした。
「もういい加減にして!」
私は彼を睨みつけると、唇を強く噛みしめる。
「ねぇさんッッ!?」
「私はあなたから離れたいの!これ以上耐えられない!」
彼の言葉を遮りはっきり拒絶を示すと、こちらへ伸びた手が止まった。
青い瞳が悲しみに染まり視線が外れる。
「ごめん……」
呟かれたその言葉に、涙がポロポロと頬を伝って行った。
37
お気に入りに追加
1,538
あなたにおすすめの小説


【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……

【R18】愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
奏音 美都
恋愛
シャルール公国のプリンセス、アンジェリーナの公務の際に出会い、恋に落ちたソノワール公爵であったルノー。
両親を船の沈没事故で失い、突如女王として戴冠することになった間も、彼女を支え続けた。
それから幾つもの困難を乗り越え、ルノーはアンジェリーナと婚姻を結び、単なる女王の夫、王配ではなく、自らも執政に取り組む国王として戴冠した。
夫婦となって初めて迎えるアンジェリーナの誕生日。ルノーは彼女を喜ばせようと、画策する。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる