20 / 135
第二章
女騎士への道2 (其の三)
しおりを挟む
改めて彼の部屋をマジマジと眺めてみると、私の部屋よりも広く、大きなテーブルにソファー。
一人用のキッチンに、食材を保存する貯蔵庫まである。
それに真っ白なシーツが敷かれたベッド、非常に快適そうだ。
私はソファーへ座ると、テーブルの上へ本を広げる。
弾力性があるふかふかソファー。
こんないいソファーに座るのは、何年ぶりだろう。
ピョンピョンと小さく跳ね、クッションを楽しんでいると、ピーターが戻ってきた。
「でっ、どこがわからないんだ?」
ピーターは眼鏡を掛けると、私の隣へ腰かける。
長い付き合いだけれども、眼鏡を付けた姿を初めて見た。
剣を握っているときとは違う、知的で大人な雰囲気に思わず魅入る。
黙り込んだ私の様子に、彼は目線をこちらへ向けると紅の瞳と視線が絡んだ。
私はドキマギしながら目を逸らせると、開いた本の一文を指さす。
「えーと、これっ、この戦術がよくわからなくて」
「あーここか、これはだな……」
ピーターのはずなのに、知らない人みたいで何だかドキドキする。
ダメダメ、勉強に集中しないと……。
私は変な感情を振り払うと、集中しペンをしっかり握った。
丁寧で分かりやすい彼の解説。
どれぐらい時間がたったのだろうか、少しだけと言ったはずだが、気付けば月が高く昇っていた。
「えーと、ここがこういう事だから……あっ、やっとわかった、ありがとう。これで何とか乗り切れそう」
「それはよかった。この貸しは高いぜ」
「明日のランチで手を打たない?何でもおごる!」
「ならS定食でも食べさせてもらおうか」
「うぅッッ、わかった……」
S定食は学食の中で一番高い定食。
家は頼れない為、宿舎の雑用を熟してコツコツ集めた貯金を思い浮かべる。
S定食……足りるかな……。
部屋の貯金箱を思い出しながら数えていると、ピーターは眼鏡を外し立ち上がった。
何とかなりそうかな。
私は本を閉じうーんと背筋を伸ばしながらソファーへ体を預けると、一気に眠気が襲ってきた。
あー気持ちいい。
床で寝るのも慣れたけれど、やっぱりこっちのほうがいいな。
けれど家具を新調するお金はない……。
ウトウトと船をこいでいると、次第に意識が遠のいていった。
ピーターが戻ってくると、私はまどろみにいた。
彼はそんな私の様子に深い息を吐きだすと、私の肩へ触れる。
「おい、りりー、起きろ。寝るなら自分の部屋へ戻れ」
遠くから聞こえる声に、微かに意識が戻る。
けれど体も瞼も重く、動きたくない。
私はうーんと小さな声で唸ると、体を丸めた。
「はぁ……マジか……しょうがねぇな」
彼の深いため息が聞こえた刹那、体がフワッと持ち上がった。
「軽いな、こんな華奢な体で剣を扱ってるのか。この軽さならあの俊敏な動きも納得できるか」
横抱きに抱きかかえられると、頬に心地よい熱が伝わる。
その熱を求めるようにしがみ付くと、彼の体がビクッと震えた。
「おい、ちょっ、やめろッッ、なっ、胸がッッ、はぁ……お前なぁ……」
優しく下ろされると、体がベッドへと沈んでいく。
床とは違う柔らかさ、心地よい熱から離れたくないとギュッとしがみつく。
「おい……それは布団じゃねぇよ」
握っていた手を掴まれ優しく剥がされる。
熱が離れ腕がシーツへ落ちると、私は深い眠りに落ちていった。
「……細い手首、俺の半分ぐらいだ。少し力を入れれば折れそうだな。それに俺とは違う華奢な体で……こうやって見ると女なんだな……って何考えてんだ俺ッッ」
彼は慌てた様子で離れると、ソファーで寝るか……と呟きと共に、蝋燭の火が消えたのだった。
★おまけ(ピーター視点)★
最近リリーに元気がない。
理由は明白、この間の試験で惨敗だったからだろう。
最近では俺を避けて、暗い表情でよく考え込んでいる。
何か言ったほうがいいのか、と悩んだが、俺がリリーの立場なら放っておいてほしいと思うだろうとやめた。
だけどいつもと違うあいつの様子に、こっちまで変な感じなる。
俺の知っているリリーはなんでもひたむきで、眩しい存在だったから。
だけど最近やっといつものリリーに戻った。
答えを見つけたんだろう。
久しぶりに笑ったリリーの姿を見て安心した。
女男関係なく、俺たちは良いライバル。
またリリーと打ち合えると思うと、素直に嬉しかった。
問題事も解決し、テスト前日。
心配することはなにもない。
明日に備えてさっさと寝ようと思っていると、窓から音が聞こえた。
なんだ?とカーテンを開けると、そこにいたのはリリー。
ラフなTシャツに、ハーフパンツ、明らかに部屋着姿。
慌てて開けると、そのまま部屋の中へ上がり込んできた。
勉強を教えてくれと頭を下げる彼女。
必死なその姿に渋々教えてやったんだ。
一息つきもう帰るだろうと思っていたら、なんとソファーで寝こける始末。
起こしても起きない。
俺は諦めてベッドへ運ぼうとすると、その軽さに驚いた。
女だとか男だとか、彼女を知ってから考えないようにしていた。
俺と違って柔らかい体に、細く滑らかな腕。
赤く色づいた唇、滑るような肌。
意識すると、一気に体の熱が上がった。
俺はすぐに熱を振り払うと、心を落ち着かせる。
そんな俺の気持ちなど知る由もない彼女は、小さな手で俺にしがみついた。
ふにゃっとした胸の感触に、先ほどよりも熱が高くなる。
訓練の時は意識したことなんてなかった。
きっとさらしか何かを巻いていたのだろう。
リリーの容姿は整っているし、令嬢のまま育っていれば、美人だと噂の的だったはずだ。
俺の裾を握りしめる手に触れると、片手で簡単に包みこめる。
細く柔らかい指を意識すると、なぜか離すのが惜しいと感じた。
ダメダメダメ、何を考えてるんだ俺は。
相手はリリーだぞ。
女とか関係なく、俺の唯一のライバルだ。
胸にこみ上げた何かを必死に押し込むと、俺は逃げるように彼女から離れソファーに横になったのだった。
一人用のキッチンに、食材を保存する貯蔵庫まである。
それに真っ白なシーツが敷かれたベッド、非常に快適そうだ。
私はソファーへ座ると、テーブルの上へ本を広げる。
弾力性があるふかふかソファー。
こんないいソファーに座るのは、何年ぶりだろう。
ピョンピョンと小さく跳ね、クッションを楽しんでいると、ピーターが戻ってきた。
「でっ、どこがわからないんだ?」
ピーターは眼鏡を掛けると、私の隣へ腰かける。
長い付き合いだけれども、眼鏡を付けた姿を初めて見た。
剣を握っているときとは違う、知的で大人な雰囲気に思わず魅入る。
黙り込んだ私の様子に、彼は目線をこちらへ向けると紅の瞳と視線が絡んだ。
私はドキマギしながら目を逸らせると、開いた本の一文を指さす。
「えーと、これっ、この戦術がよくわからなくて」
「あーここか、これはだな……」
ピーターのはずなのに、知らない人みたいで何だかドキドキする。
ダメダメ、勉強に集中しないと……。
私は変な感情を振り払うと、集中しペンをしっかり握った。
丁寧で分かりやすい彼の解説。
どれぐらい時間がたったのだろうか、少しだけと言ったはずだが、気付けば月が高く昇っていた。
「えーと、ここがこういう事だから……あっ、やっとわかった、ありがとう。これで何とか乗り切れそう」
「それはよかった。この貸しは高いぜ」
「明日のランチで手を打たない?何でもおごる!」
「ならS定食でも食べさせてもらおうか」
「うぅッッ、わかった……」
S定食は学食の中で一番高い定食。
家は頼れない為、宿舎の雑用を熟してコツコツ集めた貯金を思い浮かべる。
S定食……足りるかな……。
部屋の貯金箱を思い出しながら数えていると、ピーターは眼鏡を外し立ち上がった。
何とかなりそうかな。
私は本を閉じうーんと背筋を伸ばしながらソファーへ体を預けると、一気に眠気が襲ってきた。
あー気持ちいい。
床で寝るのも慣れたけれど、やっぱりこっちのほうがいいな。
けれど家具を新調するお金はない……。
ウトウトと船をこいでいると、次第に意識が遠のいていった。
ピーターが戻ってくると、私はまどろみにいた。
彼はそんな私の様子に深い息を吐きだすと、私の肩へ触れる。
「おい、りりー、起きろ。寝るなら自分の部屋へ戻れ」
遠くから聞こえる声に、微かに意識が戻る。
けれど体も瞼も重く、動きたくない。
私はうーんと小さな声で唸ると、体を丸めた。
「はぁ……マジか……しょうがねぇな」
彼の深いため息が聞こえた刹那、体がフワッと持ち上がった。
「軽いな、こんな華奢な体で剣を扱ってるのか。この軽さならあの俊敏な動きも納得できるか」
横抱きに抱きかかえられると、頬に心地よい熱が伝わる。
その熱を求めるようにしがみ付くと、彼の体がビクッと震えた。
「おい、ちょっ、やめろッッ、なっ、胸がッッ、はぁ……お前なぁ……」
優しく下ろされると、体がベッドへと沈んでいく。
床とは違う柔らかさ、心地よい熱から離れたくないとギュッとしがみつく。
「おい……それは布団じゃねぇよ」
握っていた手を掴まれ優しく剥がされる。
熱が離れ腕がシーツへ落ちると、私は深い眠りに落ちていった。
「……細い手首、俺の半分ぐらいだ。少し力を入れれば折れそうだな。それに俺とは違う華奢な体で……こうやって見ると女なんだな……って何考えてんだ俺ッッ」
彼は慌てた様子で離れると、ソファーで寝るか……と呟きと共に、蝋燭の火が消えたのだった。
★おまけ(ピーター視点)★
最近リリーに元気がない。
理由は明白、この間の試験で惨敗だったからだろう。
最近では俺を避けて、暗い表情でよく考え込んでいる。
何か言ったほうがいいのか、と悩んだが、俺がリリーの立場なら放っておいてほしいと思うだろうとやめた。
だけどいつもと違うあいつの様子に、こっちまで変な感じなる。
俺の知っているリリーはなんでもひたむきで、眩しい存在だったから。
だけど最近やっといつものリリーに戻った。
答えを見つけたんだろう。
久しぶりに笑ったリリーの姿を見て安心した。
女男関係なく、俺たちは良いライバル。
またリリーと打ち合えると思うと、素直に嬉しかった。
問題事も解決し、テスト前日。
心配することはなにもない。
明日に備えてさっさと寝ようと思っていると、窓から音が聞こえた。
なんだ?とカーテンを開けると、そこにいたのはリリー。
ラフなTシャツに、ハーフパンツ、明らかに部屋着姿。
慌てて開けると、そのまま部屋の中へ上がり込んできた。
勉強を教えてくれと頭を下げる彼女。
必死なその姿に渋々教えてやったんだ。
一息つきもう帰るだろうと思っていたら、なんとソファーで寝こける始末。
起こしても起きない。
俺は諦めてベッドへ運ぼうとすると、その軽さに驚いた。
女だとか男だとか、彼女を知ってから考えないようにしていた。
俺と違って柔らかい体に、細く滑らかな腕。
赤く色づいた唇、滑るような肌。
意識すると、一気に体の熱が上がった。
俺はすぐに熱を振り払うと、心を落ち着かせる。
そんな俺の気持ちなど知る由もない彼女は、小さな手で俺にしがみついた。
ふにゃっとした胸の感触に、先ほどよりも熱が高くなる。
訓練の時は意識したことなんてなかった。
きっとさらしか何かを巻いていたのだろう。
リリーの容姿は整っているし、令嬢のまま育っていれば、美人だと噂の的だったはずだ。
俺の裾を握りしめる手に触れると、片手で簡単に包みこめる。
細く柔らかい指を意識すると、なぜか離すのが惜しいと感じた。
ダメダメダメ、何を考えてるんだ俺は。
相手はリリーだぞ。
女とか関係なく、俺の唯一のライバルだ。
胸にこみ上げた何かを必死に押し込むと、俺は逃げるように彼女から離れソファーに横になったのだった。
0
お気に入りに追加
1,275
あなたにおすすめの小説

ロザリーの新婚生活
緑谷めい
恋愛
主人公はアンペール伯爵家長女ロザリー。17歳。
アンペール伯爵家は領地で自然災害が続き、多額の復興費用を必要としていた。ロザリーはその費用を得る為、財力に富むベルクール伯爵家の跡取り息子セストと結婚する。
このお話は、そんな政略結婚をしたロザリーとセストの新婚生活の物語。
従者は永遠(とわ)の誓いを立てる
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
グレイス=アフレイドは男爵家の一人娘で、もうすぐ十六歳。
傍にはいつも、小さい頃から仕えてくれていた、フレン=グリーティアという従者がいた。
グレイスは数年前から彼にほんのり恋心を覚えていた。
ある日グレイスは父から、伯爵家の次男・ダージル=オーランジュという人物と婚約を結ぶのだと告げられる。
突然の結婚の話にグレイスは戸惑い悩むが、フレンが「ひとつだけ変わらないことがある」「わたくしはいつでもお嬢様のお傍に」と誓ってくれる。
グレイスの心は恋心と婚約の間で揺れ動いて……。
【第三回 ビーズログ小説大賞】一次選考通過作品
エブリスタにて特集掲載

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

もう何も信じられない
ミカン♬
恋愛
ウェンディは同じ学年の恋人がいる。彼は伯爵令息のエドアルト。1年生の時に学園の図書室で出会って二人は友達になり、仲を育んで恋人に発展し今は卒業後の婚約を待っていた。
ウェンディは平民なのでエドアルトの家からは反対されていたが、卒業して互いに気持ちが変わらなければ婚約を認めると約束されたのだ。
その彼が他の令嬢に恋をしてしまったようだ。彼女はソーニア様。ウェンディよりも遥かに可憐で天使のような男爵令嬢。
「すまないけど、今だけ自由にさせてくれないか」
あんなに愛を囁いてくれたのに、もう彼の全てが信じられなくなった。
【お詫び】読んで頂いて本当に有難うございます。短編予定だったのですが5万字を越えて長くなってしまいました。申し訳ありません長編に変更させて頂きました。2025/02/21
踏み台令嬢はへこたれない
IchikoMiyagi
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる