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【叶】
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紗理奈はよくチャーリーをしているみたいだ。
チャーリーとはコカインの事。
どんなものか興味があった櫂が、色々紗理奈に質問責め。
百聞は一見にしかずという事で、机の引き出しから何個かのパケが。
そのパケの内訳が、ガンジャ。チャーリー。バツである。
バツとはエクスタシーの事。
パケを手に取り、原人のような目で見ていると、
『今日行きたかったイベントあったんだけど、櫂も一緒に行かない?バツ食べて!』
『オフコース!』
バツも買えばいい値がするみたいなので、お金を渡してクラブに向かった。
櫂は初クラブである。
流石に行った事は何度かある体で話しをしていたが、恐いお兄さん方が沢山のイメージ。
少し不安もあったが、いざとなりゃ櫂も肉体労働と筋トレで鍛え抜いた体。
紗理奈に何かあれば守って王子様になるぞ。
クラブにつき、紗理奈に手を取られて店内へ。
音がすげーうるさくて、紗理奈の声も聞こえない。でも耳元での会話は悪くないからよし。
ジャンルもサイバートランスと先輩の部屋で聞いていたものと同じ。
なんなく馴染んだ。
紗理奈とカウンターで水を買い、隠してあった紗理奈の胸元から悪そうな錠剤が櫂の手に。
『よしっ。飲むか!』
気合いを入れて飲み込んだ。
飲み込んですぐ変化がくるものと思いきや、流石に溶け込むまで数分から数十分。
急に嗚咽が櫂を襲った。
具合が悪いみたいに何度も戻しそうになったが、我慢した。
紗理奈の前でのゲロは首吊りもん。
紗理奈はもうバキバキになっているようで、座っていた椅子から立ち上がり、踊っていた。
嗚咽の波が落ち着いたかなって思い、顔をあげるとすげーきらびやかな世界に。
盆踊りしか踊ったことがなかったのに、櫂も立ち上がり、踊り狂った。
体が嘘のように軽い。そして湧き出てくる多幸感が半端じゃなかった。
紗理奈といれるだけで幸せだったのに、
『なまら幸せーーー!』
バツラブという言葉は以前にあった。
バツをキメると人肌恋しくなり、興味ない人も簡単に好きになる。
反面、バツが抜けると一気に冷めるが。
櫂は紗理奈と抱き合うように踊り、とても楽しい一時を過ごした。
時たまマジな抱き合いや、キスもしてくるくらいで、バキバキな櫂はもう自分の女と勘違いを起こしていた。
バキバキになって二時間くらい経ち、紗理奈に出ようって耳打ちされた。
そして再入場の判子を手に押してもらい、外の空気を吸った。
なんとも心地がいい。
この流れでバツの効力も利用し、紗理奈に告白した。
『ずっと憧れの存在でした。今とっても幸せです。このままこの気持ちが続くよう、一緒にいてくれない?』
紗理奈はキラキラした目で櫂を見つめ、
『あたしも彼女にして下さい!』
意味は違えど、わい!成功者やぁ~!
ラブラブのまま紗理奈の部屋に帰った。
絶頂よりは落ち着きを戻した感じだったが、まだ少しキマリは残っていた。
いい感じになり、二人は抱き合いベッドへ。
しかしいつもビンビンの一物が元気がない。
何故だ?
前戯を終え、さぁいよいよ!という時も元気がなかった。
人にもよるが基本的にバツは、性行為には向いてない。女は最高だろうが、男は勃ちが悪くなる。
紗理奈には優しい言葉をかけてもらい、
『またチャレンジしよ。ね?』
当たり前じゃないですか。このまま引き下がってられっか!
服を着て、ベッドに横たわった。
もう夜中の3時。普段は眠くて死にそうな時間帯でも、目はギンギンに開いていた。
バツは効果が切れても眠りにつきにくい。慣れらしいが。
よって起き上がり、二人で紗理奈のガンジャをキメた。
恥ずかしながら櫂のネタより数倍いいネタだった。
そしてブリッブリになり、しばらく会話したあと2人は寝ていた。
朝6時に櫂の携帯のアラームが鳴った。
この日も仕事だったが、バツ明けで体がとてつもなく重い。その上寝不足でとても仕事は行けそうになかった。
寝ている紗理奈を起こさないように小声で会社に電話をし、
『社長?すいません、熱出ちゃって仕事行けそうもないです。』
初めて仕事を休んだ。
でもいいんだ。彼女ができたんだもん。
寝ている紗理奈をガン見し、
『可愛いなぁ~。』
いつの間にか寝ちゃっていた櫂。
昼過ぎに2人は目を覚ました。
紗理奈が昨日の出来事を覚えているか心配ではあったが、お目覚めのキスもあり、付き合いたてホヤホヤのラブラブ具合。
この日はどこも出かけず、愛を育んだ。
昨日の失敗も取り戻した。
『もうビンビンですっ!』
チャーリーとはコカインの事。
どんなものか興味があった櫂が、色々紗理奈に質問責め。
百聞は一見にしかずという事で、机の引き出しから何個かのパケが。
そのパケの内訳が、ガンジャ。チャーリー。バツである。
バツとはエクスタシーの事。
パケを手に取り、原人のような目で見ていると、
『今日行きたかったイベントあったんだけど、櫂も一緒に行かない?バツ食べて!』
『オフコース!』
バツも買えばいい値がするみたいなので、お金を渡してクラブに向かった。
櫂は初クラブである。
流石に行った事は何度かある体で話しをしていたが、恐いお兄さん方が沢山のイメージ。
少し不安もあったが、いざとなりゃ櫂も肉体労働と筋トレで鍛え抜いた体。
紗理奈に何かあれば守って王子様になるぞ。
クラブにつき、紗理奈に手を取られて店内へ。
音がすげーうるさくて、紗理奈の声も聞こえない。でも耳元での会話は悪くないからよし。
ジャンルもサイバートランスと先輩の部屋で聞いていたものと同じ。
なんなく馴染んだ。
紗理奈とカウンターで水を買い、隠してあった紗理奈の胸元から悪そうな錠剤が櫂の手に。
『よしっ。飲むか!』
気合いを入れて飲み込んだ。
飲み込んですぐ変化がくるものと思いきや、流石に溶け込むまで数分から数十分。
急に嗚咽が櫂を襲った。
具合が悪いみたいに何度も戻しそうになったが、我慢した。
紗理奈の前でのゲロは首吊りもん。
紗理奈はもうバキバキになっているようで、座っていた椅子から立ち上がり、踊っていた。
嗚咽の波が落ち着いたかなって思い、顔をあげるとすげーきらびやかな世界に。
盆踊りしか踊ったことがなかったのに、櫂も立ち上がり、踊り狂った。
体が嘘のように軽い。そして湧き出てくる多幸感が半端じゃなかった。
紗理奈といれるだけで幸せだったのに、
『なまら幸せーーー!』
バツラブという言葉は以前にあった。
バツをキメると人肌恋しくなり、興味ない人も簡単に好きになる。
反面、バツが抜けると一気に冷めるが。
櫂は紗理奈と抱き合うように踊り、とても楽しい一時を過ごした。
時たまマジな抱き合いや、キスもしてくるくらいで、バキバキな櫂はもう自分の女と勘違いを起こしていた。
バキバキになって二時間くらい経ち、紗理奈に出ようって耳打ちされた。
そして再入場の判子を手に押してもらい、外の空気を吸った。
なんとも心地がいい。
この流れでバツの効力も利用し、紗理奈に告白した。
『ずっと憧れの存在でした。今とっても幸せです。このままこの気持ちが続くよう、一緒にいてくれない?』
紗理奈はキラキラした目で櫂を見つめ、
『あたしも彼女にして下さい!』
意味は違えど、わい!成功者やぁ~!
ラブラブのまま紗理奈の部屋に帰った。
絶頂よりは落ち着きを戻した感じだったが、まだ少しキマリは残っていた。
いい感じになり、二人は抱き合いベッドへ。
しかしいつもビンビンの一物が元気がない。
何故だ?
前戯を終え、さぁいよいよ!という時も元気がなかった。
人にもよるが基本的にバツは、性行為には向いてない。女は最高だろうが、男は勃ちが悪くなる。
紗理奈には優しい言葉をかけてもらい、
『またチャレンジしよ。ね?』
当たり前じゃないですか。このまま引き下がってられっか!
服を着て、ベッドに横たわった。
もう夜中の3時。普段は眠くて死にそうな時間帯でも、目はギンギンに開いていた。
バツは効果が切れても眠りにつきにくい。慣れらしいが。
よって起き上がり、二人で紗理奈のガンジャをキメた。
恥ずかしながら櫂のネタより数倍いいネタだった。
そしてブリッブリになり、しばらく会話したあと2人は寝ていた。
朝6時に櫂の携帯のアラームが鳴った。
この日も仕事だったが、バツ明けで体がとてつもなく重い。その上寝不足でとても仕事は行けそうになかった。
寝ている紗理奈を起こさないように小声で会社に電話をし、
『社長?すいません、熱出ちゃって仕事行けそうもないです。』
初めて仕事を休んだ。
でもいいんだ。彼女ができたんだもん。
寝ている紗理奈をガン見し、
『可愛いなぁ~。』
いつの間にか寝ちゃっていた櫂。
昼過ぎに2人は目を覚ました。
紗理奈が昨日の出来事を覚えているか心配ではあったが、お目覚めのキスもあり、付き合いたてホヤホヤのラブラブ具合。
この日はどこも出かけず、愛を育んだ。
昨日の失敗も取り戻した。
『もうビンビンですっ!』
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