上 下
11 / 21
魔王たちは貞操を狙う。

ルシファルの本気。

しおりを挟む
魔界の空を羽ばたくルシファルにお姫様抱っこの状態でいるキシミア。

『何故にこうなった?』

いや、今は推しにお姫様抱っこされてるのって嬉しいやら恥ずかしいやら、キシミアの内心は複雑だった。

「あのぉ、ルシファルさん?」
「ルシファルだ、何だ他人行儀になって」
「どこへ?」
行くつもりなんだと聞く前に城が見えて来た。


「キシミア、お前には私の愛情が足りなかったらしいからな。しかと受け止めて貰うぞ」
真面目な顔をしたルシファルにキシミアは真っ赤な表情を浮かべた。



その表情にルシファルは微笑む。
やはりキシミアは可愛いのだ、と。


「ここは私とお前だけの空間だ。存分に甘やかしてやろう、私だけの妻として思い知るがいい」

ベッドに押し倒されてキシミアはパニックになった。

推しの笑みにやられつつもまさかの展開にキシミアはついていけない。



「私の本気を受け止めて貰おうか、キシミア」
そう言ってキシミアの両手を掴まれて、覆いかぶさるルシファル。

覆いかぶさるととキシミアとルシファルの唇が重なり口付ける。

「ん、ちょ、まっ、ルシファル!」
「お前を待っていたらどこぞのアホに取られるか分からん」

ルシファルは器用にキシミアの服を脱がしていく。
「湯殿に入るか、キシミア?」
そう言うとルシファルは上機嫌でキシミアを抱き上げながら湯殿に運んで行った。


頭を洗われて身体も隅々まで洗われた。
触らなくていいのに、敏感な場所までも。

真っ赤になったキシミアにルシファルは鍛えれた肉体を見せて近づいてくる。



「さぁキシミア、楽しもうか」
風呂から出ると柔らかいバスローブがキシミアを包んで、ルシファルもまたバスローブを身につけた。



ベッドに降ろされたキシミアにルシファルは口付ける。口付けながらキシミアの口の中を蹂躙するルシファル。

キシミアのバスローブを脱がせて、ルシファルはキシミアの細くとも鍛えられた肉体に欲情していた。

ルシファルもまた自身のバスローブを脱ぎ捨てる。
それだけでキシミアは胸が高まった。


『よく分かんないけど、ルシファルが俺を抱いてくれるならもう死んでもいいっ!』

お互いに裸になりながら、キシミアはそっとルシファルの首に手を回した。





「あぁ、ルシファ、ル、そんなに舐めないで」
弱々しい抵抗にルシファルは微笑む。

「可愛いではないか、そのピンク色のものが。
吸えば吸うほど色は濃くなる。
それにキシミア、お前自身も先走りで濡れ始めているしな」
グチュグチュと音を立てながら、キシミアの男根を上下に動かすルシファル。

「あぁあ、!!らめ、ルシファル、おかしくなっちゃうよぉ、」
涙目で訴えるキシミアにルシファルは笑みを強くする。


「もっとだ、キシミア。もっと私を求めろ」
そう言うとルシファルは今まで隠されていたキシミアの秘部へと指を入れる。

キシミアの中に潤滑油と媚薬が混ぜられていた。



「キシミア、お前にとって最初で最後の男は私だけだ」
そう言うとルシファルはキシミアの内部を一気に指を押し込んだ。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームが俺のせいでバグだらけになった件について

はかまる
BL
異世界転生配属係の神様に間違えて何の関係もない乙女ゲームの悪役令状ポジションに転生させられた元男子高校生が、世界がバグだらけになった世界で頑張る話。

異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる

ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。 アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。 異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。 【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。 αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。 負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。 「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。 庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。 ※Rシーンには♡マークをつけます。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

俺は好きな乙女ゲームの世界に転生してしまったらしい

綾里 ハスミ
BL
騎士のジオ = マイズナー(主人公)は、前世の記憶を思い出す。自分は、どうやら大好きな乙女ゲーム『白百合の騎士』の世界に転生してしまったらしい。そして思い出したと同時に、衝動的に最推しのルーク団長に告白してしまい……!?  ルーク団長の事が大好きな主人公と、戦争から帰って来て心に傷を抱えた年上の男の恋愛です。

姉が結婚式から逃げ出したので、身代わりにヤクザの嫁になりました

拓海のり
BL
芳原暖斗(はると)は学校の文化祭の都合で姉の結婚式に遅れた。会場に行ってみると姉も両親もいなくて相手の男が身代わりになれと言う。とても断れる雰囲気ではなくて結婚式を挙げた暖斗だったがそのまま男の家に引き摺られて──。 昔書いたお話です。殆んど直していません。やくざ、カップル続々がダメな方はブラウザバックお願いします。やおいファンタジーなので細かい事はお許しください。よろしくお願いします。 タイトルを変えてみました。

転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!

めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。 ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。 兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。 義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!? このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。 ※タイトル変更(2024/11/27)

その男、有能につき……

大和撫子
BL
 俺はその日最高に落ち込んでいた。このまま死んで異世界に転生。チート能力を手に入れて最高にリア充な人生を……なんてことが現実に起こる筈もなく。奇しくもその日は俺の二十歳の誕生日だった。初めて飲む酒はヤケ酒で。簡単に酒に呑まれちまった俺はフラフラと渋谷の繁華街を彷徨い歩いた。ふと気づいたら、全く知らない路地(?)に立っていたんだ。そうだな、辺りの建物や雰囲気でいったら……ビクトリア調時代風? て、まさかなぁ。俺、さっきいつもの道を歩いていた筈だよな? どこだよ、ここ。酔いつぶれて寝ちまったのか? 「君、どうかしたのかい?」  その時、背後にフルートみたいに澄んだ柔らかい声が響いた。突然、そう話しかけてくる声に振り向いた。そこにいたのは……。  黄金の髪、真珠の肌、ピンクサファイアの唇、そして光の加減によって深紅からロイヤルブルーに変化する瞳を持った、まるで全身が宝石で出来ているような超絶美形男子だった。えーと、確か電気の光と太陽光で色が変わって見える宝石、あったような……。後で聞いたら、そんな風に光によって赤から青に変化する宝石は『ベキリーブルーガーネット』と言うらしい。何でも、翠から赤に変化するアレキサンドライトよりも非常に希少な代物だそうだ。  彼は|Radius《ラディウス》~ラテン語で「光源」の意味を持つ、|Eternal《エターナル》王家の次男らしい。何だか分からない内に彼に気に入られた俺は、エターナル王家第二王子の専属侍従として仕える事になっちまったんだ! しかもゆくゆくは執事になって欲しいんだとか。  だけど彼は第二王子。専属についている秘書を始め護衛役や美容師、マッサージ師などなど。数多く王子と密に接する男たちは沢山いる。そんな訳で、まずは見習いから、と彼らの指導のもと、仕事を覚えていく訳だけど……。皆、王子の寵愛を独占しようと日々蹴落としあって熾烈な争いは日常茶飯事だった。そんな中、得体の知れない俺が王子直々で専属侍従にする、なんていうもんだから、そいつらから様々な嫌がらせを受けたりするようになっちまって。それは日増しにエスカレートしていく。  大丈夫か? こんな「ムササビの五能」な俺……果たしてこのまま皇子の寵愛を受け続ける事が出来るんだろうか?  更には、第一王子も登場。まるで第二王子に対抗するかのように俺を引き抜こうとしてみたり、波乱の予感しかしない。どうなる? 俺?!

美醜逆転の世界で推し似のイケメンを幸せにする話

BL
異世界転生してしまった主人公が推し似のイケメンと出会い、何だかんだにと幸せになる話です。

処理中です...