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結ばれた関係。
※もう理論では難しい。
しおりを挟む「好きだよ」
自然にポロッと出てきてしまった言葉に、昴は望を抱き締めた。
「やっと聞けた」
嬉しそうに満面の笑みを浮かべて微笑む昴に望の胸は高鳴る。
「先輩、帰らないで」
もうすぐで地面に着く観覧車に昴は懇願した。
「と、とりあえず、もう着くから、降りよう」
胸が熱くて止まらない。胸の高鳴りも止まらない。昴と手を繋ぎながら降りた観覧車の外には雪がはらはらと降っていて。
「俺と一緒にいよ?」
「………」
「俺、先輩と一緒にいたい」
真っ直ぐな気持ちを伝えてくる昴に望は、拒否出来ずにコクリと頷いた。真っ赤な顔をしながら。
車は遊園地の近くの高級なホテルへと走り出した。未成年者の為、普段はホテルなど泊まれないが柳崎の御用達の為に泊まれる事になった。
スウィートで。
遊園地から駐車場までかなり距離があって、濡れてしまった二人は、先に望が入ってすぐに出た。
昴も必然的に濡れている。風邪を引かせたくなかったのもあって。
昴が出てくる時を望は焦っていた。いくらなんでも展開が早い。ベッドの上でひたすら焦っていた。
胸がドクンドクンを大きな音を立てている。
ガチャ。
扉が開いた音がして見てみれば、美青年が色気たっぷりに、入ってくる。そこでようやく望は昴がイケメンだと気づいた。
「先輩」
近づいてくる昴に思い付いたのは髪の毛。
「や、柳崎、頭が濡れてる。乾かした方が、」
「別にいーよ。俺、頭を冷やさないと止まんないかもしんないから」
「……っ」
顔を真っ赤にしている望を昴はベッドに押し倒す。
「抱いちゃうよ、先輩。止めないと、俺、止まらないと思う」
「っ、だから。その、」
「なに?」
恥ずかしいと思う。けど、伝えなければ伝わらないのだと。
「おれでよければ、、……傍にいて」
もう自分の理性など木っ端微塵にない。
その様に、その言葉に昴の理性を崩すには充分だった。
「んぅ、、ん、」
深いキスをする昴に望の腕は昴の後ろに回された。
バスローブを二人は脱ぎ捨てて裸で絡み合っていた。
キスから始まり昴の手は望のモノを上下に動かしていく。
その時、望はドクンッ!と身体の内部に大きな音を立てた。
「すっげー匂い」
「うそ、まさか……」
「やっぱり運命の番だな、発情を今、するんだから」
ドクンドクンッと音を立てて始まるものに、望は理性など保てるはずも無く。
「俺が抑えてあげる、望。
欲しいだろ、コレ」
秘部に擦り寄せてくるのが、昴自身。熱情が、先走りの液体が垂れている。
「ほしっ、あ、いや、おかしい!なんで、、」
どうなるかなんて分からないけど、何故か欲しいと思ったモノ。
「オメガ本来の本能だよ、望。今、準備するから」
そういうと指を入れてくる。
「あっ、あぁ、あ、」
「ナカ、ぐちゃぐちゃになってる」
すごく濡れてるというと、昴は指を増やしていく。
「や、柳崎、まっ、」
「昴だよ、望」
「やあ、すばる、」
舌足らずな名前で呼ぶ望に、昴は満足して指を引き抜く。
安心したような、でも途中で止められてしまった内部はひくついて。
ピタリと秘部に昴の男根が当てられる。
「いくよ、望」
そういうとグンッと強く入ってくるモノに、望は言葉を失う。
ズッズッといいながら入ってくる。
「全部、入ったよ、望。もう望は俺のだ」
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