ある腐男子の妄想

佐野 臣

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本編

10 どんな会話? side はっしー

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ねこ、結局来ないのかな~
イベントあんまりないからねことやりたかったのにな~
他の厄介な奴らもいないし、ねこと喋ったりできると思ったんだけど...

そう思いながら子供たちに実験の発表をしていた。

それにしても人が多いな~
あっちでも大きなイベントやってるしな~

俺はふと周りを見渡していたら、こちらに向かってきている人の中に知った顔があった。

...ん?あ!あれはねこじゃねーか!来たのか!

俺は心の中が暖かくなるのを不思議に感じながら、顔に喜びを浮かばせていた。

「ねこ!来たんだな!」
「うん、遅くなったけど。遊びに来たよ。」

そう言って笑みを浮かべる様子に俺は少し胸が高鳴り、言葉に詰まった。

「ほ...本当に遅ぇよ~!もうちょっと早く来いよな~まぁ来てくれたのは嬉しいけどさ!」
「遅くなってごめんね?あ、そうだ遊びに来たけど白衣もちゃんと持ってきたんだ。」

ねこ、参加メンバーじゃないのに手伝ってくれるのか!
ということは最後までいてくれるってことだよな?

目の前で白衣を出そうと鞄をガサゴソしているねこに話しかけた。

「鞄、持ってようか?」
「あ、ありがとう。」
「あのさ、ねこ。今日って最後までいられるの?」

俺はねこの返答をドキドキしつつ待った。

あ~最後までいてほしいな~

「う~ん、特に予定もないし、最後までいるつもりだよ?」
「そっか~」

俺はねこの返答に小さくガッツポーズした。

よし!じゃあ午後は客も少なくなってるし、ねこと話せるな!

俺は少し浮き足立ちながら、ねこの鞄を置きに行った。

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次はねこくんside
今回は同時に2話投稿になります!
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