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騎士団の医務室、とうとう初出勤です!
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あれから2日が経ち、初出勤日になった。
その場で即決したから雰囲気もあまり分からないままだけど、とりあえず迷わずに付けたから第1段階クリア。
領主館まで行ったら門の近くでアトレが待っていてくれた。
面接してくれた騎士団長だ。
「こんにちは。よろしくお願いします。」
挨拶を済ませとりあえず中へと入っていく。
ひ、ひろい。。
騎士団を抱えている領主ってだけあって領主館次第めちゃめちゃひろかった。
次回から早めに来よ。迷わないようにメモもとって。
そんなことを考えているうちに医務室に到着した。
中には女性が1人。
「は、初めまして。」
「あら、初めまして。そういえば今日からだったわね。」
優しそうな50代くらいの方、サヤさんというらしい。
よろしく頼む、と言い残しアトレは去っていった。
サヤさんから色々教えてもらうことになる。
基本的に1人体制での業務みたいだけど慣れるまでは2人でやっていく。確かに保健室のお姉さんも1人だったなーなんて余計なことが頭をよぎる。
騎士団の訓練場に行くことはないらしくて基本的に向こうで怪我をした人がこっちへ来る形。やっぱり保健室みたいだ。
ここにくるのは訓練中についた傷を治しにくる騎士団員。それとたまに町でのけが人についてもここより近場の医療施設がなければくるらしい。
うんうん、開放的でいい領主様かもしれない。会ったことないけど。
サヤさんは治癒魔法が使えるけど所有する魔力量と年齢から今はあまり使えないらしい。だから治癒魔法よりも治療を優先的に行ってきていたみたい。
若い子が来てくれてうれしいわー、なんて笑うサヤさんはとてもいい上司に思えた。
まぁ確かにブサイク(世間一般の評価)しかこない医務室とか人気ないか、
今日1日を終えて来たのは10人くらい。思ったよりも多いなぁとは思いつつ人によっては治癒、人によっては治療を施す。
あ、治癒は治癒魔法を使った治し方。治療は消毒して薬塗って包帯巻いて、本人の治癒力に任せるって形。どちらも使っていかないと自力じゃ治せない体になっちゃうらしい。なにそれこわい。
ちなみに10人みなイケメンでした。
特に1人すっっごいイケメンがいたんだけど治癒魔法の拒否どころか私たちに話しかけることもなく包帯とか必要なもの取るだけとってすぐにいなくなってしまった。
「…感じ悪い…」
ぼそっと呟いてしまったら、サヤさんから
「まぁまぁ。あの見た目だし。気を使ってくれてるところもあると思うよ~」
ほのぼのサヤさんは特に悪い印象を抱いてはいない様子。
いつかあのイケメンさんとも仲良くなれたらいいなー。
そして今日の仕事終了!
思ったより楽な仕事で安心したけど、治癒魔法を6人に使ってみたんだけど全員の傷が全て治ったようで。
全員のちょっとした肩こりとか頭痛とか、そういうのまでなくなっちゃったようで。
そして、6人やってもなんの疲れを感じていないのも少し異常なようで。
サヤさんと一緒に医務室を出つつ、
「こんなに治癒魔法上手な人初めて見たわ!初日からおつかれ様。私は今から団長さんに報告に行くんだけど、多分給与相当上がるわよ」
うふふって笑いながらサヤさんは嬉しそうに話す。
給与は口座の方に入るんだけど今月分が渡される来月の給料日、相当上がった給与、にびっくりすることになるんだけどそれはまた別の話。
門まで迎えにきてくれたシークと一緒に家までゆっくり帰る。
今日あったことを話しながらのんびりと2人で帰りながら、
「なんか…幸せ~」
上手く生きていける気がした。
その場で即決したから雰囲気もあまり分からないままだけど、とりあえず迷わずに付けたから第1段階クリア。
領主館まで行ったら門の近くでアトレが待っていてくれた。
面接してくれた騎士団長だ。
「こんにちは。よろしくお願いします。」
挨拶を済ませとりあえず中へと入っていく。
ひ、ひろい。。
騎士団を抱えている領主ってだけあって領主館次第めちゃめちゃひろかった。
次回から早めに来よ。迷わないようにメモもとって。
そんなことを考えているうちに医務室に到着した。
中には女性が1人。
「は、初めまして。」
「あら、初めまして。そういえば今日からだったわね。」
優しそうな50代くらいの方、サヤさんというらしい。
よろしく頼む、と言い残しアトレは去っていった。
サヤさんから色々教えてもらうことになる。
基本的に1人体制での業務みたいだけど慣れるまでは2人でやっていく。確かに保健室のお姉さんも1人だったなーなんて余計なことが頭をよぎる。
騎士団の訓練場に行くことはないらしくて基本的に向こうで怪我をした人がこっちへ来る形。やっぱり保健室みたいだ。
ここにくるのは訓練中についた傷を治しにくる騎士団員。それとたまに町でのけが人についてもここより近場の医療施設がなければくるらしい。
うんうん、開放的でいい領主様かもしれない。会ったことないけど。
サヤさんは治癒魔法が使えるけど所有する魔力量と年齢から今はあまり使えないらしい。だから治癒魔法よりも治療を優先的に行ってきていたみたい。
若い子が来てくれてうれしいわー、なんて笑うサヤさんはとてもいい上司に思えた。
まぁ確かにブサイク(世間一般の評価)しかこない医務室とか人気ないか、
今日1日を終えて来たのは10人くらい。思ったよりも多いなぁとは思いつつ人によっては治癒、人によっては治療を施す。
あ、治癒は治癒魔法を使った治し方。治療は消毒して薬塗って包帯巻いて、本人の治癒力に任せるって形。どちらも使っていかないと自力じゃ治せない体になっちゃうらしい。なにそれこわい。
ちなみに10人みなイケメンでした。
特に1人すっっごいイケメンがいたんだけど治癒魔法の拒否どころか私たちに話しかけることもなく包帯とか必要なもの取るだけとってすぐにいなくなってしまった。
「…感じ悪い…」
ぼそっと呟いてしまったら、サヤさんから
「まぁまぁ。あの見た目だし。気を使ってくれてるところもあると思うよ~」
ほのぼのサヤさんは特に悪い印象を抱いてはいない様子。
いつかあのイケメンさんとも仲良くなれたらいいなー。
そして今日の仕事終了!
思ったより楽な仕事で安心したけど、治癒魔法を6人に使ってみたんだけど全員の傷が全て治ったようで。
全員のちょっとした肩こりとか頭痛とか、そういうのまでなくなっちゃったようで。
そして、6人やってもなんの疲れを感じていないのも少し異常なようで。
サヤさんと一緒に医務室を出つつ、
「こんなに治癒魔法上手な人初めて見たわ!初日からおつかれ様。私は今から団長さんに報告に行くんだけど、多分給与相当上がるわよ」
うふふって笑いながらサヤさんは嬉しそうに話す。
給与は口座の方に入るんだけど今月分が渡される来月の給料日、相当上がった給与、にびっくりすることになるんだけどそれはまた別の話。
門まで迎えにきてくれたシークと一緒に家までゆっくり帰る。
今日あったことを話しながらのんびりと2人で帰りながら、
「なんか…幸せ~」
上手く生きていける気がした。
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