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それでは、お家を探しにいきましょう。

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さて、今日は家を見に行きます。

理想は私の部屋とシークの部屋。あとは、キッチンと、ご飯食べるところと、客間?とかもいるのかな。お風呂付きがいいな。

あとは奴隷を何人買うか次第で部屋をいくつ必要かが変わる。んー。

理想は、
シークが冒険の相棒
料理人1人
メイドさん 2人くらい
あと冒険の相棒で魔法使える人が欲しいな、
とりあえずそのくらいかな。

私いれて6人か。結構大きな家が必要そうだなー。

貯金が今1000万しかなくて、全額使うのは怖いから、貸家探しかな。

数ヶ月くらい小さい部屋を借りて、シークと生活してお金貯めてから大きな家を買うのが現実的かも。

とりあえずシークが安心して泊まれる宿がなさすぎるのが問題よ。

あと治癒魔法試してみるのにも、家は必要だから。

ということで。

シークと2人で来ました、不動産屋さん。

「いらっしゃいませー。」

「(ぺこり)あの、家を借りたくて。」

「かしこまりましたー。えっと、お客様おひとりでのご入居希望でよろしかったでしょうか。」

「え?あ、この人と2人です。」

「…失礼致しました。おふたり様ですね。」

シーク、護衛とかに見られてるのかな。それともこの人が女性と一緒に暮らせるわけがないみたいに思われてたらやだな(その通り)

「ただ今、ご案内できるお部屋がこちらになります。」


3LDKで 街のはずれにある一軒家。月20万だけどさすがにそんなに広い必要はないかな。

2
ワンルームの集合住宅。月3万だけど、シークと同じ家ってだけでドキドキなのにワンルームは、、、うん無理だ。

3
2DKで街中にあるこれは、アパートみたいな感じかな。簡単なキッチンしかないけど、2部屋あってよさそう。月5万。うんうん。

「この3番目のところ見に行ってみたいです。」

「かしこまりました。」

不動産屋さんとシークと3人で行ってみると家具付きの家だった。有り難すぎる。

この世界では敷金礼金とかの概念はないらしいから、月に5万だけ払えばいいみたい。

即決しちゃった。

「ねぇシーク?部屋、こことここ。どっちがいい?」

「え、?いやどっちもミーの部屋じゃ、え?」

「何のために2部屋にしたと思ってるのさー」

「ミーの寝室と、ミーの部屋?」

「ちがいますっ。じゃあせめて、こっちの広い方私にするから、こっちシーク使ってね。」

家具付きとは言っても足りないものは色々あるわけで。

でもめんどくさいから(?)今日はとりあえずこのままで。

「あのね、家具も買いに行かなきゃなんだけど、まずやりたいことがあります!…治癒魔法ってどうやるの?」

「あー、治癒魔法か。」

シークによると

前にも軽く説明してもらったけど、とりあえず1番治しやすい傷は今ついたばかりの軽い傷らしい。そこに「治癒」っていうと発動するらしくて、持ってる魔力量、治すイメージ、経験数、レベルとか諸々に左右されるらしい。

あとはこの傷を治したいっていう場合は、「腕の傷に働け、治癒」とかいうとうまくいきやすかったりとか。でもその辺は個人差らしい。

なるほどなるほど。

「ちょっとまってて。」

そういったシークはものの数秒で小さな傷を作り上げた。

「え、え??」

「とりあえず、やってみろ。」

「シーク、?とりあえずまぁいいや。いくよ? 治癒。」

すると、シークが先程作り上げた傷がきれいさっぱりなくなっていた。

「おぉ!!きえた!!あ!でもね?シーク?自分を傷つけるようなことは絶対にしちゃだめだよ?約束して!」

「あ、あぁ、、」

「ねぇ聞いてる?」

「ミー、みて?」

私の話が何も頭に入ってないかのように、腕まくりしてきた。

「軽い傷、ぜんぶきえた。」

「え?」

「擦り傷とか、剣でついた傷とかも。きえた。」

やっぱり私の能力は、普通よりほんの少しだけ、いいみたい。

「すげー…。すげー。」

キラキラした顔で自分の腕を眺めてるシークに、さっき怒ってた内容伝え直すのも馬鹿らしくなって、やめた。

それでは明日から、3ヶ月。家代と奴隷代、お金稼ぎます!
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