鑑定と治癒魔法のおかげで将来安泰!…だよね?

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やっと薬草取りに出発です。あれ、何かおかしい。

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何だかんだあの後すぐ寝てしまった。隣のベッドにはシークが寝てるから緊張するかなとか思ったけどそんなことも特になく。朝までぐっすり。

「ふわぁぁぁ。シーク、おはよー。」

「はよ。」

気まずい空気感も今はなく、ささっと着替えたシークは私が着替えをするだろうことを察して先に部屋を出ていてくれた。

支度が終わって宿の下の階に行ったらシークが待っていた。

「行くか。」

「うん!」

やっと、薬草を取りに出発できる。

「今日は森までも入らずその手前の草原で、鑑定を試してみようと思うんだけどいいかな?」

「あぁ。それがいいと思う。」

今日の服装は昨日手に入れた服で、動きやすさ重視の格好なんだけど、高身長イケメンのシークなら何を着たって似合う。かっこいい。

量販店みたいなとこでおなじの買ったのになんでシークだけあんなに似合ってるんだろ。おかしい。

そんなことを思いながら歩き、草原までたどり着いた。

「えーっと、まずは鑑定をしてみるね。えっと、この草を鑑定!」

すると、目の前に吹き出しみたいなのがいくつも現れる。

「うわっ。えーっと、回復草。回復薬の材料となる。ギルド買取額1束50円ほど。(利用出来る部分の重さで計算される)薬膳料理にも利用できる?薬膳料理ってなんだろ。あと大事そうな情報はー。」

「まてまてまて。それ全部書いてあるのか?」

「うん。他にもね、回復草を食べる草食動物はほぼいない。あ、角うさぎを育てるにはこれが必要だって」

「それ。ギルドに情報として売れる。なんでそんなに出てくるんだよ。」

「え、ほんと??」

「あぁ。角うさぎは需要と供給の面から飼育、繁殖の必要性があるが、中々上手くいっていないって聞いたことがある。回復草を好む草食動物はいないからまだ試されていないはずだ。…有益情報すぎる。」

「ほほー。」

難しいことは分からないけどなにかすごい情報らしい。

「とりあえず、回復草探しするね?あっ、あれもやってみよう。回復草を光らせろ、エリア探索。おぉ!光った!!」

「…なんでもう使えるんだよ。意味わからん。」

「シークシーク!できたよ!これとこれが回復草で、あ、こっちは魔力草だって!」

「なんで魔力草も分かるんだよ、鑑定してないしエリア探索でも魔力草は入れてないだろ…」

シークがブツブツ言ってるけど光り輝く未知の世界が広がってるのが楽しくて、草むしり?を続けた。

ふーっ。2時間くらい経ったかな。

取り尽くしちゃいけないから、取ったり放置したりしながらそこそこ取った。

「でるかな…鑑定。」

薬草の山。ギルド買取額40万5500円。

「えっ??40万?」

単純計算さっきの1束50円で考えると5000円くらいと、魔力草も少し取ったからそっちは1束100円で1000円くらいのはずなんだけど。

「えっと、回復草と魔力草以外を光らせろ、エリア探索。」

「あっ!これだ!」

知らないうちに取っていたらしい。

モーリュ草。 魔法や呪いを無効化するのに役立つ。ギルド買取額40万。

「…シーク?モーリュ草って、なに?」

「えっ??モーリュ草は無効化する草だが、この辺にはないぞ?」

「あったの。」

「は??」

「これ。」

「…。」

シークが頭を抱えてしまった。

「…えへへ、」

「えへへじゃない。が、お手柄なことは確かだ。とりあえず戻るぞ。」

その後ゆっくり戻って、ギルドで買い取ってもらったら40万5000円だった。鑑定結果とほぼ同じ額でその優秀さが伝わる。500円は切り捨てられたのかな?そして情報料として3万円ももらった。1日で、43万5000円も稼いでしまったー。

------
残高
所持金30000円(多少現金も必要かなーって。買い物もしたよ。)
口座残高 937万円

奴隷
1人
シーク

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