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とりあえず下見で奴隷商館へ。
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着いた。奴隷商館。
薄暗くて少し怖い。
キーっ
扉をあけるとそこは受付があるだけだった。
「いらっしゃいませ。」
「初めまして、奴隷を1人探していまして。」
「ではこちらへ。」
案内された場所はなんというか、刑務所の面談室みたいな感じ。こちら側には椅子と机があって私と店員さんが向かい合って座り、右側にはアクリル板越しにそこそこ広いスペースがあって扉がある。奴隷が入ってくる場所であろう。
「どのような奴隷でしょうか。目的によって顔の整っているものから力の強いもの、知識のあるものなど候補が変わってきます。」
「えっと、まずは男性であることと、護衛として役に立つことです。純粋な力というよりは、薬草取りに行くだけなので森の浅めのところで過ごすのに最適なサバイバル知識?とかが欲しいです。夜の相手としては求めていないので美醜は気にしません。」
むしろブサイクの方がかっこよく見える世界だから、そう伝えたいところだけどさすがにそれは怪しいからなし。
「なるほど。とりあえず候補を5人ほど連れてきます。」
そういいつつ店員さんは紙を5枚くれた。見てみるとそこには奴隷の情報が書かれていた。
これなら鑑定要らずだ。使い方が分からなかったから助かる。
そしてどこで連絡をお願い取ったのやら5人の奴隷が入ってきた。
うっ…。みんな顔が、よくな…い。いわゆる"イケメン"がきた。私にとっては、うん、微妙。
「うーん。」
「この者たちは顔が整っていて元々下級ですが貴族としていた者もおりますので知識量は問題ないかと。また、サバイバル知識という点では真ん中とその右隣の2人が学園で好成績だったと把握しております。値段は1500万円からです。」
実戦経験はなしってところ、?というか高くて買えないし。
「…学園での成績より元冒険者とか実戦経験のある人がいいのですが。」
「一応いるにはいるのですが、貴族の次男以下が借金の返済目的で売られた場合が多いので。実戦経験ありの者はそんなに人数が多くないのでお気に召す方がいるかどうか。」
「人数が少ないのであれば全員呼んでいただいても大丈夫でしょうか。今来てくださってる5人はもう結構です。」
「…かしこまりました。」
そしてすぐ連れてこられた人は、合計3人。だけど、3人ともめっちゃくちゃかっこいい。
そして、先程とは打って変わってみすぼらしい服を着ていた。待遇の差が感じられて少し嫌な気分になる。
「はぁ。」
「(やっぱりさっきのイケメンの方がよかったんだろ。)さてこの3人が元冒険者になりますね。」
なんか店員さんの心の声が聞こえてきた気がするけど気のせいにする。
「金額は?」
「えっ、あー。売れ残っていますので100万円くらいで。これ以上ここにいてもただの穀潰しですから。」
待ってお買い得すぎる。
次に渡された紙を見るが情報量が圧倒的に少ない。
「紙にはほぼ書いてないみたいなので説明お願いできますか。」
まとめるとこうだ。
1人目
借金奴隷
依頼失敗に伴い罰金発生。そしてその際左足を負傷、切断。思うように働けなくなり、借金を返せなくなった。元Sランク。
2人目
犯罪奴隷
顔の醜悪さから人々から煙たがられたり、暴言暴力などを受けることが多かった。ある時抵抗したら相手が頭をぶつけ意識不明に。情状酌量もありつつも過剰防衛判定。元Aランク。
3人目
借金奴隷
遅刻も多く期限を守りきれないことも多かった。期限切れで依頼失敗が多く塵も積もれば山となる、ということで奴隷に身を落とすことに。
-----
長くなったので一旦ここで切ります。明日21時、次の話更新します。
薄暗くて少し怖い。
キーっ
扉をあけるとそこは受付があるだけだった。
「いらっしゃいませ。」
「初めまして、奴隷を1人探していまして。」
「ではこちらへ。」
案内された場所はなんというか、刑務所の面談室みたいな感じ。こちら側には椅子と机があって私と店員さんが向かい合って座り、右側にはアクリル板越しにそこそこ広いスペースがあって扉がある。奴隷が入ってくる場所であろう。
「どのような奴隷でしょうか。目的によって顔の整っているものから力の強いもの、知識のあるものなど候補が変わってきます。」
「えっと、まずは男性であることと、護衛として役に立つことです。純粋な力というよりは、薬草取りに行くだけなので森の浅めのところで過ごすのに最適なサバイバル知識?とかが欲しいです。夜の相手としては求めていないので美醜は気にしません。」
むしろブサイクの方がかっこよく見える世界だから、そう伝えたいところだけどさすがにそれは怪しいからなし。
「なるほど。とりあえず候補を5人ほど連れてきます。」
そういいつつ店員さんは紙を5枚くれた。見てみるとそこには奴隷の情報が書かれていた。
これなら鑑定要らずだ。使い方が分からなかったから助かる。
そしてどこで連絡をお願い取ったのやら5人の奴隷が入ってきた。
うっ…。みんな顔が、よくな…い。いわゆる"イケメン"がきた。私にとっては、うん、微妙。
「うーん。」
「この者たちは顔が整っていて元々下級ですが貴族としていた者もおりますので知識量は問題ないかと。また、サバイバル知識という点では真ん中とその右隣の2人が学園で好成績だったと把握しております。値段は1500万円からです。」
実戦経験はなしってところ、?というか高くて買えないし。
「…学園での成績より元冒険者とか実戦経験のある人がいいのですが。」
「一応いるにはいるのですが、貴族の次男以下が借金の返済目的で売られた場合が多いので。実戦経験ありの者はそんなに人数が多くないのでお気に召す方がいるかどうか。」
「人数が少ないのであれば全員呼んでいただいても大丈夫でしょうか。今来てくださってる5人はもう結構です。」
「…かしこまりました。」
そしてすぐ連れてこられた人は、合計3人。だけど、3人ともめっちゃくちゃかっこいい。
そして、先程とは打って変わってみすぼらしい服を着ていた。待遇の差が感じられて少し嫌な気分になる。
「はぁ。」
「(やっぱりさっきのイケメンの方がよかったんだろ。)さてこの3人が元冒険者になりますね。」
なんか店員さんの心の声が聞こえてきた気がするけど気のせいにする。
「金額は?」
「えっ、あー。売れ残っていますので100万円くらいで。これ以上ここにいてもただの穀潰しですから。」
待ってお買い得すぎる。
次に渡された紙を見るが情報量が圧倒的に少ない。
「紙にはほぼ書いてないみたいなので説明お願いできますか。」
まとめるとこうだ。
1人目
借金奴隷
依頼失敗に伴い罰金発生。そしてその際左足を負傷、切断。思うように働けなくなり、借金を返せなくなった。元Sランク。
2人目
犯罪奴隷
顔の醜悪さから人々から煙たがられたり、暴言暴力などを受けることが多かった。ある時抵抗したら相手が頭をぶつけ意識不明に。情状酌量もありつつも過剰防衛判定。元Aランク。
3人目
借金奴隷
遅刻も多く期限を守りきれないことも多かった。期限切れで依頼失敗が多く塵も積もれば山となる、ということで奴隷に身を落とすことに。
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長くなったので一旦ここで切ります。明日21時、次の話更新します。
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