私、この人タイプです!!

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8 本編⑤

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「話しかけたいっ…。」
「…お前じゃ玉砕する未来しか見えない。」
「なっ。そういうお前だって似たような見た目してんだろ。」
「いや。でもお前より金持ってる時点で俺の方が可能性高い。」
「…やっぱりお金目当ての恋人でも探しに来たのかなぁ。」
「確かに俺含めここにいる奴らじゃあ
あんなかわいい子にお願いされたら
なんでも買い与える気がする。」
「でも俺らじゃなくて人間だってそうだろ。
あんな子なかなかいない。」
「「「確かに。」」」
「まぁ金目当てだったら迷わず隊長に声かけるだろうね。」
「でも隊長の見た目って…。」
「おい。…聞こえんぞ。やめとけ。」

彼らが言いたいのは、この中で一番醜いが、
一番金も持っている隊長に声を掛けたら確定でお金目当てだ、ということ。
しかしキィラは別の意味で話しかけるなら隊長がよかったという話だ。
そしてキィラは自分と戦っていた。

(どうする、どうする自分。
まず自分の最大の目的は、手紙の差出し人を見つけること、だから、えっと。
とりあえず誰かに話しかけてみようかな。
狼さんに話しかけてみるべき?話しかけたいっ。
いまなら手紙のこと聞くっていう名目あるし。いや、でも自分のコミュ力考えると…。
前世含めてもこんなイケメンと話したことって…?ないなぁ…。無理だ…。
じゃあ、えっと。一番話しかけやすそうなのは…。
よし、あの人だ。頑張って話しかけよっ。)

「あの…。すいません。」
「は…はいっ。」
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