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ちょっかいのかけ方
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「はっ…んっんっ」
くちゅ、くちゅと濡音が準備室に鳴り響く。
「な、いつまで弄んの…」
その後えっちの仕方を教えると豪語したオレは一色のケツを指で解していた。最初はこきあい位にするつもりだったのだが、一色が自分の足を持ってこちらを伺うものだからつい手が出た。
声を殺して合間合間に話す一色はいじらしくて可愛い。
「な、なんか答えろよ矢田ぁ…」
「ん?えっちの仕方教えてあげるって」
流石に知識はあったようでこれから自分の身に起こることを想像したのか一色は自身の熱にそっと触れた。というかオレはいつ一色に名乗っただろうか。などと考えていたが声を掛けられて、はっと現実に戻った。
「もういい、挿れて…」
「いや、妹の本ではちゃんとしないと痛いって書いてあった。」
今関係ないがうちの妹は俗に言う腐女子だ。いつも「彼氏は出来ないの?彼女でもいいけど。出来たら同胞」とか詰め寄ってくる。彼女が出来たことがない訳では無い。今居ないだけでやかましいものだ。
「…ほん。」
「あぁ、BLってやつだよ」
「俺たまに触ってるから大丈夫…」
「えっ…………」
正直な話ヤンキーで有名な一色瑞樹にアナニーの趣味があったのは意外だった。
しかし、そういう事ならこれ以上焦らすのも酷だろうか。
近くに置いてあった自分の鞄の中からゴムを取り出して自身に付けた。モテないからいつ訪れるか分からないチャンスを逃さない為の準備だ。友人に「その思考がもうシンプルにキモい」と言われた事がある。
「なれてる」
顔を赤くしてぼんやりとした様子で一色が呟いたがオレの耳には届かなかった。
「どうかしたか?」
「何でもないから……は、早く…」
「そういう事なら…挿れていい?」
「……………ん。」
一色の返事を待って先程解した一色のそこにゆっくり自身を埋めていった。
「んぐぅーーーっ」
一色は目をキツく瞑って耐えるように喘いだ。
「キツい?」
「大丈夫…だか、ら…う、動いて……ぇう」
オレは弱いそこをトントン、と軽く小突いた。
ごく優しい刺激のつもりだったがゆっくりと解したせいで敏感になっていたようで一色は背を反らせて達してしまった。胸元まで託しあげた服の下で豊満な胸筋がしなる。
「本当にはじめて?」
「あ、当たり前だろぉ…くっ」
ずるり、とオレが抜くのと同時に軽く喘ぐ。
そんな扇情的な様子にもう一度挿入れてしまいたくなるがぐっと抑えてズボンにしまった。
「んはぁ………すごかった………」
一色が下半身と腹を露にしたまま呼吸を整える。
「大丈夫か?どこか痛くない?」
「あはっ……やっぱ矢田は優しいな、大丈夫だ」
「1人で帰れそうか?送る?」
言ってしまってからヤった男に送られるとか、もしかして怖いかなという考えに至った。
しかし、そんなオレの考えは杞憂に終わった。
「いや、大丈夫。悪いしさお前先に帰っていいぜ」
「そうか?無理はするなよ」
恋人でもないのに踏み込みすぎただろうかとも思ったがおう!と一色がニカッと笑って返したので安心してオレは帰宅した。
遠目からたまに見えていた怖い顔は近くで見ると存外豊かで可愛らしい物だと気づいた。
(まあ、確かに行きずりみたいな感じでヤった男に家把握されるとか一色も怖いよな)
これまでは一色の事をただのヤンキーとしか見ていなかったのに1人の人として繋がりを持って、何だか可愛らしい反応をするタイプなんだという事が分かって、心配までして、オレはどうしちゃったんだろうか。
そんな事を考えながら就いた家路はなんだかいつもより少し味気なく思えた。
くちゅ、くちゅと濡音が準備室に鳴り響く。
「な、いつまで弄んの…」
その後えっちの仕方を教えると豪語したオレは一色のケツを指で解していた。最初はこきあい位にするつもりだったのだが、一色が自分の足を持ってこちらを伺うものだからつい手が出た。
声を殺して合間合間に話す一色はいじらしくて可愛い。
「な、なんか答えろよ矢田ぁ…」
「ん?えっちの仕方教えてあげるって」
流石に知識はあったようでこれから自分の身に起こることを想像したのか一色は自身の熱にそっと触れた。というかオレはいつ一色に名乗っただろうか。などと考えていたが声を掛けられて、はっと現実に戻った。
「もういい、挿れて…」
「いや、妹の本ではちゃんとしないと痛いって書いてあった。」
今関係ないがうちの妹は俗に言う腐女子だ。いつも「彼氏は出来ないの?彼女でもいいけど。出来たら同胞」とか詰め寄ってくる。彼女が出来たことがない訳では無い。今居ないだけでやかましいものだ。
「…ほん。」
「あぁ、BLってやつだよ」
「俺たまに触ってるから大丈夫…」
「えっ…………」
正直な話ヤンキーで有名な一色瑞樹にアナニーの趣味があったのは意外だった。
しかし、そういう事ならこれ以上焦らすのも酷だろうか。
近くに置いてあった自分の鞄の中からゴムを取り出して自身に付けた。モテないからいつ訪れるか分からないチャンスを逃さない為の準備だ。友人に「その思考がもうシンプルにキモい」と言われた事がある。
「なれてる」
顔を赤くしてぼんやりとした様子で一色が呟いたがオレの耳には届かなかった。
「どうかしたか?」
「何でもないから……は、早く…」
「そういう事なら…挿れていい?」
「……………ん。」
一色の返事を待って先程解した一色のそこにゆっくり自身を埋めていった。
「んぐぅーーーっ」
一色は目をキツく瞑って耐えるように喘いだ。
「キツい?」
「大丈夫…だか、ら…う、動いて……ぇう」
オレは弱いそこをトントン、と軽く小突いた。
ごく優しい刺激のつもりだったがゆっくりと解したせいで敏感になっていたようで一色は背を反らせて達してしまった。胸元まで託しあげた服の下で豊満な胸筋がしなる。
「本当にはじめて?」
「あ、当たり前だろぉ…くっ」
ずるり、とオレが抜くのと同時に軽く喘ぐ。
そんな扇情的な様子にもう一度挿入れてしまいたくなるがぐっと抑えてズボンにしまった。
「んはぁ………すごかった………」
一色が下半身と腹を露にしたまま呼吸を整える。
「大丈夫か?どこか痛くない?」
「あはっ……やっぱ矢田は優しいな、大丈夫だ」
「1人で帰れそうか?送る?」
言ってしまってからヤった男に送られるとか、もしかして怖いかなという考えに至った。
しかし、そんなオレの考えは杞憂に終わった。
「いや、大丈夫。悪いしさお前先に帰っていいぜ」
「そうか?無理はするなよ」
恋人でもないのに踏み込みすぎただろうかとも思ったがおう!と一色がニカッと笑って返したので安心してオレは帰宅した。
遠目からたまに見えていた怖い顔は近くで見ると存外豊かで可愛らしい物だと気づいた。
(まあ、確かに行きずりみたいな感じでヤった男に家把握されるとか一色も怖いよな)
これまでは一色の事をただのヤンキーとしか見ていなかったのに1人の人として繋がりを持って、何だか可愛らしい反応をするタイプなんだという事が分かって、心配までして、オレはどうしちゃったんだろうか。
そんな事を考えながら就いた家路はなんだかいつもより少し味気なく思えた。
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