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これまで自分が目にした中で最も淫猥な光景。
頭が吹っ飛びそうなくらい、心臓が激しく暴れ、目眩がする。

「千歳、あーん」

普段なら、絶対言いそうにないセリフ。
晴臣もかなり興奮しているのが分かる。

クチ…と音を立てて、私の中に入ろうとするハルオミが昨夜より熱くて。
晴臣が正常じゃないとハッキリと確信したところで、なけなしの理性を働かせ、晴臣の厚い胸を押し返した。

「だ…ダメ…晴臣、着けてない」

「ああ、そうだった」

と、言いつつ、私への侵入止めようとしない。

「晴臣!?こ、子どもはまだ要らないんじゃなかったの?」

腰を引きながら制止すると、ニヤリと意地悪な笑み。

「でも、千歳のココ…グズッグズのとろっとろで、俺のこと早く食べたそうだし」

「そ、そんなことない…!」

遠回しに淫乱だと言われたような気がして、屈辱と興奮で目に涙が溜まる。
その様子に、晴臣が私の前髪をかき分け、額にキスを落とした。

「嘘だよ。あんまり気持ちよさそうだから、単に俺が、入りたいだけ」

逃げないように腰をガッチリ両手で掴まれ、熱い塊が、少しずつ押し入ってくる。

「ぁ…ぁ…ぁ…」

「あー…、千歳のナカ、すご…。まだ先っぽだけなのに、ヤバ…。ココに全部入れて腰振ったら、即出そう」

晴臣を咥えている部分が、キュッとすぼまったのが自分でも分かった。

「ハァ…」

当然晴臣にも伝わったらしく、熱い吐息が薄い唇から漏れた。
その扇情的な音に、また疼く。

体の反応を否定するように慌ててふるふると頭を横に振る。

だって、本当に晴臣が挿入はいってきて、動かれたらー
色々な意味で自分がどうなってしまうかが恐ろしい。

でも、晴臣は繋がっている部分に全神経を集中させているようで、私が頭を振っていることに気づかない。

「ああ…昨日まで処女だったのにこんなに欲しがって…。もしかしたら、千歳…一回で孕んじゃうかもな」

どれだけ理性が拒絶しても、体が、本能が晴臣を求めているのか、かつてないほど体の芯が疼く。

「そうなったら…そうならなくても、もう二度と千歳の側から離れない。だから、千歳の人生、全部俺にくれよ」

ダメ押しのセリフに、完全に降参。

「……はい」

胸がいっぱいで、その一言が精一杯だった。

いつもは涼し気な目元が緩み、今度こそ侵攻が再開したその途端。

再び、晴臣のスマホが震えた。

「は、晴臣…スマホ…!」

「どうせ宗一郎だろ?のが大事」

「でも…」

と言ってる間に静かになるスマホ。

「ほら。大した用事じゃないんだって。集中しろよ」

ズズズッと奥を広げられ、強制的に意識をそちらに向けさせられる。

「はぁっ、んんっ」

ようやく奥まで飲み込んだとき、今度は枕元にある私のスマホが震えた。

ディスプレイには『お父さん』の文字。
それを見た途端、青ざめる晴臣。

「…やばっ!」

「ぁんっ」

晴臣は私からハルオミを一気に引き抜くと、バスルームに駆け込み、5分もかからずに身支度を整えて出て行ってしまった。
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