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本編
夢
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目を開けると暗闇のなか
一人の少女がしくしくと泣いている
どうしたのだろうと近づけば遠ざかる
なので思わず手を伸ばし少しでも近づこうとする
けれども少女は一歩も動いていないにも関わらず近づくことはできない
だから叫んだんだ
「どうしたの!!!!!!!!!!!!!!!」
その声は届いたようで安心し伸ばしていた手を下げて近づこうとする
少女は顔をあげる
かわいいと言いがたい顔は涙で汚れている
髪もボサボサでなおさらどうしたのかと思った
少女がゆっくりと口を開けようとすると
突如暗闇はあの燃えた村に変わり少女は後ろを向き走り出す
そこで僕は気がついたんだ
「君は--」
口に出そうとすると一軒の燃えた家が少女に襲いかかる
大きな音をたてて崩れ少女を飲み込む
そして最後は僕がポツンと一人取り残される
レインストーム...
心の中で魔法を唱え大雨を降らせる
空を見上げる
君は僕なの?--
---
いつもの夢だ
少女を助けようとするけど助けられない
そして僕が使えない魔法を使って大雨を降らせるんだ
あれは僕なのか?
僕だとしたら今の僕は誰?
毎日毎日同じ夢を見るものだから考えてしまう
あの夢はパラレルワールド?
それともあれは僕であって僕ではない。ただの夢にすぎないのか?
実は僕はあの少女で本当は死んでいて今の僕は別の誰かにすぎないとか?
「はぁ...」
考えれば考えるほどため息が出る
考えても考えても結果は同じなんだから...考えなくても...ってこれは誰の考え?どの経験から?僕はいつこんなことを思ったんだ?
わからない。わからない。この記憶は本当に僕の記憶?それとも別の誰かの記憶?思考と思考が交わりまたため息が出る
「どうしました?」
「あぁ...フェアか」
少し考え事をな?と言う
嘘ではないのだからいいだろう
それにしてもちゃんとした笑顔ができただろうか
いつもの僕だっただろうか
「...少し疲れてますね。今日はゆっくり休みましょう」
「で、でも学校が...」
「そんなに疲れるほど考えて答えは出ましたか?真面目に授業を受けれそうですか?」
「それは...」
言葉がつまる
ここ最近まともに授業を受けきれていない
ある程度覚えているとはいえこのままだと成績は下がるだろう
「今日は私も休みますから、ね?」
「わかっ...た...」
ダリオルに一言伝えて寝ることにする
またあの夢見ないといいな
ベッドに座りふぅ...と軽くため息をつく
ガチャ
「ん?」
「兄さーん。たまには一緒にね・ま・しょ?」
え、えぇ...
最近めっちゃ甘えてくるがここまで来るとは...
帰ってきて頭撫でてーとかぎゅーって抱きついてくることはあるけどって入ってきてるし
「ほら。兄さん。寝ましょ?」
まぁたまにはいいか。あの事件の後甘えるようになったが迷惑ではないしね。こんな妹もかわいい
布団に二人でくるまるとフェアはぎゅっと抱きついてくる
「倒れたら嫌ですから。私の兄さんなんですからね?ただ一人の兄さんですから...」
少しきついがまぁいいか
かわいいな...
やさしく腕を回してやるとフェアはすぅーすぅーとかわいい寝息をたてる
ふぁ...睡魔が来たかぁ。寝るかぁ...
二人で仲良く夢の中
フェナカイトは夢にうなされることもなくぐっすり眠れましたとさ
一人の少女がしくしくと泣いている
どうしたのだろうと近づけば遠ざかる
なので思わず手を伸ばし少しでも近づこうとする
けれども少女は一歩も動いていないにも関わらず近づくことはできない
だから叫んだんだ
「どうしたの!!!!!!!!!!!!!!!」
その声は届いたようで安心し伸ばしていた手を下げて近づこうとする
少女は顔をあげる
かわいいと言いがたい顔は涙で汚れている
髪もボサボサでなおさらどうしたのかと思った
少女がゆっくりと口を開けようとすると
突如暗闇はあの燃えた村に変わり少女は後ろを向き走り出す
そこで僕は気がついたんだ
「君は--」
口に出そうとすると一軒の燃えた家が少女に襲いかかる
大きな音をたてて崩れ少女を飲み込む
そして最後は僕がポツンと一人取り残される
レインストーム...
心の中で魔法を唱え大雨を降らせる
空を見上げる
君は僕なの?--
---
いつもの夢だ
少女を助けようとするけど助けられない
そして僕が使えない魔法を使って大雨を降らせるんだ
あれは僕なのか?
僕だとしたら今の僕は誰?
毎日毎日同じ夢を見るものだから考えてしまう
あの夢はパラレルワールド?
それともあれは僕であって僕ではない。ただの夢にすぎないのか?
実は僕はあの少女で本当は死んでいて今の僕は別の誰かにすぎないとか?
「はぁ...」
考えれば考えるほどため息が出る
考えても考えても結果は同じなんだから...考えなくても...ってこれは誰の考え?どの経験から?僕はいつこんなことを思ったんだ?
わからない。わからない。この記憶は本当に僕の記憶?それとも別の誰かの記憶?思考と思考が交わりまたため息が出る
「どうしました?」
「あぁ...フェアか」
少し考え事をな?と言う
嘘ではないのだからいいだろう
それにしてもちゃんとした笑顔ができただろうか
いつもの僕だっただろうか
「...少し疲れてますね。今日はゆっくり休みましょう」
「で、でも学校が...」
「そんなに疲れるほど考えて答えは出ましたか?真面目に授業を受けれそうですか?」
「それは...」
言葉がつまる
ここ最近まともに授業を受けきれていない
ある程度覚えているとはいえこのままだと成績は下がるだろう
「今日は私も休みますから、ね?」
「わかっ...た...」
ダリオルに一言伝えて寝ることにする
またあの夢見ないといいな
ベッドに座りふぅ...と軽くため息をつく
ガチャ
「ん?」
「兄さーん。たまには一緒にね・ま・しょ?」
え、えぇ...
最近めっちゃ甘えてくるがここまで来るとは...
帰ってきて頭撫でてーとかぎゅーって抱きついてくることはあるけどって入ってきてるし
「ほら。兄さん。寝ましょ?」
まぁたまにはいいか。あの事件の後甘えるようになったが迷惑ではないしね。こんな妹もかわいい
布団に二人でくるまるとフェアはぎゅっと抱きついてくる
「倒れたら嫌ですから。私の兄さんなんですからね?ただ一人の兄さんですから...」
少しきついがまぁいいか
かわいいな...
やさしく腕を回してやるとフェアはすぅーすぅーとかわいい寝息をたてる
ふぁ...睡魔が来たかぁ。寝るかぁ...
二人で仲良く夢の中
フェナカイトは夢にうなされることもなくぐっすり眠れましたとさ
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