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部員の前で全裸になって体重測定⁉︎

2:まずは身長測定⁉︎

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保健室。

白を基調としたよくある部屋。

私は怪我したことがないからほとんど来たことない。

「みんな揃ったな。さあ、始めようか」

先生は合図にみんなが大きな声で返事する。

保健室で大きな声を出すのってなんだか違和感ある。

「よし、あそこの体重計と身長測定器、ここに持ってこい。みんなが見やすい位置で測ろう」

その指示により数人がかりで測定器は部屋の真ん中へと運ばれた。

「まずは身長からだな。順番に図っていこう。チームワークが大切だからみんなで測って記録するんだ」

何かとトップバッターになりがちな小柄な山本くんが身長計に乗った。

「158.3」

横向きの定規が頭のてっぺんに触れた瞬間、数字は読まれた。

「おい。そんな測り方ダメだ。ちゃんと姿勢を正してるか、顎をひいているか触って確認しろ」

先生のアドバイスを受け、周りにいた男子たちが山本くんの背中や肩、顎や頭を触って状態を確認する。

すると先ほどよりも高い数値が読まれた。

背が伸びた山本くんは嬉しそうだった。

そして、要領を得たみんなは次から次へと身長を測り終える。

私は少し離れた位置でみんなを見ていた。

「ヒカリ、次お前の番」

佐原くんが言った。

「わかった…」

乗り気じゃないけどやるしかない。

身長を測ること自体は嫌いじゃないけれど男子に囲まれながら測るのは気が引ける。

ミシッ

私が乗ると床面が音を立てたので少しドキッとした。

「ほら、下向かない」

「もう少し胸張って」

「足の位置ズレてる」

耳元や下からいろんな声が聞こえる。

そんないっぺんに言われても。

「あっ…ちょっ」

自力で直せなかったせいで、みんなのが手が伸びて私を正す。

「161.1」

「いや、もうちょい伸びるって」

「腰曲がってるんじゃね?」

着ているユニフォームの上はスポブラのような形、下は小さめの三角のものだから、何も着けていない部分が圧倒的に多い。

そのせいか肌の部分ばかり触られてしまう。

「ちょっ、やだ…そこ触らないでよ」

胸を張りすぎとかでおっぱいを鷲掴みにされた。

私何も動いてないのに…。

早く測ってよ!

「こら、余計なところは触るんじゃないぞ」

先生が気づいてくれた。

ちょっと安心…。

「161.3」

やっと測れた。

「ふぅ…」

これでみんな身長を測り終えた。

次はもっと嫌だな。

「よし、次行こう! 体重測定だ」

先生の威勢のいい声が響いた。
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