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『始まりの街』
7.リベンジマッチ
しおりを挟む「さ~て、それじゃ行きますか」
俺は今、前回あのカエル、ビッグフロッガーにやられた南の森林に来ている。
リベンジ戦だ。ポーションも作ってしっかりと準備もしてきたし、やってやる。
スキルとかを何か取ろうかと思ったのだが、迷ったので後で決めることにした。まあ、これから戦うビッグフロッガーに勝てなかったら何らかの戦闘系スキルを取ることにしよう。
俺は森林で〈気配察知〉によって周りの状況をしっかりと確認しつつ、目的の魔物を探していく。今回で勝つ可能性は十分にある。前回は負けはしたが経験は詰めた。そのお陰で新たなアーツもいくつか獲得できた。
《短剣》アーツの〈ダブルスラッシュ〉。
《体術》アーツの〈アッパー〉。
《闇魔法》アーツの〈ダークランス〉。
新たに獲得した戦闘系アーツだ。この三つをうまく活用していきたい。《闇魔法》アーツの〈ダークランス〉は一度売ってみたところ、詠唱は、ほぼほぼ要らない様だった。即撃ちが出来るのは有難い。
まあ、多分、次の魔法アーツからは詠唱が必要になって来るだろう。強くなっていく分、詠唱も必要にならなくちゃチートじみた魔法になるしな。
最近、ちょっと掲示板で確認したところ、もうスキル進化しているプレイヤーもいるらしい。さすがと言うべきだろう。《○○魔法》が《上級○○魔法》というモノになったらしい。
というか、たしかスキルLv100で進化できるはずなんだが、本当に早いな。そのプレイヤー…廃プレイヤーか?いや、それでも早すぎだろ…でも確か、未だにこの『始まりの街』マップのボスは発見されてないんだよな…
「おっ…反応アリ…」
木の根元に生えている薬草などを採取しながらも、そんなことを考えていると〈気配察知〉が何かを捉えた。だが、気配の大きさからしてビッグフロッガーではないようだ。とりあえずその方向へ足を進める。
しばらく音を立てない様に歩き続けているとモンスターを発見。名前を確認するとタラテックという蜘蛛型のモンスターだった。
俺は慣れた手つきで、近くの木に登る。そして、ばれない様に木から木へと飛び移り、タラテックへと近づいていった。タラテックは呑気にテクテクと俺に背を向けて歩いている。マイペースな事だ。
もう慣れたもんだ。
俺は《隠蔽》を発動したら、跳躍をして、タラテックの真上から急降下で落下していく。後、1秒。その瞬間、俺の短剣が落下による追加ダメージを備えた攻撃をタラテックに命中させた。
そして、俺は新アーツ〈ダブルスラッシュ〉を使い、タラテックを再度斬りつける。〈ダブルスラッシュ〉とは名前の通り、《短剣》の初期アーツ、〈スラッシュ〉をクールタイム関係なく、二回同時に使えるというアーツだ。
「〈ダブルスラッシュ〉!」
俺の放った〈ダブルスラッシュ〉は一回目の傷を上手く抉るように命中した。どうやら【始まりの短牙剣】の特殊効果の『裂傷』が相手に付与されたようだ。
「ギギグゥゥ!?」
これにより、相手は持続的にダメージを受け続けることになった。
俺は奴の背中に二つの深い斬跡を残したらすぐに引き、様子をうかがう。どうやらタラテックはやっと俺の存在に気付いた様だ。
今の今まで痛みに悶えているようではまだまだだな。…俺が言えた事じゃないんだけどね…
タラテックは自分の口から糸を吐き出してくる。何とも蜘蛛らしい攻撃だ。俺は、その糸による攻撃を横に飛び、避ける。糸は、地面にベタッとくっついた。
あの糸の様子から見るに、粘着質な糸のようだ。捕まると厄介だな…
そんなことを考えていると、タラテックは地面にベタッとくっついた糸をそのまま引っ張り、鞭のように使い俺の足に引っ掛けようとしてきた。転倒狙いだろう。
しなりながら迫って来る糸、どうやらただの糸ではない様だ。ただ糸ならあそこまで鞭のようにしなるはずはない。俺はその糸に捕まって堪るかと大きくジャンプし、滞空時間という短い間で、〈ダークランス〉を発動する。
俺の頭上に闇を纏った黒い槍が生成される。
「視覚外からの一撃だッ!〈ダークランス〉!」
タラテックは頭が地面すれすれのためその漆黒の槍にまだ目を向けられておらず、俺が何をするのかを分かっていない。俺はそこに容赦なく闇の槍を射出する。
ヒュンッ!
他属性と比べたら速度が遅いが、見えていない敵になら特に問題は無い速さだ。
槍は、容赦なくタラテックの頭部を貫く。タラテックは「キグゥ…」と鳴きながら光の粒子となって消滅した。ドロップ品は【蜘蛛糸】と【粘着糸】だった。
「よし…問題なく使えてるな…」
特に問題も無く、初見のモンスターたちも狩れ、薬草も順調に集まってきた中、やっとソイツは現れた。
「ゲロォ……」
別にただの鳴き声のハズなのに、どうしてこんなにも気分を害するのだろう…不思議でならない。そう、鳴き声…鳴き声…鳴き声…だよな?
こういう小さなところに運営の嫌らしさを感じる。このVRMMOを作った会社は色々とブッ飛んでいるところだ。今までも難易度が高すぎて、クリアさせる気があるのか分からないゲームを多数発売してきた。
だからこそこんな素晴らしいゲームをあの会社が作ったとは信じられないのだ。しかも鬼畜な難易度ではなく、だ。きっと何かがあるに決まっている。そう例えば、鳴き声が汚すぎたり、現在進行形で目の前でモンスターが排泄を始めたりと……嫌すぎる…
早く戦闘に持って行かなくては…あの汚物を消さなくては。俺は謎の使命感に燃えていた。
俺は前やった通りに、バレずらい木の上に慎重に移動する。そして《隠蔽》を発動し、発動時間が切れないうちに、汚物ことビッグフロッガーを一気に叩く!
「リベンジ戦の挨拶だ!受け取れぇ!」
《体術》アーツの〈ストレート〉を打つ。〈回し蹴り〉はクールタイムが案外長いのでここで連続して打つと、何かあったとき相手をひるませるが出来ないので打たないでおく。だが、代わりに――
「かぁ…らぁ…のお…〈アッパー〉!」
新アーツ〈アッパー〉をビッグフロッガーの腹にもぐりこんで決めてやる。上手く入ったため〈アッパー〉の追加効果の打ち上げが発動され、ビッグフロッガーは上へと舞い上がる。初めてにしては上出来だ。
下からビッグフロッガーの腹を見るとボヨンボヨンと波打っていて面白い。きっとテイルが見たら「m9(^Д^)プギャー」とか言っているのだろう。
出来る事ならそのまま、打ち上げの効果が残っているうちに、アーツナシの打撃コンボを決めたいところなのだが、失敗するとヤツの脂肪腹に潰される可能性があるのでやめておく。何事も慎重に、だ。
俺は完璧に仕留めるため一度離れ、〈ダークランス〉を発動し放つ。打ち上げ効果が残っているビッグフロッガーに当てる事なんて、《闇魔法》だって可能だ。漆黒の槍は勢いよく飛んでいき、見事ビッグフロッガーの腹にズブリと突き刺さる。
「グギャッ!?」
ビッグフロッガーの腹からドバシャァ!と赤い血のエフェクトが飛び散ると同時に、〈ダークランス〉が突き刺さったところから黒い靄が発生し、全身を包んでいった。
ワフットの時も発動したバッドステータス『盲目』だ。これは運が良いタイミングで状態異常に掛かってくれたものだ。しかし、これでヤツは少しの間、暗闇の中に囚われ続ける。
ビッグフロッガーは『盲目』のバッドステータスで俺が見えていない。好機到来とばかりに俺は忍び寄り、短剣アーツ〈ダブルスラッシュ〉を発動し、攻撃しようとした…瞬間――
「おいおい…!マジかよ…!」
ビッグフロッガーは『盲目』の中、なんとか自分の身を守ろうと酸を大量に吐いてきた。いや、もしかしたら混乱して、適当に吐いているのかもしれないが…
まあ、今の状況の図はいわば酸の雨。当たれば大ダメージ、幾つも連続で当たればデスは免れないだろう。
俺は急いでそこから離れようと走り出す…が遅すぎる。俺の背中に酸が完璧に直撃する。しかも俺の頭には《クリティカルヒット!》の文字がある。最悪だ。よりにもよって、だ。
俺の防御力はいまだ初期装備の【始まりの服・フルセット】ため、防御など無いも同然。紙装甲である。そんな状態で掠っただけでもかなり削られる酸攻撃に完全に直撃、しかもクリティカルとなると一撃で死ぬことだってあり得る。
俺は物凄いスピードで減っていく体力を感じながら、プレイヤーのみが待つアイテムボックスから2本【ロー・ヒールポーション】を取り出し、一つを飲み干し、もう一つは割って体に掛けた。
ちなみに回復系のポーションに限って【低級】までならクールタイムは存在しない。その代わり連続で何本も使うと、効果が連続使用2本目からは1/2、3本目からは1/4……と、どんどん半分になっていくのだ。
つまり、【ロー・ヒールポーション】の回復量は俺のHPの10%回復だから、15%の回復である。つまり、ダメージ量と、回復量の総量バトルが発生。
…ギリギリだったが回復量に采配が上がった。そんなことをしている内にも酸はどんどんと落ちてくる。俺の残りHP残量は5%程度、次受けたらやられてしまうだろう。
落ちてくる酸を今度は当たるもんかと、次々に避けていく。しばらく避け続け、ようやく酸の雨が止んだが、それは相手が万全の状態に戻ったからだ。
つまり『盲目』が回復したからである。証拠にビッグフロッガーの周りに纏わりついていた黒い瘴気はいつの間にか霧散している。俺はすかさず、クールタイムの終わった〈ダークランス〉を打ち込み、その後に〈ダークボール〉も隠すように射出する。
〈ダークランス〉はビッグフロッガーが吐き出した酸によって防がれてしまったが〈ダークボール〉は見事命中した。俺は一気に攻めるべきだと踏み、一気に駆け出し加速していく。
ビッグフロッガーもこちらに来させて堪るかと言うように舌を伸ばして俺を攻撃する。鞭のように、槍の様に、罠の様に、鎖の様に、様々なモノに似せて舌の攻撃は苛烈を極めた。
だが俺は《視覚強化》で強化された眼でしっかりと高速で動く舌を凝視し、危なげなく躱していく。そしてあと少しで届くところにまで来た瞬間、前回の”アレ”が来た。
突然、ビッグフロッガーが大きく跳躍したのだ。そうプレス攻撃である。自身の重さを最大限に生かした攻撃手段をここで切ってきた。
一気に跳躍するビッグフロッガー。俺は動かずにただ見つめ続ける。ビッグフロッガーはそんなことお構いなしにどんどんと上空へ上昇し、そのまま俺のいる場所へと落下してきた。
本当に何度見てもとんでもない落下速度である。しかし、今回は大丈夫。前回は動揺して何も出来なかったが今は動揺してないし、実体験だってある。そう簡単にやられるもんか。
俺はビッグフロッガーが落下し始めて、もう着地地点を変えられなくなったところを見計らい、大きく右に避ける。反復横跳びをずっと右にし続けると様な感じだ。
そうしてどうにかそのトンデモない速度の落下攻撃を拳一個分、間一髪避ける。ビッグフロッガーは反動によってまだ地面に倒れたまま動かない。俺はそこを逃さずにできる限りの攻撃アーツを発動する。
「おらぁ!〈回し蹴り〉!〈スラッシュ〉!〈ダブルスラッシュ〉!〈アッパー〉!そらぁ!」
殴って、殴って、斬って、斬って、斬って、最後にまたクールタイムが終わったばかりの〈アッパー〉を使い、ぶん殴って打ち上げる。そこを逃さずに《闇魔法》をぶち込もうとしたが、ココに来てAP切れ。
「一か八かァ!やってやる!」
〈アッパー〉の打ち上げで落ちてくるビッグフロッガーに拳をぶち当てる準備をする。
《視覚強化》も最大限に発動して少しでも成功確率を上げる。そして、ビッグフロッガーが落ちてきた瞬間、溜めた力を一気に開放する。
「どらァ!!!!」
落ちてきた脂肪の塊、腹の部分に一気にパンチを食らわせてやる。そしてそこから、連続でパンチを放ち続ける。
グシャン!ブシャン!グチャン!
最後に、聞いた事がないような音がビッグフロッガーの体から鳴り響き、俺の打撃を受けたビッグフロッガーは遂に崩れ落ちた。
そしてドロップ品を残して消滅していった。
俺は静かにドロップ品の【ビッグフロッガーの酸】、【ビッグフロッガーの舌】、【ビッグフロッガーの目玉】、【ビッグフロッガーの皮】、【ビッグフロッガーの肉】を拾って大きく息を吸い込んで言う。
「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!」
プレイヤー:ノア
【スキル一覧】
《短剣》Lv16(↑5UP)《体術》Lv18(↑6UP)《闇魔法》Lv15(↑4UP)
《盗賊》Lv14(↑1UP)《隠蔽》Lv19(↑4UP)《視覚強化》Lv17(↑3UP)
《鍛冶》Lv9《調薬》Lv12
スキルポイント:12
【二つ名】
終焉スキラー
*************************
《探索心》
レアアイテムドロップ確率アップ、レアモンスター遭遇確率アップ、魔法威力向上確率アップなど、様々な効果が詰め込まれているスキル。様々な情報を知っていくにつれ、スキル内の常時強化系のアーツの強化率が向上する。知識を求めろ。強欲になれ。狂気に満ちた欲に駆られ続けろ。それがお前を―強くする。
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