召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ

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アークスベルトの居住に戻って、早速ダゴ達にギドさんと話した内容を伝える事にした

「そうか…ミナが、そこまでワシ等の事を考えてくれているとは」

「そうだな。ありがとうな、ミナ」

「そんなの、当たり前の事だよ。皆は、私の家族同然なんだから」

「あ、ありがとう」

言葉に詰まりながら、アズダスが言った。その顔は、嬉しそうに笑っていた。そんなアズダスを見ていると、こっちまで嬉しくなる

ダゴは目に涙を溜めているし、メズルは照れくさそうにしている。三者三様の反応だったけれど、一様に嬉しいと感じている事が分かった

「それで、みんなはどうしたい?」

「う~ん…そうだなぁ。ワシは やっぱりモノづくりをしたいな。それから、作った物を自分たちで使うのもいいが、多くの人に使ってもらいたい。それで、色んな意見が聞きたいな!そうすれば、新しい発想が生まれる!いいなぁ!いいなぁ!あ、それから、街にも行ってみたい!」

ダゴの目は、キラキラと輝いていた

「俺も、兄貴と同じだな。街に行って、人が好むものを知りたい。俺の専門は細工だろ?細工は色んな場面で活躍できるが、俺としては装飾品型の魔道具とか、色々やってみたい事があるんだ。自分の可能性?って言えばいいのかな。広い視野で、拘りを持たずに、色々と挑戦したいな!」

メズルの目も、ダゴに負けず劣らず、キラキラと輝いている

「お、おらはぶ、武器やぼ、防具。そのほ、他にも、か、鍛冶をと、通して、出来るこ、事をひ、広げていきたい。メ、メズに、兄さんとダ、ダゴ兄さんとだ、大体同じ」

言葉に詰まりながらも、嬉しそうに。アズダスなりに興奮したように話してくれた。みんなのキラキラとした目を見ていると、やっぱり我慢していたんだなと、改めて思った。ギドさんに相談して、良かった

「よし!じゃぁ、その方向で話を進めるね!あ、みんなの希望の8割は、ここでやる事だから、色々設備もそろえていった方が良いね」

「そうだな。今は、居住と工房を一つの建物に詰め込んでいる。だから、それぞれが使える工房の範囲は、十分にあるとは言えないからな」

「言ってくれたら、そろえたんだよ?」

「い、いや。やっぱり、自分の願望ばかりを言ってしまってはな…それに、ミナにはここに連れて来てもらって、一緒に住む場所まで。それなのに…」

「兄貴の言う通りだ。俺達はミナに何もしてやれないってのに、その上、我がままなんて言っていたら、罰があたるってもんだ」

「本当に…さっきも言ったけど、みんなは私の家族。遠慮何てしなくていいの!それに、この場所だって実質誰の物でもないんだから。と言うより、魔物達のもの?なんだから、そもそも遠慮何ていらない。それに、ダルゴラン様には、ちゃんと許可をもらったしね!」

そうそう!人間の物じゃないからと言って、好き勝手して良いとはならないからね。この周辺はダルゴラン様の領域みたいなものらしいし、許可もあるから大丈夫!

「そうだな…改めて。これからは、遠慮はしないぞ?」

「どんと来い!」

「ガッハッハッハ!そうだな!うん、ワシもそうする事にする!」

「お、おらも!」

「それでよし!」

ひとしきり笑った後、ふと思い出してしまった

「あ!もうそろそろ、回復しているかもしれないな」

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