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『中途半端だった召喚を、そなたが完了させた。そして、我がそなたを気に入った。故に、そなたは我の主になった。簡単な道理だ』
何が、簡単な道理だ…よ!
確かに、暴走していたから、魔力を注いで完了はさせたけど、
『何打、可能性は無いとは思うが、不満なのか?』
ズイッと大きく凶悪な顔を近づけてくる
「不満とか、そんなんじゃなくて」
『ならばよいではないか。何も問題は無い』
「いや、問題はあるよ!あなた、」
『我はディスタインと言う。好きに呼ぶがいい』
長い名前だな…
「じゃ、ディーって呼ぶね。あ、私はミナ。えーっと、ディーはどう見ても、高位の魔獣?だよね?」
『魔獣だと!失敬な!我は魔獣にあらず。聖獣である。そして、ミナの言う通り、我は最上位の聖獣、帝の称号を冠する者である』
「帝…」
『帝とは、統治する者の称号。つまり、長とも王ともいえるな。系統の種族全ての頂点に立つ者の事を言う』
「え、じゃ帝の称号を持っている魔獣や聖獣は、沢山いるの?」
ハクやクロも、帝の称号を持っているし、案外沢山いるかもしれないのか
『否。数える程しか存在しない。それに、人間は見た事もないだろう。遥か古の時代に、帝の称号を持った者が、一人の人間を気に入って、人間界に居た事がある故、存在自体は知っている者も、いるやもしれぬが』
「…やっぱり、問題じゃん!私、少々やらかしてるから、あんまり目立つ事はしたくないのに…」
『諦める事だ。我は、そなたを気に入った故に、離れるつもりは無い』
「はぁ…分かったよ」
帰ってくれと言っても、聞いてくれそうにないし。諦めてしまう方が、早い
「じゃ、上に行こうか…」
『承知。久方ぶりの人間界だ。存分に楽しませてもらうぞ!』
かなりウキウキした様子の、ディー。こっちはどう説明しようか、悩んでるってのに、呑気なもんだよ
ため息をつきながら、地上への階段を上ろうとしたけれど、崩れた瓦礫で、来た道が塞がっていた
「まじか・・・・」
ここ以外のルートなんて、ありはしない。なんせ、建物は崩壊しているだから
どうするか考えていると、ディーが、
『この上に、人はいるのか?』
天井を見ながらそう言った
教会の周辺にあった建物は、全て倒壊していたし、避難していたのか、人もいなかった
「ううん。この上は誰もいなかったし、建物も既に壊れていたから、大丈夫。なんで?」
『ならば、我に乗れ』
そう言って、屈むディーに、言われるままに乗ると、
「しっかりと、掴まっておけよ?」
言ったそばから、天井向かって飛躍するディー
結界魔法を使っているのか、瓦礫が当たる事はなかったけど、ものすごい速さと圧で、正直・・・・怖かった。叫ばなかっただけ、頑張ったと褒めてやりたいくらいには
何が、簡単な道理だ…よ!
確かに、暴走していたから、魔力を注いで完了はさせたけど、
『何打、可能性は無いとは思うが、不満なのか?』
ズイッと大きく凶悪な顔を近づけてくる
「不満とか、そんなんじゃなくて」
『ならばよいではないか。何も問題は無い』
「いや、問題はあるよ!あなた、」
『我はディスタインと言う。好きに呼ぶがいい』
長い名前だな…
「じゃ、ディーって呼ぶね。あ、私はミナ。えーっと、ディーはどう見ても、高位の魔獣?だよね?」
『魔獣だと!失敬な!我は魔獣にあらず。聖獣である。そして、ミナの言う通り、我は最上位の聖獣、帝の称号を冠する者である』
「帝…」
『帝とは、統治する者の称号。つまり、長とも王ともいえるな。系統の種族全ての頂点に立つ者の事を言う』
「え、じゃ帝の称号を持っている魔獣や聖獣は、沢山いるの?」
ハクやクロも、帝の称号を持っているし、案外沢山いるかもしれないのか
『否。数える程しか存在しない。それに、人間は見た事もないだろう。遥か古の時代に、帝の称号を持った者が、一人の人間を気に入って、人間界に居た事がある故、存在自体は知っている者も、いるやもしれぬが』
「…やっぱり、問題じゃん!私、少々やらかしてるから、あんまり目立つ事はしたくないのに…」
『諦める事だ。我は、そなたを気に入った故に、離れるつもりは無い』
「はぁ…分かったよ」
帰ってくれと言っても、聞いてくれそうにないし。諦めてしまう方が、早い
「じゃ、上に行こうか…」
『承知。久方ぶりの人間界だ。存分に楽しませてもらうぞ!』
かなりウキウキした様子の、ディー。こっちはどう説明しようか、悩んでるってのに、呑気なもんだよ
ため息をつきながら、地上への階段を上ろうとしたけれど、崩れた瓦礫で、来た道が塞がっていた
「まじか・・・・」
ここ以外のルートなんて、ありはしない。なんせ、建物は崩壊しているだから
どうするか考えていると、ディーが、
『この上に、人はいるのか?』
天井を見ながらそう言った
教会の周辺にあった建物は、全て倒壊していたし、避難していたのか、人もいなかった
「ううん。この上は誰もいなかったし、建物も既に壊れていたから、大丈夫。なんで?」
『ならば、我に乗れ』
そう言って、屈むディーに、言われるままに乗ると、
「しっかりと、掴まっておけよ?」
言ったそばから、天井向かって飛躍するディー
結界魔法を使っているのか、瓦礫が当たる事はなかったけど、ものすごい速さと圧で、正直・・・・怖かった。叫ばなかっただけ、頑張ったと褒めてやりたいくらいには
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