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「え、クロって…クロが!?」
バッと、側に居たクロを見ると、シラーッとしている
「クロ、いやクロさんや。いつ、グラハムさんの所へ行ってたのさ」
『我であれば、容易い事よ』
フンッと、何処か誇らしげに言う、クロに
「い、いや、そうではなくて、だね」
『一年程前に、主が眠っている時に「王が危ない、導いてくれ」と言っておられたのです。そこで、兄上がグラハム殿に、王の事。と言うより、王の周りにいる人間の事を調べる様にと、依頼したのです。我等とて、分からぬ事はありますからね』
「え、私そんな事言ってたの?全然覚えてない…」
『あの時の主は、眠っていたが、眠っていないようでもあった。「予言」、の様だったよ。故にわれらは従った』
「そ、そっか…」
『急に言われるもんだからよ。まぁ、言われた特は王を疑ってはいなかった。あいつは俺のダチだし、性格だって分かってるからな。調べてみて、やっぱりあいつは変わっちゃいなかよ。正直安心したさ』
『我は、王の周辺の者を調べろ言ったのだ。王が怪しいなどとは言っておらぬ』
クロが憤慨したように言った
『い、いや、分かってますよ。でも、何かしらの影響を受けていれば、変わってしまっている事が、あるかもと、思ってですね…』
『む…そうれもそうだな。考えもしなかった。ふむ、褒めて遣わすぞ』
王様の様な態度をとるクロに、呆れてしまう
『兄上…』
あ、ハクも私と同じ感想みたい。ん、私が思った事は、普通だと確認出来た
『それで、どうも「思考誘導」が、巧妙にかけられているのではないかとの、結論に至ったんです。気づかれない様に、巧妙に。しかも、かけ続けている訳では無く、どうも、何かを決める時に、かけているみたいなんですよ』
「思考誘導か…そんな魔法があるんだね」
『あぁ。思考誘導は、術者によって大きく差が生まれる、魔法の代表的な物だな。おそらく、王の側に居る術者は、相当なものだ』
『あぁ、俺もそう見てますよ。もう一つ、王妃様の事が』
「王妃様、ですか?」
『あぁ。王と王妃は、婚姻を結んで長い。だが、子が出来ないんだ。お二人の体に異常はないにも関わらずに、だ。俺は、その術者が、その事にも関係してるのではないかと、睨んでいる。確証はないんだがな』
『そうですね。その可能性は高いと言えるでしょう。やはり、兄上の言う通り、術者はそうとな手練れと見て、間違いないでしょうね。これは、少々骨を折りそうです』
「そうか…ん?でも子供なら、あの王子がいるんじゃないんですか?あの、傲慢な」
『ステフ王子か?あぁ、あれは養子だよ』
「え!?そうだったんですか!?」
バッと、側に居たクロを見ると、シラーッとしている
「クロ、いやクロさんや。いつ、グラハムさんの所へ行ってたのさ」
『我であれば、容易い事よ』
フンッと、何処か誇らしげに言う、クロに
「い、いや、そうではなくて、だね」
『一年程前に、主が眠っている時に「王が危ない、導いてくれ」と言っておられたのです。そこで、兄上がグラハム殿に、王の事。と言うより、王の周りにいる人間の事を調べる様にと、依頼したのです。我等とて、分からぬ事はありますからね』
「え、私そんな事言ってたの?全然覚えてない…」
『あの時の主は、眠っていたが、眠っていないようでもあった。「予言」、の様だったよ。故にわれらは従った』
「そ、そっか…」
『急に言われるもんだからよ。まぁ、言われた特は王を疑ってはいなかった。あいつは俺のダチだし、性格だって分かってるからな。調べてみて、やっぱりあいつは変わっちゃいなかよ。正直安心したさ』
『我は、王の周辺の者を調べろ言ったのだ。王が怪しいなどとは言っておらぬ』
クロが憤慨したように言った
『い、いや、分かってますよ。でも、何かしらの影響を受けていれば、変わってしまっている事が、あるかもと、思ってですね…』
『む…そうれもそうだな。考えもしなかった。ふむ、褒めて遣わすぞ』
王様の様な態度をとるクロに、呆れてしまう
『兄上…』
あ、ハクも私と同じ感想みたい。ん、私が思った事は、普通だと確認出来た
『それで、どうも「思考誘導」が、巧妙にかけられているのではないかとの、結論に至ったんです。気づかれない様に、巧妙に。しかも、かけ続けている訳では無く、どうも、何かを決める時に、かけているみたいなんですよ』
「思考誘導か…そんな魔法があるんだね」
『あぁ。思考誘導は、術者によって大きく差が生まれる、魔法の代表的な物だな。おそらく、王の側に居る術者は、相当なものだ』
『あぁ、俺もそう見てますよ。もう一つ、王妃様の事が』
「王妃様、ですか?」
『あぁ。王と王妃は、婚姻を結んで長い。だが、子が出来ないんだ。お二人の体に異常はないにも関わらずに、だ。俺は、その術者が、その事にも関係してるのではないかと、睨んでいる。確証はないんだがな』
『そうですね。その可能性は高いと言えるでしょう。やはり、兄上の言う通り、術者はそうとな手練れと見て、間違いないでしょうね。これは、少々骨を折りそうです』
「そうか…ん?でも子供なら、あの王子がいるんじゃないんですか?あの、傲慢な」
『ステフ王子か?あぁ、あれは養子だよ』
「え!?そうだったんですか!?」
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