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予約をし忘れていました…

申し訳ありません…

予約を忘れていた、2日分の2話を、一気に投稿します。明日からは、また1日1話の投稿になりますので、よろしくお願いします

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――――1年後


ドワーフ3兄弟が、新たな住人となって1年が経った。初めはお互いに、少し距離がある感じで接していたけど、今となっては、家族みたいなものだった

勿論、楽な事ばかりじゃなかった。3人は、少しは戦えるみたいだけど、戦闘が本職じゃない。そこは私と、ハクとクロが担当だ

アークスベルト大陸は、危険地帯。その名に恥じぬ場所だった。強い魔物、しかも好戦的なタイプの魔物が、度々襲撃してくるので、その撃退をしていたら、私のレベルもかなり上がっていった

そんな事の繰り返しだった、この1年。仲が深まるのも、当然と言えば、当然なのかもしれない



「おーい!ミナ!」

「はーい!」

「頼まれていた物が出来たぞ」

そう言って、メズルが渡してきたのは、美しい細工が施された、装備一式だった。アズダスとメズルの合作だ

素材は贅沢に使った。何しろ、高ランクの魔物が、わんさか居る大陸で、こちらが出向かなくとも、向こうから来てくれるのだから。正直、素材は余る程あるのだ

出来立ての、装備に袖を通す。体にピッタリとフィットしているにも関わらず、とても動きやすい。流石、プロの職人の仕事は違うなぁ

「付け心地はどうだ?」

「凄いよ!軽いし、何より動きやすい!」

「それは良かった!」

ちなみに、作ってもらった装備は、主体は革の軽装備。でも、ただの軽装備よりも遥かに優れものになっている

何とドワーフ3兄弟全員、職人でもあり、付与しでもあった。しかも一流の。だから、勿論、装備にも色々と付与が施されている

『物理攻撃50%軽減』『魔法攻撃50%軽減』『状態異常無効』

この3つは、どの装備にも付与されていて、その他の付与は装備によって異なっている

この一年で、試行錯誤しながら作り上げてくれた、最高の装備たと思う。だけど、アズダスとメズルは、まだまだ納得できる物が出来上がっていないらしく、「今度は、もっと良いのを作るからな!」って言っていた

一方の、ダゴだが。建築の全てを引き受けてくれた。しかも1人で!初めは「大丈夫なのかなぁ」と思っていたんだけど、問題なかったみたい

ドワーフ族って、体は子供サイズなんだけど、筋骨隆々で力持ち。おまけに一流の職人でもある。太い丸太も、1人で軽々持ち上げるし、とても器用なのだ

だけど、ダゴ曰く。やはり人手があるに越した事はないと言っていた。まぁ、当然か

それでもダゴの仕事は、素晴らしかった

ダゴは自分たちの家具を作り終えた後、私の家の造りに凄く興味を示していて。いや、初めから興味津々だったんだけど、構造を教えてくれって言われて、カタログから図面を注文して、渡した

ダゴは食い入るように、設計図を見ていたんだけど、もう目が、子供の様にキラキラとしていたよ

こちらの世界と、日本の構造は異なる部分が多いらしい。それは設計図も同じで、「こんな精密な設計図は初めてだ」と言っていた

なので、設計図を理解しやすくするために、建築士用の本を数冊、カタログから注文して、渡した。勿論、内容は全て日本語で書かれているので、ダゴに『言語理解』を付与したよ

それからは、実に凄かった。なんと、あっという間に理解し、自分で図面まで引き始めたのだ。その為の道具も自作していた

天才って、いるんだなと、初めて思ったかもしれない

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