召喚アラサー女～ 自由に生きています！

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『回収屋』の事を知って、あの後色々と考えた。カタログは確かに、便利すぎるぐらい便利だけど、全てをカタログに頼りすぎるのも良くない

いくら資金があるとはいえ、いつか底をついてしまう。当然だが、使えば無くなる

そこで、初めのうちは頼って、その間にカタログに頼らなくて済むようにしようと考えた。勿論、そのための準備とか、必要な物はカタログに頼るしかないんだけどね

で、考えたのが、異次元生成で別の次元を作って、そこで『農業』『加工品生産』等を行う事。いくら、アークスベルト大陸が、広大だからと言って、土地を使いすぎるのはいけないからね

そうと決まれば、早速実行に移すべし。場所はもう決めてあって、家の左側に、小さな小屋をいくつか、カタログで注文し、設置

設置した小屋に、異次元生成を付与し、扉を開けると、そこには広大な平原が広がっていた

「よし。上手くいった」

続いて、農業をする小屋に入り、地魔法で土を肥えさせる。薄い色だった地面が、どんどん濃くなり、黒に近い色になって行く

そして、別の小屋には、それぞれ工場を注文し、設置していった

「よし、下準備はオッケイ」

ここからが問題だ。何せ、農家でも職人でも、技術者でもない私は、何も作る事が出来ない

で、考えたのが、代わりにやってくれるプロを作る事

最初は、錬金で洗剤とか作れるんじゃないかって思って、色々試してみたんだけど、難しかった。で、カタログになにかないかなぁーって、見てたら、本と書かれた項目に、『錬金術』の本が幾つかあるのを発見

早速注文して、読み漁っていたら、『ゴーレム生成』と書かれた見出しがあるではないですか！

詳しく読んでみると、これはいけるかもしれないって思ったわけだ

ま、初めから上手くいく訳もないので、練習しました。土人形や、木の人形。様々な媒介を作って試しましたとも。で、分かった事は、ゴーレムの素材は、何でも良いって事

それなら、細かい作業も任せる事になるし、骨格は人間に近い方が、良い。それから、関節の動きも滑らかな方がいいだろう

あれこれと考えて、出来上がったのが、140㎝位の大きさの人形である。人形の素材は、耐久性を考えたら、頑丈であればある程いいと思ったので、カタログでこの世界で強固な鉱石とされる、ミスリルを注文した。これが、べらぼうに高価な物らしく、残念ながらゴーレムの個体数は限られてしまうけど、仕方ない

で、出来上がった人形を、錬金術でゴーレムに

無事に完成したゴーレムは、人形だった時と違い、関節も見えず、まるで人間の様だった。完成度の高さに、感動してしまった

「いかんいかん!まだやる事はあるんだから」

そう、このままではゴーレムは動かない。ゴーレムに動いてもらうには、指示を出さないといけないのだ

前もって準備していた専門書を、ゴーレム達に飲み込ませていく。各方面のプロになってもらうための、手引書だ。最後に、契約の書にサインをして、完了。プロ集団の完成だ