召喚アラサー女~ 自由に生きています!

マツユキ

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出来立ての家に、入り中を見て回った。何となく、そんな都合のいい事なんて、ないよねぇと思っていたけど、嫌な予感って当たるものだよね

「やっぱり、繋がってないよね」

蛇口を捻りながら、電気も通っていない、家と言うより小屋だなと思った

このままじゃ、ただただ大きいだけで、不便だ。水を引いて電気を通さないと。あ、あと排水関係も何とかしないとな

魔法を使ってする訳だから、本格的な工事のやり方なんて必要ない。必要になるのは、大元だ。つまり、水を溜める場所と、電気を溜める場所。それから、排水を溜める場所と、その後の処理をどうするか、考えないといけない

家を出て、周囲を見て回り、施設を建てる場所を探す。調度、家が建っている右側の奥の方に建てるのが良いかも

早速目的の場所に移動して、あらかじめ決めてあった施設を建てて行く。サイズは小さな小屋。中には、大きなガラス玉と小さな機械を設置

まずは水の施設。ガラス玉に強化と異空間収納を付与。水魔法でガラス玉に溜めていく。ガラス玉の前には、残量が分かる機械を設置し、ガラス玉の上部には、水圧と蛇口に適切な水量を送るための装置。ガラス玉の左下部には、3つの装置を横一列に設置。これは、全て浄化装置で、右に行くほどに綺麗になる仕組みだ

次は、電気の施設。ガラス玉に同じように付与し、雷の魔法で溜めていく。ガラス玉の前には、残量が分かる装置に、上部には電圧調整の機械を設置した

お次は、排水施設だ。この施設には、二回り小さいガラス玉を縦に4つ並べ、一番下に一回り大きいガラス玉、全部で5つのガラス玉を配置した。小さい4つのガラス玉は、浄化装置になっていて、下に行く程綺麗になる様になっている。そうして、綺麗になった水が一番下のガラス玉に溜まり、そこから、水の施設に、水が戻って行く仕組みだ

ちなみに、水の施設にある浄化装置の、最後の1つには、聖魔法の『浄化』を付与しているので、不純物の無い、すこぶる綺麗な水になるって訳だ

「これで良し。後は、」

複数のパイプを生成し、家と施設を繋いでいく。この作業は、案外早く終わってしまった

「後は…あっ」

そう、トイレ事情だ。日本で当たり前の様に、技術の詰まった最新のトイレを使っていたのだ。出来れば、同じように、綺麗で清潔なトイレを使いたい

その為には、頑張るしかないね

まず、溜める場所を作る。これは簡単に出来るけど、その後の処理をどうするかが問題だ

地球では、そんな事を考えなくても、代わりにやってくれる人達がいた。はぁ、ほんと当たり前な事って、何にもないよね

何時も側にあれば、当たり前になって、無くなれば、ありがたみが分かるもの

さぁ、何はともあれ、作業開始と行きますか


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