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ゴゴゴゴゴゴオオォォォ
まさに地響き。そんな表現が合う。その音は、徐々に、だが確実に近づいてきていた
「こ、これ上手くいくよね!?だ、大丈夫だよね!?」
『主、心配するな。上手くいく』
「わ、分かった!」
深呼吸をして、前を見据える。キュラスはもう目前に迫っていた。その数は、終わりが見えない程だった
「こ、こんなにいるの!?」
キュラスは、わき目も振らずに、真っ直ぐに向かってくる。その光景は異様で、恐ろしいものだった
とうとう目の前まで迫ったキュラスは、速度も落とさずに、真っ直ぐに向かってくる。そして、空間の中に入ったキュラスは、まるで、下におちて行くかの様に、どんどん空間の中に消えていった
「う、上手くいったよ!」
仲間が消えていくにも関わらず、進行を止める事無く、その結果、大量のキュラスの捕獲に成功。空間に吸い込まれたキュラスは、今頃毒によって死んでいるだろう
数十分後、全てのキュラスが空間に入ると、静けさが戻って来る
「終わった。キュラスの証拠部位はどうしようか」
『数も多いし、面倒だ。このままギルドに持っていけばいいだろう』
『私もそれが良いと思います。ここは空気が悪いです。その子にも良くない。早く出た方が良いでしょう』
懐に入れていた子は、未だ穏やかな寝息を立てている
「そうだね。早くちゃんと休ませてあげないとだし」
私は、空間に入っているキュラスを、収納に移し地下を出た
薄暗い路地裏を抜けて、賑やかな町の中を歩く事数分。ギルドについて中に入り、ニスカさんの元へ行く
「お帰りなさい。思っていた通り、今回もお早いお帰りでしたね」
苦笑いしながら、言うニスカさんに、照れていいのか、そうではないのか複雑な心境だが、報告をしないとね
「えーと、依頼の証拠部位が分からなかった魔物は、そのまま持って来たんですが、良かったですか?」
「問題ありません。ちなみに大きいものですか?」
「はい。あと、数も大量です」
「では、解体場まで移動をお願いします」
そう言ってニスカさんは立ち上がり、案内してくれる。着いた場所は、試験場と同じような作りの建物で、中も殆ど同じだった
違う事と言えば、職人の様な恰好をした人が、何人もいて、魔物を解体した後の素材も山積みになっている事だろうか
「ガースさん!ちょっといいですか?」
ニスカさんに呼ばれた男性、ガースさんは立派な体格をした、グラハムに負けず劣らずの強面の人だった
「なんだ!俺ぁ今忙しいんだ!」
「解体の依頼ですよ!」
「解体だと!?早く言え!それで、ブツは何処だ?」
凶悪な顔でそう言ったガースさんは、その道の人だと錯覚してしまいそうな程、悪い顔をしていた
「ミナさん。彼は解体場の長で、ガースさんです。見ての通り、解体の腕は一番ですが、解体に対する異常な程の熱意も一番です」
褒めているのか、そうでないのか、そう言ったニスカさんの顔は、無表情で、疲れた様な表情だった
まさに地響き。そんな表現が合う。その音は、徐々に、だが確実に近づいてきていた
「こ、これ上手くいくよね!?だ、大丈夫だよね!?」
『主、心配するな。上手くいく』
「わ、分かった!」
深呼吸をして、前を見据える。キュラスはもう目前に迫っていた。その数は、終わりが見えない程だった
「こ、こんなにいるの!?」
キュラスは、わき目も振らずに、真っ直ぐに向かってくる。その光景は異様で、恐ろしいものだった
とうとう目の前まで迫ったキュラスは、速度も落とさずに、真っ直ぐに向かってくる。そして、空間の中に入ったキュラスは、まるで、下におちて行くかの様に、どんどん空間の中に消えていった
「う、上手くいったよ!」
仲間が消えていくにも関わらず、進行を止める事無く、その結果、大量のキュラスの捕獲に成功。空間に吸い込まれたキュラスは、今頃毒によって死んでいるだろう
数十分後、全てのキュラスが空間に入ると、静けさが戻って来る
「終わった。キュラスの証拠部位はどうしようか」
『数も多いし、面倒だ。このままギルドに持っていけばいいだろう』
『私もそれが良いと思います。ここは空気が悪いです。その子にも良くない。早く出た方が良いでしょう』
懐に入れていた子は、未だ穏やかな寝息を立てている
「そうだね。早くちゃんと休ませてあげないとだし」
私は、空間に入っているキュラスを、収納に移し地下を出た
薄暗い路地裏を抜けて、賑やかな町の中を歩く事数分。ギルドについて中に入り、ニスカさんの元へ行く
「お帰りなさい。思っていた通り、今回もお早いお帰りでしたね」
苦笑いしながら、言うニスカさんに、照れていいのか、そうではないのか複雑な心境だが、報告をしないとね
「えーと、依頼の証拠部位が分からなかった魔物は、そのまま持って来たんですが、良かったですか?」
「問題ありません。ちなみに大きいものですか?」
「はい。あと、数も大量です」
「では、解体場まで移動をお願いします」
そう言ってニスカさんは立ち上がり、案内してくれる。着いた場所は、試験場と同じような作りの建物で、中も殆ど同じだった
違う事と言えば、職人の様な恰好をした人が、何人もいて、魔物を解体した後の素材も山積みになっている事だろうか
「ガースさん!ちょっといいですか?」
ニスカさんに呼ばれた男性、ガースさんは立派な体格をした、グラハムに負けず劣らずの強面の人だった
「なんだ!俺ぁ今忙しいんだ!」
「解体の依頼ですよ!」
「解体だと!?早く言え!それで、ブツは何処だ?」
凶悪な顔でそう言ったガースさんは、その道の人だと錯覚してしまいそうな程、悪い顔をしていた
「ミナさん。彼は解体場の長で、ガースさんです。見ての通り、解体の腕は一番ですが、解体に対する異常な程の熱意も一番です」
褒めているのか、そうでないのか、そう言ったニスカさんの顔は、無表情で、疲れた様な表情だった
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