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あの後、姿を現したドーズは、なんと10匹だった。大きなドーズが10匹も空中に居ると、その真下に居る私達の場所は、日が沈んだ後の様に、暗かった
そして、思っていた通り、10匹もいたドーズは、あっという間に倒す事が出来た。まぁ、ハクとクロが戦うんだもの、当たり前だよね
そうして、目の前にはドーズの亡骸が山積みになっている。しかも、どの亡骸も綺麗である
「うーん、しまった」
『どうしたのですか?』
「いや、ニスカさんに、どの部位を取ってくればいいのか聞くのを忘れてさ…」
『そんなもの簡単だ。全部持って帰ればよいのだ』
「―――なるほど、その手があった」
クロのナイスな助言の通りに、ドーズの亡骸を鞄に入れて行く
「いやぁ~、異空間収納って本当に便利だよね」
『えぇ、あるのと無いのとでは、出来る事に大きな差が生まれますからね』
全ての亡骸を入れ終えて、
「次は、薬草の採取だったよね?確か、ポドキ草、だったよね?」
『はい。ポドキ草は、この森をもう少し進んだ場所に生息しています。そして、次のレピテ草も、反対方向ではありますが、この森に生息しています』
「オッケイ!じゃぁ、早速行こうか!」
ハクに乗って、森の中を疾走する。辿りついた場所には、見た事もないような不思議な植物が、沢山生えていた。タンポポの様な、大きな花を咲かせ、大きな葉を付けた何とも不可思議な植物だった
これが、ポドキ草と言う植物らしい。教わった通り、採取して完了。何ともあっけない終わり方だが、完了は完了だ
そして今度はクロに乗って、レピテ草の元へ。今度は、一般的には雑草と呼ばれるような、植物が沢山生えている場所だった。大きさは葉物の野菜位だ。これも教わった通りに採取して完了
「端と端だったけど、なんだかあっという間に終わったね。えーっと…次はキュラスの討伐だったね!」
『はい。では、向かいましょう』
『主、乗れ』
そうして走り出すクロ。森の中には木々が生い茂っているので、速度は若干遅めだけど、それでも十二分に早すぎる位だ
出発地点は、森の一番端。つまり入口から一番遠い場所だ。だけど、クロならあっという間に着いてしまうだろう。そう思ってた時だった。急にクロが速度を落とし、ついには止まってしまったのだ
「どうしたの?」
『静かに』
何処か真剣なクロの声音に、口を噤む
黙って様子を見ていると、クロは何かを探している様に、顔を左右に動かしている。チラッとハクを確認すると、クロと同じような仕草をしている
思わず私も、ハクとクロの様に辺りを見渡していた
耳を澄ませ、目を凝らす。すると、何処からか、か細い動物の鳴き声が聞こえた様に感じた。今度は、目を閉じて音に集中すると、鳴き声は確かに私の耳に届く
苦しそうに鳴く声に、思わずクロから降りて、声のする方に向かって走りだしていた
『主!』
驚いた様な、焦ったような。複雑な感じのクロの声が聞こえたけど、私は構わずに、声の方へ向かって行った
そして、思っていた通り、10匹もいたドーズは、あっという間に倒す事が出来た。まぁ、ハクとクロが戦うんだもの、当たり前だよね
そうして、目の前にはドーズの亡骸が山積みになっている。しかも、どの亡骸も綺麗である
「うーん、しまった」
『どうしたのですか?』
「いや、ニスカさんに、どの部位を取ってくればいいのか聞くのを忘れてさ…」
『そんなもの簡単だ。全部持って帰ればよいのだ』
「―――なるほど、その手があった」
クロのナイスな助言の通りに、ドーズの亡骸を鞄に入れて行く
「いやぁ~、異空間収納って本当に便利だよね」
『えぇ、あるのと無いのとでは、出来る事に大きな差が生まれますからね』
全ての亡骸を入れ終えて、
「次は、薬草の採取だったよね?確か、ポドキ草、だったよね?」
『はい。ポドキ草は、この森をもう少し進んだ場所に生息しています。そして、次のレピテ草も、反対方向ではありますが、この森に生息しています』
「オッケイ!じゃぁ、早速行こうか!」
ハクに乗って、森の中を疾走する。辿りついた場所には、見た事もないような不思議な植物が、沢山生えていた。タンポポの様な、大きな花を咲かせ、大きな葉を付けた何とも不可思議な植物だった
これが、ポドキ草と言う植物らしい。教わった通り、採取して完了。何ともあっけない終わり方だが、完了は完了だ
そして今度はクロに乗って、レピテ草の元へ。今度は、一般的には雑草と呼ばれるような、植物が沢山生えている場所だった。大きさは葉物の野菜位だ。これも教わった通りに採取して完了
「端と端だったけど、なんだかあっという間に終わったね。えーっと…次はキュラスの討伐だったね!」
『はい。では、向かいましょう』
『主、乗れ』
そうして走り出すクロ。森の中には木々が生い茂っているので、速度は若干遅めだけど、それでも十二分に早すぎる位だ
出発地点は、森の一番端。つまり入口から一番遠い場所だ。だけど、クロならあっという間に着いてしまうだろう。そう思ってた時だった。急にクロが速度を落とし、ついには止まってしまったのだ
「どうしたの?」
『静かに』
何処か真剣なクロの声音に、口を噤む
黙って様子を見ていると、クロは何かを探している様に、顔を左右に動かしている。チラッとハクを確認すると、クロと同じような仕草をしている
思わず私も、ハクとクロの様に辺りを見渡していた
耳を澄ませ、目を凝らす。すると、何処からか、か細い動物の鳴き声が聞こえた様に感じた。今度は、目を閉じて音に集中すると、鳴き声は確かに私の耳に届く
苦しそうに鳴く声に、思わずクロから降りて、声のする方に向かって走りだしていた
『主!』
驚いた様な、焦ったような。複雑な感じのクロの声が聞こえたけど、私は構わずに、声の方へ向かって行った
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