転生貴族のスローライフ

マツユキ

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特産物の中で、既に輸出を開始した物もあるんだ。

ハチミツに高品質の果物が数種類。価格帯や一度に流通させる数量なども既に決めてくれたようで、ユリウスさんに任せてから、一月もかからないうちに輸出が開始されていたみたいだ。

ハチミツなんかも、通常の価格よりもわずかに低価格に設定し、その分輸出量は多めにする事で採算はとれる様になっている。

サイズは大中小と3種類あり、小の価格は平民でも手が出せる価格設定となっている。

試験的にユリウスさんの知り合いの商人に輸出していて、売り上げの方も上々だと報告が来ているみたいだ。

果物の方も売り上げは上々。実は、思っていたよりも安定して収益が上がっている事で、この1年で問題ない程に収益を得る事が出来ていた。

つまり、この2種の特産物だけで賄えるほどに、だ。

それだけでもビックリしたんだけど、輸出開始と同時に街の金銭の流通も開始されていた。各役所に勤める領民への給金も決まって、既に支払は開始されていた。

それにより、街での金銭のやり取りも始まり、今では領民全員に給金が支払われている。自営職を選択した領民には安定して収入が得られるまでの間、支援できる体制も整っている。

1年前とは打って変わって、様変わりした街の風景を、感慨深く眺める。

屋敷を出た時には、想像も出来なかったこの風景。

街に住む領民たちは活気に溢れ、心からの笑顔を浮かべていた。

「……」

これからこの街は、ますます発展していくだろう。それもめまぐるしく。

それが楽しみでならない。

「さ!僕も研究を再開しようかな!」


皆の生活がより豊かになる様に、領主としてこれからも最善を尽くしていくのみだ。





――――――――――――


無理やり終わらせた感じになってしまいましたが、これにて一時完結としたいと思います。

行き詰ってしまい、これ以上書いても、話がまとまらないどころか、進みも悪い。なので、一時完結とし、また改めて更新させて頂きたいと思います。

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

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