転生貴族のスローライフ

マツユキ

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タイムラグなしで転送され、数十分後にはユリウスさんの元に通信が来た。初めはユリウスさんの家族からで、久方ぶりの家族の声に、ユリウスさんは嬉しそうにしていた

その数分後に、ユリウスさんのお父さんから連絡が

今、こちらに来るための準備をしているらしく、こちらに来るのは数か月後になるらしい。その時に、ユリウスさんの家族も一緒に来るみたいだ

なので、ついでとばかりに僕はユリウスさんのお父さんに、本の購入を依頼した。様々な専門書に図鑑。娯楽用の本に教材。必要な物はかなり多いので、一冊ずつでいいからとにかく様々な種類の本が欲しい。1冊あれば、僕の能力で複製は可能だからね

快く引き受けてくれたユリウスさんのお父さん。到着が待ち遠しいよ


通信が終ると、また魔道具の話し合いに

ここでしか稼働しない、電化製品も特産物にはむかない。まぁ、電化製品はこの街の領民たちの生活の為に考案した魔道具だから、もともと特産物にするつもりは無かったしね

「しかし、魔道具を特産物に、となるといささか大変ですな。それなりの出来であれば、問題はそこまで大きくは無いですが、ここまで性能が良いと、流通させること自体が不安要素になってしまいますからな」

フランクさんがそう言うと、みんな同意しているのか、うんうんと頷いていた

「魔道具事態は、そこまで特産物として多くを流通させるつもりは無いんだ。めったに手に入らない物として、時折流通させていく感じが理想なんだけど」

「フム。それならば問題はありません。希少品としての特産物として流通させる事は可能です。しかし、それだとしても性能が良すぎるのですよ」

ユリウスさんが難色を示した

「そっか…」

やっぱり魔道具の流通は、止めた方が良いのかもしれないな。僕がそう結論付けようとした時

「なら、かなり性能を落として、かつ流通しても問題ない様な魔道具を作ればいいんじゃない?」

「そうねぇ。この街の為なら妥協はしないけれど、流通させるなら妥協はとことんするわよ。害のない、かつ悪用しようのない魔道具を作ればいいのよね?」

「まずは考案から始めないといけないから、時間はどうしてもかかるけど可能だよ。ただし、考案の方は宜しくね」

あっけらかんとそう言ったコリンとカリナ

「分かった!それならいけるかも。どの道、これからユリウスさんにやってもらう事の話し合いをするつもりだったから、問題は無いよ。それも含めて会議の中で話し合おうか」

「分かりました。では、会議の準備をしてまいります」

そう言うと、バルトは颯爽と去って行った

「それじゃぁ、会議の準備が出来るまで、施設を案内するよ。ここにはまだまだ希少な物が沢山あるんだ。全てを流通させる気はないし、なんなら希少なものは守っていきたいと思ってる。これはここに住む魔獣たちにも言える事なんだ。だけど、希少な物を使った薬、布、装飾品。それらを製作して流通させるのはありかな、とかも思ってるから、取り敢えず見て回ろう」

僕がそう言うと、真剣な顔をしたユリウスさんが頷いた
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