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それから1週間後に、バルトが多くの人を引き連れて帰ってきた
数台の馬車で来たことから、身分で言えば貴族だろうか
「長くなってしまいました。思っていたより、どの国も不安定でして。入国や出国に手間取ってしまいましたよ」
「お帰り。バルトが声をかけた人達は、既に来ていて手伝ってくれてるよ」
「そうでしたか。大人もいましたが、幼い子供おりましたので、心配していたんです。幼い子供を蔑ろにする様な人達ではないとは思いっていましたが、いかんせんここまで来るのに、道のりは長く道中は危険が。なので、保護結界を皆さんにかけたのですが、それでも心配で」
バハトの紹介で来た人達は大人が多かったけど、バルトの紹介で来た人達は子供が多かったのだ。青年や幼い子供達ばかりだったから、余計に心配だったんだろう
「大丈夫。途中でバハトの紹介で、ここに来ていた人達と合流したみたいだから。そっちは殆ど大人ばかりだったから、彼らが守ってくれたみたいだよ」
「それは。後ほど、私からもお礼を言わねばなりませんね。本当は私が一緒に行くはずだったのですが、色々あって一緒にはいけなくなってしまったので。あ、彼らを紹介せねばなりませんね」
話している途中で、連れを思い出したのかバルトは男性2人を連れて来た
「ジューズベードの貴族の方達です」
「元、貴族です。ジューズベードでは伯爵位を賜っていました。フランク・ロウェルと言います。今は爵位も返上した平民に過ぎません。どうぞフランクと」
壮年のダンディな紳士が、恭しく頭を下げた
「同じくジューズベードでは子爵位を賜っておりました。ハンス・テスタと言います。私の事もハンスと」
「分かりました。ここで立ち話もなんですから、此方へどうぞ」
ジューズベードと言えばアズワンド帝国の真向かいにある国だ。ここまで来る道のりは、長かっただろう。見れば大人が多いけれど、中には子供もいた
話はみんな聞く必要はないから、休める人は休んでもらうため、タミヤ達に案内を頼んだ
僕は邸宅に2人を通し、ゆっくりと話をする事に
カチャ
「そんあ事になっていたなんて・・・」
カリナが入れてくれた紅茶を飲んで、ホッとするところなんだけど、ため息しか出ないな
2人の話はこうだ
けして広大な領地ではないけれど、2人も領地を持っていたそう。貴族で、王家の覚えもよく、資産も持っている貴族ではあったけど、裕福な暮らしは好まず領民と手を取り、領地の繁栄に力を注いでいたんだそうだ
国自体も穏やかで争いを好まなかったから、大きな問題も無かった。でも、王の交代で情勢が変わってしまった
新しく王位に着いたのは、欲深い第二王子。前国王とよく似て、穏やかで争いを嫌う第一王子を排除し、王位に着いたらしいのだ
そして始まったのは最悪の悪政だった
===================
遅くなってすみません(>_<)
数台の馬車で来たことから、身分で言えば貴族だろうか
「長くなってしまいました。思っていたより、どの国も不安定でして。入国や出国に手間取ってしまいましたよ」
「お帰り。バルトが声をかけた人達は、既に来ていて手伝ってくれてるよ」
「そうでしたか。大人もいましたが、幼い子供おりましたので、心配していたんです。幼い子供を蔑ろにする様な人達ではないとは思いっていましたが、いかんせんここまで来るのに、道のりは長く道中は危険が。なので、保護結界を皆さんにかけたのですが、それでも心配で」
バハトの紹介で来た人達は大人が多かったけど、バルトの紹介で来た人達は子供が多かったのだ。青年や幼い子供達ばかりだったから、余計に心配だったんだろう
「大丈夫。途中でバハトの紹介で、ここに来ていた人達と合流したみたいだから。そっちは殆ど大人ばかりだったから、彼らが守ってくれたみたいだよ」
「それは。後ほど、私からもお礼を言わねばなりませんね。本当は私が一緒に行くはずだったのですが、色々あって一緒にはいけなくなってしまったので。あ、彼らを紹介せねばなりませんね」
話している途中で、連れを思い出したのかバルトは男性2人を連れて来た
「ジューズベードの貴族の方達です」
「元、貴族です。ジューズベードでは伯爵位を賜っていました。フランク・ロウェルと言います。今は爵位も返上した平民に過ぎません。どうぞフランクと」
壮年のダンディな紳士が、恭しく頭を下げた
「同じくジューズベードでは子爵位を賜っておりました。ハンス・テスタと言います。私の事もハンスと」
「分かりました。ここで立ち話もなんですから、此方へどうぞ」
ジューズベードと言えばアズワンド帝国の真向かいにある国だ。ここまで来る道のりは、長かっただろう。見れば大人が多いけれど、中には子供もいた
話はみんな聞く必要はないから、休める人は休んでもらうため、タミヤ達に案内を頼んだ
僕は邸宅に2人を通し、ゆっくりと話をする事に
カチャ
「そんあ事になっていたなんて・・・」
カリナが入れてくれた紅茶を飲んで、ホッとするところなんだけど、ため息しか出ないな
2人の話はこうだ
けして広大な領地ではないけれど、2人も領地を持っていたそう。貴族で、王家の覚えもよく、資産も持っている貴族ではあったけど、裕福な暮らしは好まず領民と手を取り、領地の繁栄に力を注いでいたんだそうだ
国自体も穏やかで争いを好まなかったから、大きな問題も無かった。でも、王の交代で情勢が変わってしまった
新しく王位に着いたのは、欲深い第二王子。前国王とよく似て、穏やかで争いを嫌う第一王子を排除し、王位に着いたらしいのだ
そして始まったのは最悪の悪政だった
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遅くなってすみません(>_<)
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