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勿論、やるしかないでしょう!と言ったカリナは、スマホの詳細を僕から事細かに聞き、魔道具作りに没頭した
カリナの集中力は凄まじく、もの凄いスピードで試作品が量産されていく
魔道具作りに集中しているカリナをそっとしておいて、僕は農業に精を出す事に。今ある作物だけも何に使えるか確認しておかないとね
そして今、目の前には様々な作物が並んでいた
色とりどりの作物が並んでいるけれど、これでも農園や果樹園に植えている物の一部にすぎない。ちょっと所かかなり大変だけど、食を豊かにする為には避けては通れないのだ!
「ふむふむ…」
赤い小さな実はリンゴの味がするから、リンゴで間違いないだろう。だけど、日本で見ていた物とは違って、かなり小ぶりだな
「これは大根かな…?」
大きな横にでっぷりとした白い根菜は、大根の味がする。んー大根とも言えるし株とも言えるな。ま、そんなに違いは無いから大根の認識で問題はないだろう
「これはなんだろう…」
大根と同じく白い根菜。違うのはこちらの方がより大根の姿に近いって位だ
「―――――これは!!」
一口噛り付くと、優しい甘味が口いっぱいに広がった
「もしかして、これってテンサイかもしない!?」
テンサイって確か、砂糖が作れるよね?
そう思っていると、扉が勢いよく開いてカリナが鼻息荒く入って来た。何かデジャブを感じてしまったけど、もしかして完成したのかな?
「マリス様!出来ましたよ!早く確認を!!」
フンスフンスと鼻息を鳴らしながら、小ぶりな魔道具をグイグイ押し付けてくる
「わ、分かったよ!」
目をキラキラとさせているカリナの視線が痛いけど、今は魔道具の確認が先だな
受け取った魔道具を改めてじっくりと見てみる。形状はリングで指輪として装着するタイプだな
そして中心部には、宝石の代わりに魔石が取り付けてある。濃い紫色で、覗けば覗くほど違った色が見え隠れしている。魔石っていつ見ても本当に不思議なんだよなぁ
僕は魔道具を指にはめ、起動させた。問題なく起動した魔道具に、僕は大変満足である
いちを説明すると、僕がカリナに注文したのは、付ける機能と起動の仕方だ
起動は装着車が起動したいと思えば起動し、各機能を使う時も、同じように思えば使える様に。それから付ける機能は、通話とメッセージ機能。それから写真を撮って保存、撮った写真を送りたい人物に送信出来る機能
最後に連絡先を記憶する機能。スマホで言う通話、メールやSNS、写メにアルバム、連絡帳って言った所だ
これがあれば、遠くに行っていたとしても取りたい時に連絡は取れるし、緊急時なんかにも重宝する事間違いなしだと思う
僕の思っていた理想のカタチを、完璧に作り上げてくれたカリナには、感謝しかないし、もう脱帽ですって感じだ
「カリナ…」
ゴクリ、カリナが唾を呑んだ音が聞こえた
「――――完璧だよ!!完璧に僕の理想形態そのものだ!凄いよカリナ!」
「んふふ!そうでしょうとも!自信作ですもの!形が出来てしまえば、後は量産するだけです。数を揃えるのは難しくありません」
「うん。それじゃ、早速取り掛かってくれるかな?今いる人数分を作ってもらって、ダノバス達が帰って来たら、渡して試してみないと!」
「あ、それでしたらもう既に同じものを10個、準備してあります」
「え!流石だ…」
仕事が早いカリナに、感心していると、僕らのやり取りを見ていたゲルドラ様が
『それを届ければ良いのか?』
「え?」
『それを皆に届けたいのであろう?』
「は、はい。でも、近くには居ないから、帰って来るのを待たないと、」
『その必要はない。我が届けよう。持ってまいれ』
と、届けるって…あ、飛んで届けてくれるって事、だよね?
カリナの集中力は凄まじく、もの凄いスピードで試作品が量産されていく
魔道具作りに集中しているカリナをそっとしておいて、僕は農業に精を出す事に。今ある作物だけも何に使えるか確認しておかないとね
そして今、目の前には様々な作物が並んでいた
色とりどりの作物が並んでいるけれど、これでも農園や果樹園に植えている物の一部にすぎない。ちょっと所かかなり大変だけど、食を豊かにする為には避けては通れないのだ!
「ふむふむ…」
赤い小さな実はリンゴの味がするから、リンゴで間違いないだろう。だけど、日本で見ていた物とは違って、かなり小ぶりだな
「これは大根かな…?」
大きな横にでっぷりとした白い根菜は、大根の味がする。んー大根とも言えるし株とも言えるな。ま、そんなに違いは無いから大根の認識で問題はないだろう
「これはなんだろう…」
大根と同じく白い根菜。違うのはこちらの方がより大根の姿に近いって位だ
「―――――これは!!」
一口噛り付くと、優しい甘味が口いっぱいに広がった
「もしかして、これってテンサイかもしない!?」
テンサイって確か、砂糖が作れるよね?
そう思っていると、扉が勢いよく開いてカリナが鼻息荒く入って来た。何かデジャブを感じてしまったけど、もしかして完成したのかな?
「マリス様!出来ましたよ!早く確認を!!」
フンスフンスと鼻息を鳴らしながら、小ぶりな魔道具をグイグイ押し付けてくる
「わ、分かったよ!」
目をキラキラとさせているカリナの視線が痛いけど、今は魔道具の確認が先だな
受け取った魔道具を改めてじっくりと見てみる。形状はリングで指輪として装着するタイプだな
そして中心部には、宝石の代わりに魔石が取り付けてある。濃い紫色で、覗けば覗くほど違った色が見え隠れしている。魔石っていつ見ても本当に不思議なんだよなぁ
僕は魔道具を指にはめ、起動させた。問題なく起動した魔道具に、僕は大変満足である
いちを説明すると、僕がカリナに注文したのは、付ける機能と起動の仕方だ
起動は装着車が起動したいと思えば起動し、各機能を使う時も、同じように思えば使える様に。それから付ける機能は、通話とメッセージ機能。それから写真を撮って保存、撮った写真を送りたい人物に送信出来る機能
最後に連絡先を記憶する機能。スマホで言う通話、メールやSNS、写メにアルバム、連絡帳って言った所だ
これがあれば、遠くに行っていたとしても取りたい時に連絡は取れるし、緊急時なんかにも重宝する事間違いなしだと思う
僕の思っていた理想のカタチを、完璧に作り上げてくれたカリナには、感謝しかないし、もう脱帽ですって感じだ
「カリナ…」
ゴクリ、カリナが唾を呑んだ音が聞こえた
「――――完璧だよ!!完璧に僕の理想形態そのものだ!凄いよカリナ!」
「んふふ!そうでしょうとも!自信作ですもの!形が出来てしまえば、後は量産するだけです。数を揃えるのは難しくありません」
「うん。それじゃ、早速取り掛かってくれるかな?今いる人数分を作ってもらって、ダノバス達が帰って来たら、渡して試してみないと!」
「あ、それでしたらもう既に同じものを10個、準備してあります」
「え!流石だ…」
仕事が早いカリナに、感心していると、僕らのやり取りを見ていたゲルドラ様が
『それを届ければ良いのか?』
「え?」
『それを皆に届けたいのであろう?』
「は、はい。でも、近くには居ないから、帰って来るのを待たないと、」
『その必要はない。我が届けよう。持ってまいれ』
と、届けるって…あ、飛んで届けてくれるって事、だよね?
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