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第2章 クソ野郎らしく
第11話 寄生虫ダキムの恐怖
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「ふ、フオオオオオオッ゙!?」
おっさんは突然身体を硬直させるとそのまま後ろに倒れる。そして顔を紅潮させると激しく身悶えし始めた。
「あ、あふぅっ。ふおおおおおっ!?」
身体をピクピクさせながらのたうち回る。痛みにではない。押し寄せる激しい快楽の波に飲まれているのだ。人は痛みにはある程度耐えられる。しかし、快楽に耐えるのは非常に難しいのだ。
「おっ、おふぅっっっ! い、いぐぅぅぅぅぅっっっ!?」
おっさんの股間はテントが張っており、その先端がじわりと濡れた。と同時に腰を浮かせて身悶えしている。そして広がる栗の花の香り。うん、これは恥ずかしい。
この寄生虫ダキムに寄生されたら最期。身体はとことん快楽に敏感になり、やがて痛みすらも快感に変わるようになる。もうまともな人生は送れまい。なにせ寄生虫ダキム自身からも刺激を受けることになるからな。
「ほれほれ」
俺は股間を軽く踏んでやった。
「おっほおおおおおっっっ!?」
おっさんはさらに腰を浮かせ、快感に身体を震わせる。顔は快楽に堪えているのか身悶えしているのかわからんが、恍惚の表情なのは確かだ。
「金貨2枚で寄生虫を取ってやるがどうするおっさん」
「は、払うぅぅぅぅっっ、払うから助けてくれぇぇぇっ。これ以上は、これ以上おふうっっっ!」
「まいどありぃっ! ダキム、快楽を止めてやれ」
俺がダキムに命令すると、おっさんの荒い呼吸が次第に落ち着き始めた。そしてムクリと身体を起こす。
「前金でよろしく」
「わ、わかった……」
おっさんがお金の入っているであろう革袋を取り出す。すると俺はそれをひったくり中を確認した。金貨だけで4枚、銀貨も結構入っている。ならもう少しもらってもいいな。
「へーっ、結構持ってるじゃんか。なら寄生虫を取る代金と揉め事の示談金で金貨4枚もらうな」
「ちょ、ちょっとまってくれ。確かに俺が悪かったが、それは取り過ぎじゃないか?」
おっさんは抗議の声をあげる。こいつ自分の立場わかってんのかね?
人にケンカ売って金を巻き上げるつもりだったくせに。仕返しされるのが嫌ならケンカふっかけんなよ。
「つまり交渉決裂と。じゃあ革袋返すわ。一生寄生されてろ」
「ま、待て! お、俺が悪かった。払う、払わせてください!」
おっさんは涙目になって示談に応じる気になったようだ。最初っから素直に応じてりゃいいんだよ全く。
「じゃあ金貨4枚確かに受け取ったぜ。これで示談は成立だ。寄生虫は取ってやるし今後俺に歯向かわないなら許してやるよ」
俺は金貨4枚抜き取ると、革袋をおっさんに投げ返した。おっさんは悔しそうに俯いている。
ふっ、ザマァ!
「寄生虫ダキムよ、出てこい」
「ウヒョヒョヒョヒョ!」
寄生虫ダキムはおっさんのズボンを食い破り、変な笑い声をあげておっさんの尻の方から顔を出した。そしてそのひょろ長い身体を完全におっさんから抜き出す。
「寄生虫は取ってやったぜ。これで文句ないよな?」
「は、はい、ありません……」
おっさん涙目。でも他の奴には知られたくねぇし口止めは必要だな。
「それと、わかっちゃいるだろうが今日のことを誰にも話すなよ?」
「も、もちろんです!」
おっさんは地面に額を擦り付けて約束してくれたが信用ならねぇな。
「お前が約束を破らないか監視するために寄生虫ダキムをお前に入れておく。お前が約束を破ったら地獄が待っているからな」
「そ、そんなぁぁっ!」
俺は保険をかけるためにもう一度寄生虫ダキムをおっさんに寄生させることにした。
「それと寄生虫ダキムを取り除こうとするなよ? もし取り除いたら見つけ出して寄生させるからな」
わざわざそんな面倒くさいことする気にはならんけどな。脅しておけば大丈夫だろ。
「ひ、ひどすぎるぅっぐひいぃぃっ!?」
おっと、俺の命令を受けて寄生虫ダキムがおっさんのケツの穴に再び入り込んだようだ。
「そうそう、快楽が欲しくなったらこいつに頼めば気持ちよくしてくれるぞ。良かったな。で、どんな感じだったよ?」
「そ、それは……。まさに悪魔の快楽でした。頭がおかしくなるほどの快楽です。あんなものを何度も味わったら抜け出せなくなってしまうでしょう。それがわかるからこそ怖ろしかったのです」
おっさんは俺に敬語で説明する。まぁ、こいつは麻薬みたいな寄生虫ってあったがそういうことなんだろう。快楽で人を壊し、破滅させる恐ろしい寄生虫なのだ。しかし魔物相手に使えるのかは全くわからん。魔物相手に一度使ってみるか。
「よし、なら行っていいぞ」
「は、はい」
おっさんは立ち上がると、ふらふらの足取りで去っていった。快楽地獄でかなり体力を消耗したのかもしれんな。
「さて、臨時収入もゲットしたし、今日は豪勢にいくとするか!」
俺は臨時収入にテンションが上がり、ルンルン気分で裏路地を出ようとした。すると何者かの声が聞こえた。
「ククッ、見ていたぞ貴様。貴様は実に面白い奴だ。気に入ったぞ」
声は上の方からか。上を向くと一人の男が空中に浮かんでおり、腕を組んで俺を見下ろしていた。
「誰だ貴様!」
「おっとこれは失礼」
俺が叫ぶと男がふわりと地上に降りる。ローブで顔を隠していて顔が見えねぇな。だがわかる。こいつ、絶対強いだろ。少なくとも俺が勝てる相手じゃなさそうだ。
「私の名はホルタヴィアヌス。まぁホルヌスとでも呼んでくれ。俺はゲリベーナ様配下の四天王の一人だ。貴様をスカウトに来た」
「す、スカウトだぁっ?」
おいおい、まさかの魔王幹部から直々のスカウトかよ。一体何がどうなってんのかさっぱりなんだが。
おっさんは突然身体を硬直させるとそのまま後ろに倒れる。そして顔を紅潮させると激しく身悶えし始めた。
「あ、あふぅっ。ふおおおおおっ!?」
身体をピクピクさせながらのたうち回る。痛みにではない。押し寄せる激しい快楽の波に飲まれているのだ。人は痛みにはある程度耐えられる。しかし、快楽に耐えるのは非常に難しいのだ。
「おっ、おふぅっっっ! い、いぐぅぅぅぅぅっっっ!?」
おっさんの股間はテントが張っており、その先端がじわりと濡れた。と同時に腰を浮かせて身悶えしている。そして広がる栗の花の香り。うん、これは恥ずかしい。
この寄生虫ダキムに寄生されたら最期。身体はとことん快楽に敏感になり、やがて痛みすらも快感に変わるようになる。もうまともな人生は送れまい。なにせ寄生虫ダキム自身からも刺激を受けることになるからな。
「ほれほれ」
俺は股間を軽く踏んでやった。
「おっほおおおおおっっっ!?」
おっさんはさらに腰を浮かせ、快感に身体を震わせる。顔は快楽に堪えているのか身悶えしているのかわからんが、恍惚の表情なのは確かだ。
「金貨2枚で寄生虫を取ってやるがどうするおっさん」
「は、払うぅぅぅぅっっ、払うから助けてくれぇぇぇっ。これ以上は、これ以上おふうっっっ!」
「まいどありぃっ! ダキム、快楽を止めてやれ」
俺がダキムに命令すると、おっさんの荒い呼吸が次第に落ち着き始めた。そしてムクリと身体を起こす。
「前金でよろしく」
「わ、わかった……」
おっさんがお金の入っているであろう革袋を取り出す。すると俺はそれをひったくり中を確認した。金貨だけで4枚、銀貨も結構入っている。ならもう少しもらってもいいな。
「へーっ、結構持ってるじゃんか。なら寄生虫を取る代金と揉め事の示談金で金貨4枚もらうな」
「ちょ、ちょっとまってくれ。確かに俺が悪かったが、それは取り過ぎじゃないか?」
おっさんは抗議の声をあげる。こいつ自分の立場わかってんのかね?
人にケンカ売って金を巻き上げるつもりだったくせに。仕返しされるのが嫌ならケンカふっかけんなよ。
「つまり交渉決裂と。じゃあ革袋返すわ。一生寄生されてろ」
「ま、待て! お、俺が悪かった。払う、払わせてください!」
おっさんは涙目になって示談に応じる気になったようだ。最初っから素直に応じてりゃいいんだよ全く。
「じゃあ金貨4枚確かに受け取ったぜ。これで示談は成立だ。寄生虫は取ってやるし今後俺に歯向かわないなら許してやるよ」
俺は金貨4枚抜き取ると、革袋をおっさんに投げ返した。おっさんは悔しそうに俯いている。
ふっ、ザマァ!
「寄生虫ダキムよ、出てこい」
「ウヒョヒョヒョヒョ!」
寄生虫ダキムはおっさんのズボンを食い破り、変な笑い声をあげておっさんの尻の方から顔を出した。そしてそのひょろ長い身体を完全におっさんから抜き出す。
「寄生虫は取ってやったぜ。これで文句ないよな?」
「は、はい、ありません……」
おっさん涙目。でも他の奴には知られたくねぇし口止めは必要だな。
「それと、わかっちゃいるだろうが今日のことを誰にも話すなよ?」
「も、もちろんです!」
おっさんは地面に額を擦り付けて約束してくれたが信用ならねぇな。
「お前が約束を破らないか監視するために寄生虫ダキムをお前に入れておく。お前が約束を破ったら地獄が待っているからな」
「そ、そんなぁぁっ!」
俺は保険をかけるためにもう一度寄生虫ダキムをおっさんに寄生させることにした。
「それと寄生虫ダキムを取り除こうとするなよ? もし取り除いたら見つけ出して寄生させるからな」
わざわざそんな面倒くさいことする気にはならんけどな。脅しておけば大丈夫だろ。
「ひ、ひどすぎるぅっぐひいぃぃっ!?」
おっと、俺の命令を受けて寄生虫ダキムがおっさんのケツの穴に再び入り込んだようだ。
「そうそう、快楽が欲しくなったらこいつに頼めば気持ちよくしてくれるぞ。良かったな。で、どんな感じだったよ?」
「そ、それは……。まさに悪魔の快楽でした。頭がおかしくなるほどの快楽です。あんなものを何度も味わったら抜け出せなくなってしまうでしょう。それがわかるからこそ怖ろしかったのです」
おっさんは俺に敬語で説明する。まぁ、こいつは麻薬みたいな寄生虫ってあったがそういうことなんだろう。快楽で人を壊し、破滅させる恐ろしい寄生虫なのだ。しかし魔物相手に使えるのかは全くわからん。魔物相手に一度使ってみるか。
「よし、なら行っていいぞ」
「は、はい」
おっさんは立ち上がると、ふらふらの足取りで去っていった。快楽地獄でかなり体力を消耗したのかもしれんな。
「さて、臨時収入もゲットしたし、今日は豪勢にいくとするか!」
俺は臨時収入にテンションが上がり、ルンルン気分で裏路地を出ようとした。すると何者かの声が聞こえた。
「ククッ、見ていたぞ貴様。貴様は実に面白い奴だ。気に入ったぞ」
声は上の方からか。上を向くと一人の男が空中に浮かんでおり、腕を組んで俺を見下ろしていた。
「誰だ貴様!」
「おっとこれは失礼」
俺が叫ぶと男がふわりと地上に降りる。ローブで顔を隠していて顔が見えねぇな。だがわかる。こいつ、絶対強いだろ。少なくとも俺が勝てる相手じゃなさそうだ。
「私の名はホルタヴィアヌス。まぁホルヌスとでも呼んでくれ。俺はゲリベーナ様配下の四天王の一人だ。貴様をスカウトに来た」
「す、スカウトだぁっ?」
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