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SS ニーグリの巫女様選定大会 後編
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「そ、そんな……!」
トイレから戻ってきたマディンは血にまみれて汚れたゴスロリを目にして膝から崩れ落ちる。
「だ、誰がこんな酷いことを……!」
四つん這いのまま床板を右手で強く叩く。鈍い音が虚しく響いた。
ゴスロリには血が滴っており、床下に血溜まりを作っている。今から洗ったところで血はなかなか落ちないし乾くはずもない。
大会委員に相談してみようか、とマディンは考えた。しかし漆黒のゴスロリはニーグリ公認の巫女の正装である。それを汚したとなるとどんな咎を受けることかと考えるだけで恐ろしかった。
アマラの命令で悪魔は人を害しない。ただしそれは秩序を守る者だけだ。ニーグリを冒涜したと思われれば悪魔はきっと自分を許さない。そう考えると身震いがした。
「でもここで逃げたら余計に疑われるかもしれない。勇気を出すのよマディン。私は絶対巫女になるんだから!」
しかし逃げようにも逃げられるわけがないのも理解していた。逃げたらノーチャンスなのだからなんとかするしかなかった。そして必死に考える。
血塗れの漆黒のゴスロリ衣装見た。今更洗って乾かすなど不可能に近い。悪魔の協力でも得られればなんとかなるかもしれないがそんなツテもない。ならばこのまま使うしか無かった。
「血塗れのゴスロリ……。だったら方法なんて一つしかないじゃない」
マディンの出番は幸いかなり後だ。その僅かな時間にマディンは賭けることにした。立ち上がり、急いで控え室を出る。そしてとある場所を目指して走り出した。
「さー、大会も盛り上がってまいりました! 次の候補はスルント君です」
タキシードのような格式張った衣装を身に着け、司会の悪魔は次の候補者を呼ぶ。ステージの奥にはカーテンがあり、そこから名前を呼ばれたスルントが姿を見せた。
長い黒髪は女性から買い取った黒髪で作り上げたウィッグである。それは陽の光に照らされ、漆黒のゴスロリと相まって怪しい美しさを見せていた。
その怪しい美しさの最大の功労者は間違いなくスルントの人を見下したような笑顔である。その尊大かつ居丈高な態度がその表情に現れていた。
「おおっと! これはなかなかの美しさですね。そのゴミを見るような人を刺す視線が素敵ですよー! あなたにでしたら踏まれたいと思ってしまいますね」
司会の悪魔がスルントの表情を褒める。それを聞きスルントは思わず高笑いをあげた。
「おーっほっほっほっ! この私が巫女に選ばれたなら愚民どもには私に踏まれる栄誉を授けて差し上げますわ!」
身体にはしっかりとシナを作り、女性らしいS字曲線を意識する。そしてステージ下の観衆を見下ろすように宣言した。
「うおおおおーっ! お、俺は踏まれたいぞーーーっ!!」
巫女が男の娘だろうが皆ノリノリであった。なぜならこのニーグリンドの民は皆クリフォト教に改宗しており、その教義の中にはしっかりと示されているのだ。
男の娘は至高の存在である、と。
ニー様が男の娘なのは至高の存在だからであり、それは一つの美の頂点なのだと説いているのだ。それにより女装は市民権を得、一部の男性の間では男の嗜みにまで昇華されていた。
「キャーーーッ! 素敵っ、踏んでー!」
そして女性陣からも黄色い声があがる。当然女性にも忌避感などなく、むしろ可愛い男の娘は女性にモテるほどであった。
「素晴らしいわ! これはなかなかニー様してるじゃない」
「おおっとぉ! ここで審査員長リティス様の二ー様してるが出ましたぁっ!」
二ー様してる。
この言葉こそクリフォト教における男の娘への最高クラスの褒め言葉である。それをニーグリンドの王アマラの側近であるリティスから聞けたのだ。観衆がこの言葉の重みをわからないわけがなかった。
この言葉を聞きスルントは勝利を確信する。ライバルであるマディンの正装は血まみれのはず。そんな衣装では勝てるわけがないと思っていたからだ。
観衆の声援に応えながら手を振り、スルントはステージの奥へと消えていく。そしてその後も審査は続いたが、それ以上の評価を得た者は誰もいなかった。
「さぁ、次は前評判の高かった男の娘、マディン君の登場です。どのような男の娘を見せてくれるのでしょうか?」
司会がマディンの名を呼ぶとステージの奥から血まみれのゴスロリを着たマディンが現れた。その姿に会場の観衆達からどよめきがあがる。
観衆が驚いたのは血まみれのゴスロリだけではない。右手に握られたオークの生首にも視線が集まっていた。
「おおっと、マディン君のゴスロリが血まみれだ! こ、これは?」
マディンは妖艶な笑みをたたえ、右手に持ったオークの生首を観衆に向ける。そしておもむろに足元に落とすと、その生首を足げにした。
「二ー様の美を理解できぬ豚に生きる価値なんてないの。ふん!」
そして力いっぱい足に力を入れ、その頭を踏み潰した。ぐしゃりと音を立て頭がひしゃげると血が流れて血溜まりができあがる。
もちろんこれには仕掛けがあり、魔物の解体場で手に入れた際に骨をある程度砕いてもらったのだ。そのためマディンの力でも踏み潰せたのである。
「なるほど、血まみれなのはオークを罰した返り血を浴びたからか!」
「すげぇ! ゾクゾクするぜ」
この演出がウケ、歓声があがる。
「いい! いいですよぉっ、二ー様へのリスペクトもそうですが美しさの中に見せるこの荒々しさ。惚れてしまいそうです!」
司会の悪魔が褒めちぎると益々歓声があがった。司会は審査員長のリティスに視線を送りコメントを求める。
「ああっ、ゾクゾクするわぁ。その妖艶な笑み、血まみれのゴスロリと相まってなかなか、いいえ。凄く二ー様しているわ!」
「おおっとぉ! なかなか二ー様を超える凄く二ー様が出ましたぁっ! こ、これは決まったかぁっ!?」
リティスの最高の賛辞に観衆が湧く。その勢いは留まることを知らず、マディンの名前と二ー様へのラブコールが止まらなかった。
そして演出の締めとばかりにマディンは手についていたオークの血を舌先で舐め取った後、唇の周りについた血も舐め取って見せる。そのときの恍惚に充ちた表情が観衆達のハートを撃ち抜いた。
「さ、最高でしゅう~っっっ!」
「うおおおお、めっちゃ二ー様してるぅ! そこに痺れる憧れるぅっ!」
中には萌え殺され、気絶する者まで現れ、マディンの出番は今大会最高の盛り上がりを見せたのだった。
そして大会もついに審査発表まで進み、ステージには8人の男の娘が並んでいた。
「発表します。このメレーズの街の巫女様に選ばれたのはエントリーナンバー8番のマディン君です。おめでとうございます!」
司会がマディンの名を告げると会場は覆いに盛り上がり、マディンコールが飛び交う。一方のスルントはというと、悔しさのあまり恐ろしいほどの変顔をしていた。よっぽど強く唇を噛み締めたのか血も流れている。
そんなことはお構いなしにステージの前に出たマディンは観衆に手を振り声援に応えていた。そして審査員長のリティスが近づくとその手に持ったトロフィーを手渡した。
「おめでとう、マディン。今回はレベルの高い戦いだったけど、貴方が一番二ー様していたわ。貴方には二ー様に仕える巫女となるために二ー様と一夜をともにする栄誉が与えられるの。楽しみになさい」
「に、二ー様と……!」
あの麗しの二ー様に初めてを捧げれると思うとマディンの股間が熱を帯びる。たとえ男の娘だろうとあれほどの美貌である。マディンにしてみれば全然オッケー、いやむしろ願ったりかなったりであった。
しかしマディンは知らない。捧げる初めてが童貞ではなく処女の方であることを。
トイレから戻ってきたマディンは血にまみれて汚れたゴスロリを目にして膝から崩れ落ちる。
「だ、誰がこんな酷いことを……!」
四つん這いのまま床板を右手で強く叩く。鈍い音が虚しく響いた。
ゴスロリには血が滴っており、床下に血溜まりを作っている。今から洗ったところで血はなかなか落ちないし乾くはずもない。
大会委員に相談してみようか、とマディンは考えた。しかし漆黒のゴスロリはニーグリ公認の巫女の正装である。それを汚したとなるとどんな咎を受けることかと考えるだけで恐ろしかった。
アマラの命令で悪魔は人を害しない。ただしそれは秩序を守る者だけだ。ニーグリを冒涜したと思われれば悪魔はきっと自分を許さない。そう考えると身震いがした。
「でもここで逃げたら余計に疑われるかもしれない。勇気を出すのよマディン。私は絶対巫女になるんだから!」
しかし逃げようにも逃げられるわけがないのも理解していた。逃げたらノーチャンスなのだからなんとかするしかなかった。そして必死に考える。
血塗れの漆黒のゴスロリ衣装見た。今更洗って乾かすなど不可能に近い。悪魔の協力でも得られればなんとかなるかもしれないがそんなツテもない。ならばこのまま使うしか無かった。
「血塗れのゴスロリ……。だったら方法なんて一つしかないじゃない」
マディンの出番は幸いかなり後だ。その僅かな時間にマディンは賭けることにした。立ち上がり、急いで控え室を出る。そしてとある場所を目指して走り出した。
「さー、大会も盛り上がってまいりました! 次の候補はスルント君です」
タキシードのような格式張った衣装を身に着け、司会の悪魔は次の候補者を呼ぶ。ステージの奥にはカーテンがあり、そこから名前を呼ばれたスルントが姿を見せた。
長い黒髪は女性から買い取った黒髪で作り上げたウィッグである。それは陽の光に照らされ、漆黒のゴスロリと相まって怪しい美しさを見せていた。
その怪しい美しさの最大の功労者は間違いなくスルントの人を見下したような笑顔である。その尊大かつ居丈高な態度がその表情に現れていた。
「おおっと! これはなかなかの美しさですね。そのゴミを見るような人を刺す視線が素敵ですよー! あなたにでしたら踏まれたいと思ってしまいますね」
司会の悪魔がスルントの表情を褒める。それを聞きスルントは思わず高笑いをあげた。
「おーっほっほっほっ! この私が巫女に選ばれたなら愚民どもには私に踏まれる栄誉を授けて差し上げますわ!」
身体にはしっかりとシナを作り、女性らしいS字曲線を意識する。そしてステージ下の観衆を見下ろすように宣言した。
「うおおおおーっ! お、俺は踏まれたいぞーーーっ!!」
巫女が男の娘だろうが皆ノリノリであった。なぜならこのニーグリンドの民は皆クリフォト教に改宗しており、その教義の中にはしっかりと示されているのだ。
男の娘は至高の存在である、と。
ニー様が男の娘なのは至高の存在だからであり、それは一つの美の頂点なのだと説いているのだ。それにより女装は市民権を得、一部の男性の間では男の嗜みにまで昇華されていた。
「キャーーーッ! 素敵っ、踏んでー!」
そして女性陣からも黄色い声があがる。当然女性にも忌避感などなく、むしろ可愛い男の娘は女性にモテるほどであった。
「素晴らしいわ! これはなかなかニー様してるじゃない」
「おおっとぉ! ここで審査員長リティス様の二ー様してるが出ましたぁっ!」
二ー様してる。
この言葉こそクリフォト教における男の娘への最高クラスの褒め言葉である。それをニーグリンドの王アマラの側近であるリティスから聞けたのだ。観衆がこの言葉の重みをわからないわけがなかった。
この言葉を聞きスルントは勝利を確信する。ライバルであるマディンの正装は血まみれのはず。そんな衣装では勝てるわけがないと思っていたからだ。
観衆の声援に応えながら手を振り、スルントはステージの奥へと消えていく。そしてその後も審査は続いたが、それ以上の評価を得た者は誰もいなかった。
「さぁ、次は前評判の高かった男の娘、マディン君の登場です。どのような男の娘を見せてくれるのでしょうか?」
司会がマディンの名を呼ぶとステージの奥から血まみれのゴスロリを着たマディンが現れた。その姿に会場の観衆達からどよめきがあがる。
観衆が驚いたのは血まみれのゴスロリだけではない。右手に握られたオークの生首にも視線が集まっていた。
「おおっと、マディン君のゴスロリが血まみれだ! こ、これは?」
マディンは妖艶な笑みをたたえ、右手に持ったオークの生首を観衆に向ける。そしておもむろに足元に落とすと、その生首を足げにした。
「二ー様の美を理解できぬ豚に生きる価値なんてないの。ふん!」
そして力いっぱい足に力を入れ、その頭を踏み潰した。ぐしゃりと音を立て頭がひしゃげると血が流れて血溜まりができあがる。
もちろんこれには仕掛けがあり、魔物の解体場で手に入れた際に骨をある程度砕いてもらったのだ。そのためマディンの力でも踏み潰せたのである。
「なるほど、血まみれなのはオークを罰した返り血を浴びたからか!」
「すげぇ! ゾクゾクするぜ」
この演出がウケ、歓声があがる。
「いい! いいですよぉっ、二ー様へのリスペクトもそうですが美しさの中に見せるこの荒々しさ。惚れてしまいそうです!」
司会の悪魔が褒めちぎると益々歓声があがった。司会は審査員長のリティスに視線を送りコメントを求める。
「ああっ、ゾクゾクするわぁ。その妖艶な笑み、血まみれのゴスロリと相まってなかなか、いいえ。凄く二ー様しているわ!」
「おおっとぉ! なかなか二ー様を超える凄く二ー様が出ましたぁっ! こ、これは決まったかぁっ!?」
リティスの最高の賛辞に観衆が湧く。その勢いは留まることを知らず、マディンの名前と二ー様へのラブコールが止まらなかった。
そして演出の締めとばかりにマディンは手についていたオークの血を舌先で舐め取った後、唇の周りについた血も舐め取って見せる。そのときの恍惚に充ちた表情が観衆達のハートを撃ち抜いた。
「さ、最高でしゅう~っっっ!」
「うおおおお、めっちゃ二ー様してるぅ! そこに痺れる憧れるぅっ!」
中には萌え殺され、気絶する者まで現れ、マディンの出番は今大会最高の盛り上がりを見せたのだった。
そして大会もついに審査発表まで進み、ステージには8人の男の娘が並んでいた。
「発表します。このメレーズの街の巫女様に選ばれたのはエントリーナンバー8番のマディン君です。おめでとうございます!」
司会がマディンの名を告げると会場は覆いに盛り上がり、マディンコールが飛び交う。一方のスルントはというと、悔しさのあまり恐ろしいほどの変顔をしていた。よっぽど強く唇を噛み締めたのか血も流れている。
そんなことはお構いなしにステージの前に出たマディンは観衆に手を振り声援に応えていた。そして審査員長のリティスが近づくとその手に持ったトロフィーを手渡した。
「おめでとう、マディン。今回はレベルの高い戦いだったけど、貴方が一番二ー様していたわ。貴方には二ー様に仕える巫女となるために二ー様と一夜をともにする栄誉が与えられるの。楽しみになさい」
「に、二ー様と……!」
あの麗しの二ー様に初めてを捧げれると思うとマディンの股間が熱を帯びる。たとえ男の娘だろうとあれほどの美貌である。マディンにしてみれば全然オッケー、いやむしろ願ったりかなったりであった。
しかしマディンは知らない。捧げる初めてが童貞ではなく処女の方であることを。
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