156 / 188
第153話 《ナターシャの視点》そして運命の歯車は動き出す後編
しおりを挟む
「助けていただいたこと感謝するぞ、冒険者殿。余は神聖エスペラント教国教皇ディバスである」
さすがは父上ですわ。たとえ身分の低い平民であっても命の恩人であれば礼を尽くすのは当然と言えましょう。世界最高の権威である教皇であるにも関わらず頭を下げているわ。
「教皇……様? おい、ルウ本物か?」
あら、この方は疑っていらっしゃるのね。嘘をつく理由もないというのに。
「あはは、嘘だったらこの人たちの首が跳ぶよ。確認したけど本物みたいだね」
確認した?
どうやって確認したというのでしょうか。しかしこの小さい方が私達に向かって跪くと他の者たちも一斉に跪いたのです。信じてもらえたようで良かったですわ。
「し、失礼いたしました。もったいないお言葉恐れ入れます。それで、なぜ教皇様が護衛も連れずにこんな森の中にいるのでございましょうか」
「それについては今はまだ話すわけにはいかん。だが我らには為さねばならぬ使命があるのでな、しばらくそなた達を雇いたい。かまわんな?」
そうですわね。いたずらに情報を広めれば混乱を招くことになります。この国の上層部に伝えることが先決ですわ。
「それはかまいませんが、我々も今依頼中でございまして」
「サルヴァン、依頼なら僕が一人で終わらせておくよ。それより教皇聖下を早く安全な場所にお連れしないと」
この小さい方はなかなか理解の早い方のようですね。恐らくこのパーティの参謀役といったところなのでしょう。
「そうか、わかった。失礼いたしました教皇様。その依頼受けさせていただきます」
「そうか、引き受けてくれるか。これで一安心だな」
「ううっ、私は早くお風呂に入りたいです」
ほっとしたらこびりついた血がものすごく気になり始めましたわ。先程までは気にしている余裕もなかったということなのかもしれません。
「ルウ、行く前にあのこびりついた血をなんとかしてさしあげろ」
「うん、そうだね。しかしなんの血だろうねこれ。まぁとりあえず回復」
回復魔法?
そんなもので洗えるわけがないでしょう。どうやら魔道士としては三流なのかもしれませんね。
「うん……? 弾かれたか。どうやら普通の血じゃないみたいだね」
このルウという方、私達の付けている血が気になっているようですね。確かに普通の血ではないでしょう。恐らく洗っても落ちることはないのかもしれません。お気に入りでしたのに……。
「うん……。その血はどうやら浄滅魔法を使わないと落ちないみたいだね」
……?
この方、急に剣呑な表情になったかと思ったらまたすぐに真顔に戻りましたわ。表情の豊かな方なのでしょうか。
「浄滅、浄化」
2つの魔法をほぼ同時に発動させ、眩い光が私達を包みます。浄滅魔法は人には無害な魔法ですので不敬罪の適用は勘弁して差し上げますわね。
そして光の過ぎ去った後には衣服や肌、髪にへばりついていた穢らわしい血は全て消失しておりました。三流と思ってしまったことは心の中で詫びておきましょう。
「凄い、あの血が綺麗サッパリだ!」
「うむ、実に見事である。これなら街に出ても恥ずかしくはない」
「ありがとうございます」
お兄様も父上も喜びと驚きの混じった表情をしておりますわ。まさかこんな洗濯方法があるなんて知りませんでした。
「サルヴァン、とりあえず周りのクラックオンも僕が片付けておくよ。すぐに追いつくからこの方たちを早く国王陛下の下へ。リーネ、もう飛空艇の運転は大丈夫だよね」
「うん、任せて。って、あれ使うほど急がなきゃダメなの?」
飛空艇とはなんでしょうか?
名前からして空を飛ぶ舟ですか。そんなものが開発されたという話は聞いたことありませんが。
「どうせわかることだから先に伝えておくよ。ニーグリが魔王になった」
「な、なぜそれを……!?」
一体いつの間に知ったのでしょうか。いえそれより彼はニーグリを知っているというのでしょうか。
「おいおいマジか。そりゃ至急国王陛下に報告せんとまずいよな」
「そうだよ。しかもかなり最悪な状況だと思うけど、それは僕の口からはとても言えないかな」
こ、この方はどこまで知っているのでしょうか。まるで全てを見透かしたような目で私達を見ていますわ。
「おいおい、まさかエスペラ……」
「アレサしーっ! もし間違ってたら不敬罪になっちゃうよ」
な、なかなか勘の鋭い方達ですのね。でもそうですわね。確かに私達がここにいるということは本国に何かあった、と考えるのが普通かもしれません。
「じゃ、とりあえず周りの片付けるか。拡大解釈、クラックオンの遺体を浄化し滅する。神域への昇華」
そ、その魔法は最高難度の広域浄滅魔法てはありませんか!
我が国でも使い手は数えるほどしかいなかった魔法です。それをあんな少年が使いこなすなんて!
光が広がり、凍りついていたクラックオンたちがその光に 包まれてはその身を消滅させていきました。
そして後に残ったのは大量の魔石。
「蒐集」
聞いたことのない魔法ですわね。と私が目をパチクリさせていると、散らばっていた大量の魔石が一斉に小さな魔導士の頭上に集まり始めました。なんと便利な魔法なのでしょうか。そしてその魔導士はその集めた魔石を一瞬で収納魔法にしまい込んでしまいました。
「お、お前たちは一体何者なのだ?」
「俺達か? 俺達はこのエストガレスのSランク冒険者パーティ龍炎光牙です。俺はリーダーのサルヴァン、背の高い女性がアレサであの2人は魔導士のリーネとルウです」
龍炎光牙……!
聞いたことがあります。魔神ドレカヴァクを倒すのに大きく貢献した冒険者パーティがいて、確かその名が龍炎光牙。なんでもアルテア様を召喚したという話もあり、2人の聖人を抱える優秀なパーティだとか。
そうなのですね。神は、神は我々をこの方たちと引き合わせるためにこの地へ送ったのですね!
さすがは父上ですわ。たとえ身分の低い平民であっても命の恩人であれば礼を尽くすのは当然と言えましょう。世界最高の権威である教皇であるにも関わらず頭を下げているわ。
「教皇……様? おい、ルウ本物か?」
あら、この方は疑っていらっしゃるのね。嘘をつく理由もないというのに。
「あはは、嘘だったらこの人たちの首が跳ぶよ。確認したけど本物みたいだね」
確認した?
どうやって確認したというのでしょうか。しかしこの小さい方が私達に向かって跪くと他の者たちも一斉に跪いたのです。信じてもらえたようで良かったですわ。
「し、失礼いたしました。もったいないお言葉恐れ入れます。それで、なぜ教皇様が護衛も連れずにこんな森の中にいるのでございましょうか」
「それについては今はまだ話すわけにはいかん。だが我らには為さねばならぬ使命があるのでな、しばらくそなた達を雇いたい。かまわんな?」
そうですわね。いたずらに情報を広めれば混乱を招くことになります。この国の上層部に伝えることが先決ですわ。
「それはかまいませんが、我々も今依頼中でございまして」
「サルヴァン、依頼なら僕が一人で終わらせておくよ。それより教皇聖下を早く安全な場所にお連れしないと」
この小さい方はなかなか理解の早い方のようですね。恐らくこのパーティの参謀役といったところなのでしょう。
「そうか、わかった。失礼いたしました教皇様。その依頼受けさせていただきます」
「そうか、引き受けてくれるか。これで一安心だな」
「ううっ、私は早くお風呂に入りたいです」
ほっとしたらこびりついた血がものすごく気になり始めましたわ。先程までは気にしている余裕もなかったということなのかもしれません。
「ルウ、行く前にあのこびりついた血をなんとかしてさしあげろ」
「うん、そうだね。しかしなんの血だろうねこれ。まぁとりあえず回復」
回復魔法?
そんなもので洗えるわけがないでしょう。どうやら魔道士としては三流なのかもしれませんね。
「うん……? 弾かれたか。どうやら普通の血じゃないみたいだね」
このルウという方、私達の付けている血が気になっているようですね。確かに普通の血ではないでしょう。恐らく洗っても落ちることはないのかもしれません。お気に入りでしたのに……。
「うん……。その血はどうやら浄滅魔法を使わないと落ちないみたいだね」
……?
この方、急に剣呑な表情になったかと思ったらまたすぐに真顔に戻りましたわ。表情の豊かな方なのでしょうか。
「浄滅、浄化」
2つの魔法をほぼ同時に発動させ、眩い光が私達を包みます。浄滅魔法は人には無害な魔法ですので不敬罪の適用は勘弁して差し上げますわね。
そして光の過ぎ去った後には衣服や肌、髪にへばりついていた穢らわしい血は全て消失しておりました。三流と思ってしまったことは心の中で詫びておきましょう。
「凄い、あの血が綺麗サッパリだ!」
「うむ、実に見事である。これなら街に出ても恥ずかしくはない」
「ありがとうございます」
お兄様も父上も喜びと驚きの混じった表情をしておりますわ。まさかこんな洗濯方法があるなんて知りませんでした。
「サルヴァン、とりあえず周りのクラックオンも僕が片付けておくよ。すぐに追いつくからこの方たちを早く国王陛下の下へ。リーネ、もう飛空艇の運転は大丈夫だよね」
「うん、任せて。って、あれ使うほど急がなきゃダメなの?」
飛空艇とはなんでしょうか?
名前からして空を飛ぶ舟ですか。そんなものが開発されたという話は聞いたことありませんが。
「どうせわかることだから先に伝えておくよ。ニーグリが魔王になった」
「な、なぜそれを……!?」
一体いつの間に知ったのでしょうか。いえそれより彼はニーグリを知っているというのでしょうか。
「おいおいマジか。そりゃ至急国王陛下に報告せんとまずいよな」
「そうだよ。しかもかなり最悪な状況だと思うけど、それは僕の口からはとても言えないかな」
こ、この方はどこまで知っているのでしょうか。まるで全てを見透かしたような目で私達を見ていますわ。
「おいおい、まさかエスペラ……」
「アレサしーっ! もし間違ってたら不敬罪になっちゃうよ」
な、なかなか勘の鋭い方達ですのね。でもそうですわね。確かに私達がここにいるということは本国に何かあった、と考えるのが普通かもしれません。
「じゃ、とりあえず周りの片付けるか。拡大解釈、クラックオンの遺体を浄化し滅する。神域への昇華」
そ、その魔法は最高難度の広域浄滅魔法てはありませんか!
我が国でも使い手は数えるほどしかいなかった魔法です。それをあんな少年が使いこなすなんて!
光が広がり、凍りついていたクラックオンたちがその光に 包まれてはその身を消滅させていきました。
そして後に残ったのは大量の魔石。
「蒐集」
聞いたことのない魔法ですわね。と私が目をパチクリさせていると、散らばっていた大量の魔石が一斉に小さな魔導士の頭上に集まり始めました。なんと便利な魔法なのでしょうか。そしてその魔導士はその集めた魔石を一瞬で収納魔法にしまい込んでしまいました。
「お、お前たちは一体何者なのだ?」
「俺達か? 俺達はこのエストガレスのSランク冒険者パーティ龍炎光牙です。俺はリーダーのサルヴァン、背の高い女性がアレサであの2人は魔導士のリーネとルウです」
龍炎光牙……!
聞いたことがあります。魔神ドレカヴァクを倒すのに大きく貢献した冒険者パーティがいて、確かその名が龍炎光牙。なんでもアルテア様を召喚したという話もあり、2人の聖人を抱える優秀なパーティだとか。
そうなのですね。神は、神は我々をこの方たちと引き合わせるためにこの地へ送ったのですね!
0
お気に入りに追加
711
あなたにおすすめの小説
戦犯勇者の弟妹~追放された弟妹の方が才能あるけど、人類がいらないなら魔王軍がもらいます~
アニッキーブラッザー
ファンタジー
「お前たちの兄の所為で魔王軍に負けた」、「償え」、「王国の恥さらしは追放だ」。人類と魔王軍の争い続く戦乱の世で、人類の希望といわれた勇者の一人が戦死し、人類の連合軍は多大な被害を受けた。勇者の弟である『エルセ』は故郷の民やそれまで共に過ごしてきた友たちから激しい罵詈雑言を浴びせられ、妹と共に故郷を追放された。
財を失い、身寄りもなく、野垂れ死ぬかと思った自分たちを保護したのは、兄の仇である魔王軍の将だった。
「貴様等の兄は強く勇敢な素晴らしき武人であった。貴様らの兄と戦えたことを吾輩は誇りに思う。生きたくば、吾輩たちと共に来い」
そして、人類は知らなかった。偉大な兄にばかり注目が集まっていたが、エルセと妹は、兄以上の才能と力を秘めた天賦の超人であることを。本来であれば、亡き兄以上の人類の希望となるはずの者たちを自分たちの手で追放したどころか、敵にしてしまったことを。
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ
如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白?
「え~…大丈夫?」
…大丈夫じゃないです
というかあなた誰?
「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」
…合…コン
私の死因…神様の合コン…
…かない
「てことで…好きな所に転生していいよ!!」
好きな所…転生
じゃ異世界で
「異世界ってそんな子供みたいな…」
子供だし
小2
「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」
よろです
魔法使えるところがいいな
「更に注文!?」
…神様のせいで死んだのに…
「あぁ!!分かりました!!」
やたね
「君…結構策士だな」
そう?
作戦とかは楽しいけど…
「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」
…あそこ?
「…うん。君ならやれるよ。頑張って」
…んな他人事みたいな…
「あ。爵位は結構高めだからね」
しゃくい…?
「じゃ!!」
え?
ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる