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第119話 《リーネの視点》人質救出作戦3
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結構穴を掘った。穴の掘り方は簡単で建物の壁沿いに創土従を自分の真下に発動させ、自分の真下の土をゴーレムに。そしたら次はそのゴーレムを収納する。そうすれば大した労力もなく穴を掘ることができちゃうんだよね。
やり方を考えたのはルウだけど、ほんと良く思いつくな、って思う。かれこれこれで5mくらい掘ったし、だいたいの計算だとこのくらいかな?
「今の所まだ上は静かなようだな」
「うん、サルヴァンとフィンが穴に布を被せて隠してるからね。それにこちら側は人気が全くなかったから」
幅が2mとちょっと狭いけど、あまり広いと隠すのが大変だもんね。じゃあそろそろ建物の中に侵入かな。予定では見張りをルカの石化魔法の魔法生物を使って石化させることになっている。蜂だから目立たないし、ミラとルカも遠視で監視しているから、何かあればすぐに対応してくれる手はずだ。
それにしても折角だから演説も聞いておきたい、って言うんだもん。そのためにわざわざ潜入するんだから大胆だよね。
「よし、じゃあ中に入るよ?」
「ああ、いつでもいいぞ」
「よし、創土従」
魔力の力押しで石壁をゴーレムに変えていくと、石壁が剥がれ大きな穴が空いた。折角なのでこのゴーレムはここで待機かな。
「だ、誰!?」
たどり着いたのはまさに人質たちの部屋。そこそこ広さはあるけど、15、6人が入るには少し狭いと思う。
そして突然壁が壊れて私とアレサが現れたものだから当然驚きの声をあげ、私たちに視線が集中した。ここには領主様の御子息はいない。確か隣の部屋のはずだ。
「お静かにお願いします。私たちは領主様の依頼で皆さんを救い来ました。とにかく騒がないようお願いします」
結構騒がれちゃったけど、見張りが入ってくることはなかった。どうやら見張りの石化に成功したみたい。
「私たち助かるの?」
「ああ、その通りだ。今縄を切るからな」
アレサはナイフを取り出し、縄を切り始める。私は収納魔法で縄だけをしまい込んで解放するけどね。
「あの、でもどうやってここから逃げるんですか?」
「うん、だからこの箱の中に入って」
そして私はミスリル製の箱を取り出し蓋を開けた。ちなみにこれは横倒しにして使うようになっている。
「え? ここに入るんですか……?」
「そうだよ。中はとても広いから安心していいよ?」
「ええ!?」
うん、箱のサイズから見てどう見ても一人入るかどうかだよね。でも魔法で空間を広げてあるから入っちゃうんだよねぇ。
「わ、私は入るわ! よくわからないけど他に選択肢がないもの」
一人の勇気ある女性が意を決して中へと入り込む。身を屈め、女性が中へ入り込むと声が聞こえた。
「ええー! なんでこの中こんなに広いのよー?」
その声を聞き、他の子たちもお互い見つめ合い、頷くと順番に中へと入っていった。そして5分足らずで全員が入り込む。これで第一段階終了だね。次は領主様の御子息か。確か隣の部屋だね。
そして隣の壁も創土従でゴーレムに変え、大穴を開ける。するとその部屋には青年と女性がいた。多分私より歳上だろう。
「……君は誰だい?」
私たちに驚いた様子もなく至って冷静に聞いてきた。なかなかの胆力なのか、動じない性格なのかはわからない。御令息の方は長身のハンサムさんでさすがは貴族の御子息、って感じ。御令嬢の方も優しい笑みを携えこちらを見ていた。感じの良さそうな人だ。
この2人は特別なのか、それなりに家具の揃った部屋だ。そして2人もあまり薄汚れた感じはしなかった。お湯で身体を拭くくらいはしてたのかもだけど、衣服にも汚れた様子は見当たらない。誘拐されたのがいつなのかは知らないけど、なかなか優遇されていたのかもしれないね。
「領主様のご命令で助けに参りました」
「父上が……?」
「そう、わかったわ。連れ出してくださるのよね?」
助けに来たことを2人に伝える。一応カーテシーでね?
いいじゃないこんな時くらいねぇ?
二人は何故かキョトンとしていたけど、連れ出すことには了承して貰えた。で、置きっぱなしにしてある箱を指差す。
「あの箱に入ってください。あの部屋にいた皆さんは既に中へ入っていますから」
「……あの箱に?」
「まぁ……。あの箱の中にこの部屋にいた生贄さん達が入っているのね」
御令息の方は怪訝な顔をしていたけど、御令嬢の方はすぐに状況を把握したみたい。隣に人質がいること知っていたんだね。
「ええ、そうです。お二方もどうぞあの中へお入りください」
「凄いね。きっと君は名のある魔導士なんだね。まだ小さいのに凄いな。歳はいくつだい?」
「え? 最近15になりました」
誕生日とか覚えていないけどね。たまにルウに鑑定してもらってるんだけど、それで15歳になったことを知ったのだ。鑑定って便利だよね。
「そうかい。それは良かった。じゃあ中へ入ろうかリーゼ」
「ええ、お兄様。本当私たちは運がいいですわね」
何が良かったのかは知らないけど、素直に従ってくれたのは有難い。わがままな人じゃなくて良かったよ。
二人は身をかがめて箱の中へと入っていった。それを見届けてから蓋をして収納。後はここを出るだけだ。
「どうやら何事もなく終わったようだな。では出るとするか」
「うん、そうだね」
私たちはすぐに入った場所へ戻り、飛翔の魔法が込められた魔晶石を使って地上を目指した。布を持ち上げ穴から出ても特に異常なし。
「終わったか。じゃあ神殿へ行くか」
「うんそうだね」
思ったより呆気なく作戦は成功だ。何事もなかったのは本当に有難い。後は打ち合わせ通り神殿で人質を解放し、領主様の元に御子息を送り届けるだけだ。
しかしなんだろう。拭えない違和感が粘液のようにまとわりついて離れない。私は一体何を気にしているんだろうか……?
やり方を考えたのはルウだけど、ほんと良く思いつくな、って思う。かれこれこれで5mくらい掘ったし、だいたいの計算だとこのくらいかな?
「今の所まだ上は静かなようだな」
「うん、サルヴァンとフィンが穴に布を被せて隠してるからね。それにこちら側は人気が全くなかったから」
幅が2mとちょっと狭いけど、あまり広いと隠すのが大変だもんね。じゃあそろそろ建物の中に侵入かな。予定では見張りをルカの石化魔法の魔法生物を使って石化させることになっている。蜂だから目立たないし、ミラとルカも遠視で監視しているから、何かあればすぐに対応してくれる手はずだ。
それにしても折角だから演説も聞いておきたい、って言うんだもん。そのためにわざわざ潜入するんだから大胆だよね。
「よし、じゃあ中に入るよ?」
「ああ、いつでもいいぞ」
「よし、創土従」
魔力の力押しで石壁をゴーレムに変えていくと、石壁が剥がれ大きな穴が空いた。折角なのでこのゴーレムはここで待機かな。
「だ、誰!?」
たどり着いたのはまさに人質たちの部屋。そこそこ広さはあるけど、15、6人が入るには少し狭いと思う。
そして突然壁が壊れて私とアレサが現れたものだから当然驚きの声をあげ、私たちに視線が集中した。ここには領主様の御子息はいない。確か隣の部屋のはずだ。
「お静かにお願いします。私たちは領主様の依頼で皆さんを救い来ました。とにかく騒がないようお願いします」
結構騒がれちゃったけど、見張りが入ってくることはなかった。どうやら見張りの石化に成功したみたい。
「私たち助かるの?」
「ああ、その通りだ。今縄を切るからな」
アレサはナイフを取り出し、縄を切り始める。私は収納魔法で縄だけをしまい込んで解放するけどね。
「あの、でもどうやってここから逃げるんですか?」
「うん、だからこの箱の中に入って」
そして私はミスリル製の箱を取り出し蓋を開けた。ちなみにこれは横倒しにして使うようになっている。
「え? ここに入るんですか……?」
「そうだよ。中はとても広いから安心していいよ?」
「ええ!?」
うん、箱のサイズから見てどう見ても一人入るかどうかだよね。でも魔法で空間を広げてあるから入っちゃうんだよねぇ。
「わ、私は入るわ! よくわからないけど他に選択肢がないもの」
一人の勇気ある女性が意を決して中へと入り込む。身を屈め、女性が中へ入り込むと声が聞こえた。
「ええー! なんでこの中こんなに広いのよー?」
その声を聞き、他の子たちもお互い見つめ合い、頷くと順番に中へと入っていった。そして5分足らずで全員が入り込む。これで第一段階終了だね。次は領主様の御子息か。確か隣の部屋だね。
そして隣の壁も創土従でゴーレムに変え、大穴を開ける。するとその部屋には青年と女性がいた。多分私より歳上だろう。
「……君は誰だい?」
私たちに驚いた様子もなく至って冷静に聞いてきた。なかなかの胆力なのか、動じない性格なのかはわからない。御令息の方は長身のハンサムさんでさすがは貴族の御子息、って感じ。御令嬢の方も優しい笑みを携えこちらを見ていた。感じの良さそうな人だ。
この2人は特別なのか、それなりに家具の揃った部屋だ。そして2人もあまり薄汚れた感じはしなかった。お湯で身体を拭くくらいはしてたのかもだけど、衣服にも汚れた様子は見当たらない。誘拐されたのがいつなのかは知らないけど、なかなか優遇されていたのかもしれないね。
「領主様のご命令で助けに参りました」
「父上が……?」
「そう、わかったわ。連れ出してくださるのよね?」
助けに来たことを2人に伝える。一応カーテシーでね?
いいじゃないこんな時くらいねぇ?
二人は何故かキョトンとしていたけど、連れ出すことには了承して貰えた。で、置きっぱなしにしてある箱を指差す。
「あの箱に入ってください。あの部屋にいた皆さんは既に中へ入っていますから」
「……あの箱に?」
「まぁ……。あの箱の中にこの部屋にいた生贄さん達が入っているのね」
御令息の方は怪訝な顔をしていたけど、御令嬢の方はすぐに状況を把握したみたい。隣に人質がいること知っていたんだね。
「ええ、そうです。お二方もどうぞあの中へお入りください」
「凄いね。きっと君は名のある魔導士なんだね。まだ小さいのに凄いな。歳はいくつだい?」
「え? 最近15になりました」
誕生日とか覚えていないけどね。たまにルウに鑑定してもらってるんだけど、それで15歳になったことを知ったのだ。鑑定って便利だよね。
「そうかい。それは良かった。じゃあ中へ入ろうかリーゼ」
「ええ、お兄様。本当私たちは運がいいですわね」
何が良かったのかは知らないけど、素直に従ってくれたのは有難い。わがままな人じゃなくて良かったよ。
二人は身をかがめて箱の中へと入っていった。それを見届けてから蓋をして収納。後はここを出るだけだ。
「どうやら何事もなく終わったようだな。では出るとするか」
「うん、そうだね」
私たちはすぐに入った場所へ戻り、飛翔の魔法が込められた魔晶石を使って地上を目指した。布を持ち上げ穴から出ても特に異常なし。
「終わったか。じゃあ神殿へ行くか」
「うんそうだね」
思ったより呆気なく作戦は成功だ。何事もなかったのは本当に有難い。後は打ち合わせ通り神殿で人質を解放し、領主様の元に御子息を送り届けるだけだ。
しかしなんだろう。拭えない違和感が粘液のようにまとわりついて離れない。私は一体何を気にしているんだろうか……?
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