【完結】神スキル拡大解釈で底辺パーティから成り上がります!

まにゅまにゅ

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第36話 ベルナール商会

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 アレーテさんの案内でベルナール商会まで行った。ギルドのある南門側ではなく北門の方なので歩くと3時間もかかった。王都だけに広いから仕方がないんだけど。かなり歩くので途中でご飯を食べたからってのもあるけどね。

 ベルナール商会の建物はとても大きく、僕らのクランハウスより大きい。2階建ての店舗で白を基調とした平坦な石造りで見た目も綺麗だ。

 扉を開けると鐘が鳴る仕組みで、入口のすぐ側に精算所がある。このあたりは取り扱い商品の多いお店だとだいたい一緒だ。
 ちなみに奥にカウンターと精算所のあるお店は店の中に商品なんて置かない。そういうお店は薬だったり高価なものを扱うので素人が見ても分からなかったりする。そのため説明が必要なので客のニーズに合わせて商品を紹介して売買を行うんだよね。

「いらっしゃいませ」
「護衛依頼の件で来たのだけど。マルタン氏に会わせてもらえないかしら?」

 精算所の店員が声をかけると、アレーテさんが依頼の受注書を見せる。店員は僕達やアレーテさんを少し観察した後ニッコリと笑顔を浮かべた。
 どうやら軽く見られることはなかったみたい。

「お待ちしておりました。私めがご案内いたしましょう。すまんがマルタン様の所へ行ってくる。頼んだぞ」

 店員は精算所に3人いて、その中の1番でっぷりした中年のおっさんが案内してくれるらしい。店員の案内で奥へ通され、通路を通る。いくつか扉があって、『会頭室』と書かれた部屋に案内された。

 店員がノックをすると「どうぞ」と声がかかり中へ入る。

「失礼します。会頭。護衛依頼を受けた冒険者が来られました」
「入ってもらいなさい」
「さ、どうぞ」

 中へ通されると、精悍な顔つきの凛々しい中老の男性がいた。彼は立ち上がるとソファに腰掛けるよう促す。ソファは大きいとはいえ全員座るのは無理そうだ。アレーテさんを真ん中にしてその両脇にアレサとリーネが座る。男は突っ立ったままここにいるらしい。

「ソファが小さくてすまないね。それにしてもまさか剣聖が引き受けてくれるとは。これなら道中なんの不安もない」

 さすがアレーテさん。有名なだけに商人の会頭が知らないわけはないのね。

「ところでそちらの者たちも勇士の紋章のメンバーと見ていいのかな?」

 そして僕たちに視線が向く。僕らの場合、まだ歴戦の勇士と言えるレベルにはない。だから持つ雰囲気から軽く見られるかもしれないなぁ。

「もちろんよ。あなたの希望する水創アクアクリエイト収納ストレージの使い手ね。それに関してはこの国でナンバーワンね。実力も保証するわ」
「それは重畳。してその容量は?」

 でもアレーテさんが僕たちを保証してくれたことでマルタンさんの僕たちを見る視線が少し和らいだように思えた。マルタンさんて結構迫力というか存在感あるよね。僕たちとは違う強さか。

「ルウ、リーネどう?」
「オーク数百匹入ってますけど全然余裕です」
「私はそこまで入れてないのでこの店の商品全部くらいなら入ると思います」

 僕とリーネはさらりと答える。だって事実だし。実質容量無限だもの。あ、マルタンさんが固まってる。

「だそうよ。親和性SとAだものね。それと、彼らの情報は必ず秘匿してもらえるかしら。特にルウに至ってはかなり非常識なレベルだし」

 単純な魔法の才能ならリーネの方が上だと思うけど。でも拡大解釈のことを考えたら相当非常識かもしんない。

「え?   そこまで?」
「そうよ。神聖系の恩恵ギフトがないからリオネッセのようにいくかはわからないけど、彼女の創る水は聖水なの。ルウもそうなる可能性があるわね。というより神聖系の恩恵ギフト無しでA以上になることが有り得ないことなんだけど」

 リオネッセさんとは同じクランのメンバーで聖女の恩恵ギフトを持つほわほわしたお姉さんだ。リーネがめっちゃ懐いている。

 まぁ、水に関しては後でこっそり鑑定してみよう。一応鑑定魔法は持っているけどみんなには内緒にしている。持ってたらアリシアさんに鑑定して貰えないもんね。

「なるほど、若いのにかなりの才能をお持ちのようだ。いいでしょう。是非お願いします。それでは明後日の午前10時に来ていただけますかな?」
「わかりました。それでお願いします」
「ありがとう。上乗せも期待してください」

 アレーテさんとマルタンさんが握手を交わし、依頼の受注が正式に決定した。
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