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薄青の散る 7
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―ヘキサ―
プールを満喫したあと、六花とリコリスの二人はホテル周辺を地図で調べ軽く散策することにした。
それでもわかったことと言えばこの辺りは森や山が多く、個人経営の小さな店が何店かあるくらいでスーパーすら近くにはないということだった。
「この辺りに住んでる人は車必須だねぇ……ねぇ六花ちゃんオクタさんたちに迎え来てもらおうよ~」
リコリスはボヤきながら六花の後をついて回る。散策は六花が言い出したものだが、まさかリコリスがついてくるとは思っていなかった。
いつものように一人で歩いて周るつもりだった六花は珍しいなと思いながらもやっとリコリスもやる気になってくれたのだと考え二つ返事で一緒に行くことにした。
初めこそリコリスも物珍しい景色を楽しんでいたのだが、やはり1時間もしないうちに根をあげた。
「……そんなに言うならそろそろ帰りますか?」
六花は抜け道や裏道を把握するため初めてやってきた土地では散策することにしている。しかし、ここは開けた場所が多く身を隠すには森や山に入る必要があった。
六花自身大した収穫もなく嫌気がさしていたことは否定できない。
「そうしよ。歩いてばっかで汗かいちゃったよ。大浴場使わせてもらおう」
(傷っていっても少し隠せばなんとか……他の人をジロジロ見ないだろうし……)
六花は一抹の不安を抱えながらホテルに戻った。
ホテルの部屋に戻ると二人はすぐさま用意されていた浴衣をクローゼットから取り出し、タオルや櫛、着替えなどを詰めた風呂セットを持って大浴場に向かった。
脱衣所には各々の荷物を入れておける籠や棚があり、鏡の横にはドライヤーがいくつかかけられていた。一般的な脱衣所だ。特にこれと言って変わったものはない。
六花は「大勢人がいたら私は帰りますからね」と言いながら大浴場へとやってきたが、使われている籠はひとつだけ。
ほとんど貸切状態だ。壁につけられた時計によれば時刻は18時。
フロントで夕食はバイキングだと説明されていた事を思い出す。今の時間だと他の客は皆そちらに行っており、大浴場が混むのはもう少し後だ。
六花は着ている服を脱ぐと足早に風呂へと向かった。磨りガラスを開けると左手側の壁に鏡やシャンプーボトルが並んでいた。
体を洗っている人や浴槽に浸かっている人はいない。ここには露天風呂があるため、先客はそちらに行っているのだろう。
六花は端のバスチェアに座り頭から体を洗い始める。程なくしてリコリスも六花の隣にやってきた。
「なんか六花ちゃんと並んで体洗うのって新鮮」
「うちの風呂は小さいですからね」
六花は鏡の中に映る大きな浴槽に目をやった。あんなに巨大な風呂を家に置くなんて事はやはり現実的ではないなと思い、また身体を洗いだした。
「――ひゃっ!?」
六花は小さく悲鳴をあげた。リコリスが腹をつついてきたからだ。
「……なんですか」
リコリスは珍しいものというよりも新しいおもちゃを見つけたかのような表情で六花を見ていた。
「いや、柔らかそうだなと思って触ってみたら結構硬くてびっくりー」
「太ってるって言いたいんですか?」
リコリスは手をぶんぶんと振って否定する。これ以上言って六花を刺激するのはよくないと思ったのか露骨に話題を変えた。
「そういえばさ、六花ちゃん風呂入った後でも髪結んでる事多いよね?寝るときは髪下ろしてるっぽいけど朝部屋に行ったら大体結んでるもんね、なかなか下ろしてるの見たことないかも」
「そうですね。朝も起きたらすぐ結んでますしね」
リコリスは身体を洗う手を止めずに質問する。
「その髪型にこだわりとかあるの?ポニテ以外しないよね」
六花は少し考えてから答えた。
「マ、じゃなくてお母さんがやってくれてたんです。これでお揃いだねって。それを今でもやってるだけですよ」
六花の記憶の中には父親と母親の顔が今でも鮮明に残っている。父親が母親の髪型を褒めているのを見て六花も同じものにしてもらったのだ。
それ以降六花はずっとポニーテールだった。
「……変、ですかね?」
「いや?ママ良い贈り物するじゃん。大切にしたら良いよ」
そう言ってリコリスは席を立ち、浴槽の方へ向かっていった。
「も、もう終わりですか!?もっと髪の手入れとか……」
「いつもこんなんだよ?」
六花はため息をついてからリコリスを椅子に座らせる。
「これからはちゃんと自分でやってくださいね」
六花は時間をかけて自分のやっているヘアケアをリコリスに教えた。リコリスは面倒くさいと言いながらもなんだかんだ楽しそうに六花に付き合っていた。
丁度それが終わるかという時、露天風呂につながるドアが開いた。
「え?」
薄紫色の長髪が風に靡く。リコリスとは対照的に手入れが行き届いており、月明かりに照らされて静かに立つ波のようだった。
「あっやっぱり先に入ってたのは節ちゃんだったか~」
「……悪いかしら」
リコリスは彼女のツンとした態度に物怖じせず、にかっと笑う。
「籠の中にあった服の感じでそうかな~とは思ってたんだよね」
「人の荷物を無遠慮に見るのはいい加減やめなさい」
節ちゃんと呼ばれた女性はリコリスと同じく19歳。
コードネームは"エランティス"、節分草だ。
リコリスとはリラという共通の先生を持ついわば姉妹関係にある工作員で、同じ環境で共に育ったというのに性格や立ち振る舞いは正反対。エランティスはお淑やかで気品がある。
以前六花は一度だけ彼女に会ったことがある。それは六花が仕事を始める前のことでスマホやパソコンなどの情報機器に触ったことすらなかったときだ。
六花はリコリスからそれらの使い方を教わることになっていたが、なかなか上達せずほっぽり投げたリコリスの代わりに教えてくれたのがエランティスだった。
彼女は教え方こそスパルタだったが、物覚えの悪い六花相手にも諦めず何時間も何日も付き合い、初歩的な使い方を覚えさせることに成功した。その時微笑みながら安堵のため息を漏らしたことを六花は今でも覚えている。
冷たいと言われることもあるが、実は六花は彼女の密かな優しさや芯の強さに惹かれていた。
「節ちゃん、先生は?」
「先生なら部屋よ。私たちは同じ部屋で泊まってるから」
リコリスはすかさず声を上げた。
「いいなー!!」
「ここは響くんだから、大きな声出さないでちょうだい」
エランティスの苦言を物ともせず、リコリスはいいないいなーと子どものように連呼する。流石に他の客がいないとはいえ五月蠅い。六花が手を当ててリコリスの口を塞いだ。
「いいないいな五月蠅い。来たければどーぞ!ただし、そこの六花ちゃんも連れてきてよ?私あんたを止め切れる自信ないわ」
六花はその言葉を聞きエランティスから信頼されているのだと知り、嬉しくなった。
「珠鶏って部屋にいるから暇な時に来たらいいわ。あと、六花ちゃん。その子は22時には遅れずに来ることって言っても無理だから、ちゃんと連れてきてあげてね」
そう言い残しエランティスは大浴場を出ていった。
「ったく、いつまで私を子ども扱いするんだか」
リコリスは愚痴りながら大股で露天風呂に向かっていった。
19時
六花とリコリスはホテルバイキングにやってきた。大きなガラス窓のついた扉が開放されており、その前にホテルのスタッフがいた。他の客の様子を観察すると部屋のキーを見せることで入場していることが分かった。
六花もそれに倣いスタッフに部屋のキーを見せた。
「お願いします」
キーを受け取ったスタッフは失礼しますと断りを入れてからサッとキーの部屋番号を確認した。
「確認しました。お席は自由席となっておりますのでごゆっくりお食事をお楽しみください」
スタッフは笑顔を浮かべながら六花にキーを返した。
「ありがとうございます」
部屋に入ると高い天井から吊り下げられた大きなシャンデリアが目についた。天井は段々になっていてそれだけで高級感がある。
部屋の中央にはテーブルが大きな円を描くようにして並べられており、ジャンルごとに料理が用意されていた。それを囲うようにしてテーブルが並べられている。
六花たちはトレーを取り各々食べたいと思うものを載せていく。六花はカルボナーラを探してみたが、パスタはナポリタンだけが置かれていた。
カルボナーラの札もないため、初めからメニューに無いのだろう。
諦めて次に目についた刺身と酢飯で海鮮丼を作る。
丼ものをトレーに載せ、開いたスペースは味噌汁と野菜で埋めることにした。サラダを掬うときは豆やコーンが入らないようにトングを器用に使って装う。
「ここでも豆食べないの!?」
後ろからやってきたリコリスは意外そうな声を上げた。
「当たり前ですよ」
「22時に部屋集合なんだから今日は仕事ないよ?」
「そんなの分からないじゃないですか。第一アレは消化に悪いから食べてないんです。明日いざって時にお腹に溜まってたらどうす」
そこまで言って六花はリコリスのトレーに視線を落とす。トレーの中はデザートばかりだった。
「……ご飯は?」
「甘いもの食べたかったし、これで良いかなって」
ショートケーキやチーズケーキ、ムースにマシュマロ、桃色のそれは羊羹だろうか。デザートの愛らしく美味しそうな見た目に六花も食べようかと悩んだが、明らかに高カロリーだ。あんなに食べたら確実に太ってしまう。
太りますよと言おうとした瞬間リコリスが「いくら食べても太らない体質」だということを思い出し六花は口を閉ざした。
「六花ちゃんも1個か2個食べたら良いのに」
「……考えておきます」
プールを満喫したあと、六花とリコリスの二人はホテル周辺を地図で調べ軽く散策することにした。
それでもわかったことと言えばこの辺りは森や山が多く、個人経営の小さな店が何店かあるくらいでスーパーすら近くにはないということだった。
「この辺りに住んでる人は車必須だねぇ……ねぇ六花ちゃんオクタさんたちに迎え来てもらおうよ~」
リコリスはボヤきながら六花の後をついて回る。散策は六花が言い出したものだが、まさかリコリスがついてくるとは思っていなかった。
いつものように一人で歩いて周るつもりだった六花は珍しいなと思いながらもやっとリコリスもやる気になってくれたのだと考え二つ返事で一緒に行くことにした。
初めこそリコリスも物珍しい景色を楽しんでいたのだが、やはり1時間もしないうちに根をあげた。
「……そんなに言うならそろそろ帰りますか?」
六花は抜け道や裏道を把握するため初めてやってきた土地では散策することにしている。しかし、ここは開けた場所が多く身を隠すには森や山に入る必要があった。
六花自身大した収穫もなく嫌気がさしていたことは否定できない。
「そうしよ。歩いてばっかで汗かいちゃったよ。大浴場使わせてもらおう」
(傷っていっても少し隠せばなんとか……他の人をジロジロ見ないだろうし……)
六花は一抹の不安を抱えながらホテルに戻った。
ホテルの部屋に戻ると二人はすぐさま用意されていた浴衣をクローゼットから取り出し、タオルや櫛、着替えなどを詰めた風呂セットを持って大浴場に向かった。
脱衣所には各々の荷物を入れておける籠や棚があり、鏡の横にはドライヤーがいくつかかけられていた。一般的な脱衣所だ。特にこれと言って変わったものはない。
六花は「大勢人がいたら私は帰りますからね」と言いながら大浴場へとやってきたが、使われている籠はひとつだけ。
ほとんど貸切状態だ。壁につけられた時計によれば時刻は18時。
フロントで夕食はバイキングだと説明されていた事を思い出す。今の時間だと他の客は皆そちらに行っており、大浴場が混むのはもう少し後だ。
六花は着ている服を脱ぐと足早に風呂へと向かった。磨りガラスを開けると左手側の壁に鏡やシャンプーボトルが並んでいた。
体を洗っている人や浴槽に浸かっている人はいない。ここには露天風呂があるため、先客はそちらに行っているのだろう。
六花は端のバスチェアに座り頭から体を洗い始める。程なくしてリコリスも六花の隣にやってきた。
「なんか六花ちゃんと並んで体洗うのって新鮮」
「うちの風呂は小さいですからね」
六花は鏡の中に映る大きな浴槽に目をやった。あんなに巨大な風呂を家に置くなんて事はやはり現実的ではないなと思い、また身体を洗いだした。
「――ひゃっ!?」
六花は小さく悲鳴をあげた。リコリスが腹をつついてきたからだ。
「……なんですか」
リコリスは珍しいものというよりも新しいおもちゃを見つけたかのような表情で六花を見ていた。
「いや、柔らかそうだなと思って触ってみたら結構硬くてびっくりー」
「太ってるって言いたいんですか?」
リコリスは手をぶんぶんと振って否定する。これ以上言って六花を刺激するのはよくないと思ったのか露骨に話題を変えた。
「そういえばさ、六花ちゃん風呂入った後でも髪結んでる事多いよね?寝るときは髪下ろしてるっぽいけど朝部屋に行ったら大体結んでるもんね、なかなか下ろしてるの見たことないかも」
「そうですね。朝も起きたらすぐ結んでますしね」
リコリスは身体を洗う手を止めずに質問する。
「その髪型にこだわりとかあるの?ポニテ以外しないよね」
六花は少し考えてから答えた。
「マ、じゃなくてお母さんがやってくれてたんです。これでお揃いだねって。それを今でもやってるだけですよ」
六花の記憶の中には父親と母親の顔が今でも鮮明に残っている。父親が母親の髪型を褒めているのを見て六花も同じものにしてもらったのだ。
それ以降六花はずっとポニーテールだった。
「……変、ですかね?」
「いや?ママ良い贈り物するじゃん。大切にしたら良いよ」
そう言ってリコリスは席を立ち、浴槽の方へ向かっていった。
「も、もう終わりですか!?もっと髪の手入れとか……」
「いつもこんなんだよ?」
六花はため息をついてからリコリスを椅子に座らせる。
「これからはちゃんと自分でやってくださいね」
六花は時間をかけて自分のやっているヘアケアをリコリスに教えた。リコリスは面倒くさいと言いながらもなんだかんだ楽しそうに六花に付き合っていた。
丁度それが終わるかという時、露天風呂につながるドアが開いた。
「え?」
薄紫色の長髪が風に靡く。リコリスとは対照的に手入れが行き届いており、月明かりに照らされて静かに立つ波のようだった。
「あっやっぱり先に入ってたのは節ちゃんだったか~」
「……悪いかしら」
リコリスは彼女のツンとした態度に物怖じせず、にかっと笑う。
「籠の中にあった服の感じでそうかな~とは思ってたんだよね」
「人の荷物を無遠慮に見るのはいい加減やめなさい」
節ちゃんと呼ばれた女性はリコリスと同じく19歳。
コードネームは"エランティス"、節分草だ。
リコリスとはリラという共通の先生を持ついわば姉妹関係にある工作員で、同じ環境で共に育ったというのに性格や立ち振る舞いは正反対。エランティスはお淑やかで気品がある。
以前六花は一度だけ彼女に会ったことがある。それは六花が仕事を始める前のことでスマホやパソコンなどの情報機器に触ったことすらなかったときだ。
六花はリコリスからそれらの使い方を教わることになっていたが、なかなか上達せずほっぽり投げたリコリスの代わりに教えてくれたのがエランティスだった。
彼女は教え方こそスパルタだったが、物覚えの悪い六花相手にも諦めず何時間も何日も付き合い、初歩的な使い方を覚えさせることに成功した。その時微笑みながら安堵のため息を漏らしたことを六花は今でも覚えている。
冷たいと言われることもあるが、実は六花は彼女の密かな優しさや芯の強さに惹かれていた。
「節ちゃん、先生は?」
「先生なら部屋よ。私たちは同じ部屋で泊まってるから」
リコリスはすかさず声を上げた。
「いいなー!!」
「ここは響くんだから、大きな声出さないでちょうだい」
エランティスの苦言を物ともせず、リコリスはいいないいなーと子どものように連呼する。流石に他の客がいないとはいえ五月蠅い。六花が手を当ててリコリスの口を塞いだ。
「いいないいな五月蠅い。来たければどーぞ!ただし、そこの六花ちゃんも連れてきてよ?私あんたを止め切れる自信ないわ」
六花はその言葉を聞きエランティスから信頼されているのだと知り、嬉しくなった。
「珠鶏って部屋にいるから暇な時に来たらいいわ。あと、六花ちゃん。その子は22時には遅れずに来ることって言っても無理だから、ちゃんと連れてきてあげてね」
そう言い残しエランティスは大浴場を出ていった。
「ったく、いつまで私を子ども扱いするんだか」
リコリスは愚痴りながら大股で露天風呂に向かっていった。
19時
六花とリコリスはホテルバイキングにやってきた。大きなガラス窓のついた扉が開放されており、その前にホテルのスタッフがいた。他の客の様子を観察すると部屋のキーを見せることで入場していることが分かった。
六花もそれに倣いスタッフに部屋のキーを見せた。
「お願いします」
キーを受け取ったスタッフは失礼しますと断りを入れてからサッとキーの部屋番号を確認した。
「確認しました。お席は自由席となっておりますのでごゆっくりお食事をお楽しみください」
スタッフは笑顔を浮かべながら六花にキーを返した。
「ありがとうございます」
部屋に入ると高い天井から吊り下げられた大きなシャンデリアが目についた。天井は段々になっていてそれだけで高級感がある。
部屋の中央にはテーブルが大きな円を描くようにして並べられており、ジャンルごとに料理が用意されていた。それを囲うようにしてテーブルが並べられている。
六花たちはトレーを取り各々食べたいと思うものを載せていく。六花はカルボナーラを探してみたが、パスタはナポリタンだけが置かれていた。
カルボナーラの札もないため、初めからメニューに無いのだろう。
諦めて次に目についた刺身と酢飯で海鮮丼を作る。
丼ものをトレーに載せ、開いたスペースは味噌汁と野菜で埋めることにした。サラダを掬うときは豆やコーンが入らないようにトングを器用に使って装う。
「ここでも豆食べないの!?」
後ろからやってきたリコリスは意外そうな声を上げた。
「当たり前ですよ」
「22時に部屋集合なんだから今日は仕事ないよ?」
「そんなの分からないじゃないですか。第一アレは消化に悪いから食べてないんです。明日いざって時にお腹に溜まってたらどうす」
そこまで言って六花はリコリスのトレーに視線を落とす。トレーの中はデザートばかりだった。
「……ご飯は?」
「甘いもの食べたかったし、これで良いかなって」
ショートケーキやチーズケーキ、ムースにマシュマロ、桃色のそれは羊羹だろうか。デザートの愛らしく美味しそうな見た目に六花も食べようかと悩んだが、明らかに高カロリーだ。あんなに食べたら確実に太ってしまう。
太りますよと言おうとした瞬間リコリスが「いくら食べても太らない体質」だということを思い出し六花は口を閉ざした。
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「……考えておきます」
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