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給仕は薄青 20
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―ヘキサ―
六花は暴力団グループ「結月会」の会長室で会長と思しき大男と対峙していた。
六花のナイフと男の日本刀。
それぞれのリーチの差は明白だ。普通ならばリーチの長い日本刀の方に分があるだろう。しかしこの部屋にはデスクや棚が立ち並んでおり、なんとかオフィスとしての体裁を保っている。
障害物の乱立するこの場所では、単にリーチがあるからと言って有利になるわけではない。
六花は神経を研ぎ澄まし、手にしたナイフで日本刀を丁寧に受け流す。刀身の重量もナイフと日本刀では当然ながら違うのだ。特注品のナイフであっても雑に扱えば日本刀の斬撃に耐えられる保証はない。
ナイフで日本刀を受け流しつつ、隙を見ては六花を掴んで来ようとする男の手を叩いて振り払う。
「こいつちょこまかとッ!」
「――っ!」
デスクを蹴り、棚を蹴り、六花はその小さな体躯とばねを活かして室内を縦横無尽に跳び回る。まるで六花の後を追うかのように、遅れて日本刀がデスクや棚に打ち付けられる。
六花の姿を一度でも追えなくなれば、男の巨体では小柄な六花を捉え切ることは不可能だ。目で六花の姿を追うが、追いきれていない。
六花はそれを見て男の死角からナイフを放った。男は振り向きざまに飛来したナイフを目にし、ギョッとして咄嗟に身を躱した。
ナイフは男の顔を掠め背後の壁に突き刺さる。
「あっぶねぇッ!」
そう叫びながらも男は距離を詰め日本刀を振り抜く。六花もそれに応えるように二本目のナイフを抜き放つ。
「ハハッ!お前!一体何本隠し持ってる!?」
「クソっ……!」
刀を受け止めたナイフからギリギリと火花が散る。
男は完全に死の恐怖の向こう側へ。所謂、ハイの状態になっていた。
こうなるとオクタから教わった戦闘法が効かない。相手が殺気に反応するためには「これを食らったらマズイ」という死の恐怖を本能が察知できるように正常に機能している必要がある。
その技を使うか否か、六花ですらその時になってみないと分からない。しかし、六花にしてみればその技は師匠のオクタから教わった奥義のようなもの。いざという時に使えないのでは困る。
(一回戻しておかないと……!)
切り結ぶ剣戟の刹那、相手と距離が離れたその一瞬。ベルトワイヤーを男の顔目掛けて放つ。男はナイフ同様頭を動かして最小限の動きでワイヤーを躱した。
男は躱すその時ですら狂気じみた笑みを崩さない。六花の目にはこの状況を完全に愉しんでいるように映った。
ベルトワイヤーが躱された。しかし、それは六花の想定内だ。
不意打ちに死角から放ったナイフに反応した男だ。ハイになっているのなら尚更真正面からのワイヤーに当たるはずがない。
だから本当に狙っていたのは――男の顔のさらに奥。
ワイヤーは壁に向かって一直線に飛ぶ。ワイヤーの先端に付けられたカラビナが、突き刺さったナイフのグリップエンドに作られたフックにガチリとハマった。
六花は高速でワイヤーごとナイフを巻き取り、その圧倒的なスピードで男の首筋を背後から切りつけた。
「グゥッ!?」
男は躱したと高を括っていたワイヤーから繰り出された不意の一撃に苦痛の表情を浮かべ屈み込んだ。
六花はワイヤーの巻取りを中ほどで終え、身体の周囲でムチのように振り回す。
舞を舞うかの如く、ワイヤーは六花の周りで高速かつ縦横無尽、自由自在に軌道を変える。その先端には特注のナイフがついている。
遠心力だけでなくナイフの鋭利さも兼ね備えたワイヤーナイフの破壊力は想像するまでもない。
六花は自身を斬りつけないように、腕や足などの装備で身を覆っている部位にワイヤーを引っ掛け、器用に障害物を避けてナイフを振り回す。
男がそのままへたり込んでいてくれれば顎先を蹴り飛ばし意識を奪える。それで仕事は終わる。そう考え、六花はワイヤーを振り回しつつ、ジリジリと歩みを進める。
男は近付く六花の気配を感じ取り、刀を握る手に力を込めた。
覇気を込めた雄叫びを上げ、よろめきつつも立ち上がる。が、その表情からは恐怖が滲み出ていた。ギリギリの状態で力を振り絞っている事がありありと見て取れた。
六花は男が立ち上がったのを見てやむなく攻撃を再開した。
ワイヤーナイフで胴を浅く、横凪に一閃。斬り付けられた男が応戦しようと刀を構え直したところでワイヤーの軌道を変え、ナイフの峰で刀を打ち落とす。
すかさず六花は肉薄し、男に飛び回し蹴りを放ち意識を奪った。
「はぁ……っ!」
高鳴る鼓動を落ち着かせるように六花は大きく深呼吸する。会長は意識を失っており、首筋や胴から薄っすらと出血していたが、死んではいない。問題はないはずだ。
「――ふぅ」
「お見事です。ヘキサ」
大仰な拍手に驚き、六花は反射的に音のした方へ振り返った。入り口のドアのところにライースが立っていた。
「え?何でライース?師……オクタ達は?」
六花は会長室に突如としてライースが現れ呆気に取られた。
「居ますよ。他の部屋の確認が終わったらこちらに来ると思います」
そう言いながらライースは会長に近寄る。
男の顔を見て、脈を測り、状態を確認する。出血こそしているものの今すぐに治療が必要というほどの重傷ではない事を確認すると、六花に向き直った。
「ちゃんと生きてますね。問題ありません。流石はオクタの弟子と言ったところですね。ヘキサなら恙無くやってくれると信じていましたよ」
「……そうですか」
六花はどうせ嘘だろうと瞬時に感じた。ライースという男は何も考えず「流石」や「信じている」といった言葉を使う嫌な奴だと六花は考えていた。
今回もライースの口が勝手に言ったに違いないと思い、六花は雑に返事を返す。
「えぇ、勿論ですとも。それでは――」
ライースが何か言おうとした時。
「もう、終わってっかな?」
「あの六花ちゃんが負けるわけないでしょ~」
六花のチームメンバーの声が聞こえてきた。
(リコリスとラーレ?)
二人の口調から護衛対象である和人が無事らしいということが分かり六花は安堵した。それと同時に二人が和人を連れている事を思い出した。
咄嗟に現場の方へ視線を戻す。
ワイヤーナイフで首や胴を斬りつけた後にも振り回していたため、室内には血が飛び広がっており、男の付けた刀疵が部屋の至る所にあった。会長も血を流して倒れている。
(……こんなとこ子どもに見せちゃダメだ!)
六花は会長室のドアに駆け寄り、やってきたリコリス達を通せんぼする。
「何してるの?六花ちゃん?入れないじゃん」
「えと、その。リコリスは和人さんと部屋の外で待っててください」
「えー!?何でさ」
不満を漏らすリコリスをまぁまぁと言ってラーレが宥める。ラーレも戦闘をしていたはずだが、六花の鼻には汗や血と言った生臭いにおいではなく、場違いな香水の匂いが届いた。
「予想以上に派手にやっちまったんじゃねぇの?ほら、女・子どもは見ない方がいいってやつだ。こういう汚いのは俺らに任しとけって」
六花はジト目でラーレに突っかかる。
「……私もその女・子どもなんですが?」
ラーレはそういう六花を一瞥するが、特に何を言うでもなくオクタを呼び、部屋に入っていった。
「無視……無視って」
愚痴を言いつつ、六花も会長室に戻った。
「おい、そっち持ってくれ」
「はいはいっと」
オクタとラーレは伸びている会長を椅子に座らせ、手際よく拘束していく。その様子を六花は黙って見ていたが、次第に呑気な疑問が生まれてきた。
(そういえば、どうやって会長から黒幕の正体を聞くつもりなんだろう)
六花は戦闘命令を受けていたが、その後のことは一切知らされていなかった。それが彼女にとっては「いつものこと」であり、こういった現場に立ち会うことが無ければ今後も疑問に思うことは無かったかもしれない。
「はじめましょうか」
ライースはそういうと表情を崩さず、つまり、いつもの糸目のまま会長を叩き起こした。
六花は暴力団グループ「結月会」の会長室で会長と思しき大男と対峙していた。
六花のナイフと男の日本刀。
それぞれのリーチの差は明白だ。普通ならばリーチの長い日本刀の方に分があるだろう。しかしこの部屋にはデスクや棚が立ち並んでおり、なんとかオフィスとしての体裁を保っている。
障害物の乱立するこの場所では、単にリーチがあるからと言って有利になるわけではない。
六花は神経を研ぎ澄まし、手にしたナイフで日本刀を丁寧に受け流す。刀身の重量もナイフと日本刀では当然ながら違うのだ。特注品のナイフであっても雑に扱えば日本刀の斬撃に耐えられる保証はない。
ナイフで日本刀を受け流しつつ、隙を見ては六花を掴んで来ようとする男の手を叩いて振り払う。
「こいつちょこまかとッ!」
「――っ!」
デスクを蹴り、棚を蹴り、六花はその小さな体躯とばねを活かして室内を縦横無尽に跳び回る。まるで六花の後を追うかのように、遅れて日本刀がデスクや棚に打ち付けられる。
六花の姿を一度でも追えなくなれば、男の巨体では小柄な六花を捉え切ることは不可能だ。目で六花の姿を追うが、追いきれていない。
六花はそれを見て男の死角からナイフを放った。男は振り向きざまに飛来したナイフを目にし、ギョッとして咄嗟に身を躱した。
ナイフは男の顔を掠め背後の壁に突き刺さる。
「あっぶねぇッ!」
そう叫びながらも男は距離を詰め日本刀を振り抜く。六花もそれに応えるように二本目のナイフを抜き放つ。
「ハハッ!お前!一体何本隠し持ってる!?」
「クソっ……!」
刀を受け止めたナイフからギリギリと火花が散る。
男は完全に死の恐怖の向こう側へ。所謂、ハイの状態になっていた。
こうなるとオクタから教わった戦闘法が効かない。相手が殺気に反応するためには「これを食らったらマズイ」という死の恐怖を本能が察知できるように正常に機能している必要がある。
その技を使うか否か、六花ですらその時になってみないと分からない。しかし、六花にしてみればその技は師匠のオクタから教わった奥義のようなもの。いざという時に使えないのでは困る。
(一回戻しておかないと……!)
切り結ぶ剣戟の刹那、相手と距離が離れたその一瞬。ベルトワイヤーを男の顔目掛けて放つ。男はナイフ同様頭を動かして最小限の動きでワイヤーを躱した。
男は躱すその時ですら狂気じみた笑みを崩さない。六花の目にはこの状況を完全に愉しんでいるように映った。
ベルトワイヤーが躱された。しかし、それは六花の想定内だ。
不意打ちに死角から放ったナイフに反応した男だ。ハイになっているのなら尚更真正面からのワイヤーに当たるはずがない。
だから本当に狙っていたのは――男の顔のさらに奥。
ワイヤーは壁に向かって一直線に飛ぶ。ワイヤーの先端に付けられたカラビナが、突き刺さったナイフのグリップエンドに作られたフックにガチリとハマった。
六花は高速でワイヤーごとナイフを巻き取り、その圧倒的なスピードで男の首筋を背後から切りつけた。
「グゥッ!?」
男は躱したと高を括っていたワイヤーから繰り出された不意の一撃に苦痛の表情を浮かべ屈み込んだ。
六花はワイヤーの巻取りを中ほどで終え、身体の周囲でムチのように振り回す。
舞を舞うかの如く、ワイヤーは六花の周りで高速かつ縦横無尽、自由自在に軌道を変える。その先端には特注のナイフがついている。
遠心力だけでなくナイフの鋭利さも兼ね備えたワイヤーナイフの破壊力は想像するまでもない。
六花は自身を斬りつけないように、腕や足などの装備で身を覆っている部位にワイヤーを引っ掛け、器用に障害物を避けてナイフを振り回す。
男がそのままへたり込んでいてくれれば顎先を蹴り飛ばし意識を奪える。それで仕事は終わる。そう考え、六花はワイヤーを振り回しつつ、ジリジリと歩みを進める。
男は近付く六花の気配を感じ取り、刀を握る手に力を込めた。
覇気を込めた雄叫びを上げ、よろめきつつも立ち上がる。が、その表情からは恐怖が滲み出ていた。ギリギリの状態で力を振り絞っている事がありありと見て取れた。
六花は男が立ち上がったのを見てやむなく攻撃を再開した。
ワイヤーナイフで胴を浅く、横凪に一閃。斬り付けられた男が応戦しようと刀を構え直したところでワイヤーの軌道を変え、ナイフの峰で刀を打ち落とす。
すかさず六花は肉薄し、男に飛び回し蹴りを放ち意識を奪った。
「はぁ……っ!」
高鳴る鼓動を落ち着かせるように六花は大きく深呼吸する。会長は意識を失っており、首筋や胴から薄っすらと出血していたが、死んではいない。問題はないはずだ。
「――ふぅ」
「お見事です。ヘキサ」
大仰な拍手に驚き、六花は反射的に音のした方へ振り返った。入り口のドアのところにライースが立っていた。
「え?何でライース?師……オクタ達は?」
六花は会長室に突如としてライースが現れ呆気に取られた。
「居ますよ。他の部屋の確認が終わったらこちらに来ると思います」
そう言いながらライースは会長に近寄る。
男の顔を見て、脈を測り、状態を確認する。出血こそしているものの今すぐに治療が必要というほどの重傷ではない事を確認すると、六花に向き直った。
「ちゃんと生きてますね。問題ありません。流石はオクタの弟子と言ったところですね。ヘキサなら恙無くやってくれると信じていましたよ」
「……そうですか」
六花はどうせ嘘だろうと瞬時に感じた。ライースという男は何も考えず「流石」や「信じている」といった言葉を使う嫌な奴だと六花は考えていた。
今回もライースの口が勝手に言ったに違いないと思い、六花は雑に返事を返す。
「えぇ、勿論ですとも。それでは――」
ライースが何か言おうとした時。
「もう、終わってっかな?」
「あの六花ちゃんが負けるわけないでしょ~」
六花のチームメンバーの声が聞こえてきた。
(リコリスとラーレ?)
二人の口調から護衛対象である和人が無事らしいということが分かり六花は安堵した。それと同時に二人が和人を連れている事を思い出した。
咄嗟に現場の方へ視線を戻す。
ワイヤーナイフで首や胴を斬りつけた後にも振り回していたため、室内には血が飛び広がっており、男の付けた刀疵が部屋の至る所にあった。会長も血を流して倒れている。
(……こんなとこ子どもに見せちゃダメだ!)
六花は会長室のドアに駆け寄り、やってきたリコリス達を通せんぼする。
「何してるの?六花ちゃん?入れないじゃん」
「えと、その。リコリスは和人さんと部屋の外で待っててください」
「えー!?何でさ」
不満を漏らすリコリスをまぁまぁと言ってラーレが宥める。ラーレも戦闘をしていたはずだが、六花の鼻には汗や血と言った生臭いにおいではなく、場違いな香水の匂いが届いた。
「予想以上に派手にやっちまったんじゃねぇの?ほら、女・子どもは見ない方がいいってやつだ。こういう汚いのは俺らに任しとけって」
六花はジト目でラーレに突っかかる。
「……私もその女・子どもなんですが?」
ラーレはそういう六花を一瞥するが、特に何を言うでもなくオクタを呼び、部屋に入っていった。
「無視……無視って」
愚痴を言いつつ、六花も会長室に戻った。
「おい、そっち持ってくれ」
「はいはいっと」
オクタとラーレは伸びている会長を椅子に座らせ、手際よく拘束していく。その様子を六花は黙って見ていたが、次第に呑気な疑問が生まれてきた。
(そういえば、どうやって会長から黒幕の正体を聞くつもりなんだろう)
六花は戦闘命令を受けていたが、その後のことは一切知らされていなかった。それが彼女にとっては「いつものこと」であり、こういった現場に立ち会うことが無ければ今後も疑問に思うことは無かったかもしれない。
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