君のために、サクラ咲ケ

白龍@ユーリ大好き

文字の大きさ
上 下
4 / 6

第4話「告白」

しおりを挟む
「えっと……。実は私……今まで……。両親に……虐待受けてたんです……。」

こう話しだしたら、直斗先生は私をぎゅっと抱きしめながら、こう言ってきました。

「それって、もしかして……。遥ちゃんが【単心室】っていう、先天性心疾患だから……?」

と言われたので、私は頷きながらこう言いました。

「はい、そうです。」

と言うと、更にぎゅっと私を抱きしめながら、直斗先生はこう言ってきました。

「そっか……。でも、遥ちゃんはなんにも悪くないのにね。なんで、虐待なんかするんだろ。」

と嫌悪感たっぷりに言ってきたので、私は直斗先生に、ぎゅっと抱きつきながらこう言いました。

「えっと……。それはなんか……。両親の言い分としては、私は『両親に虐待を受けるために産まれてきた。』らしいです。」

と言うと、直斗先生は私を更にぎゅっと抱きしめながら、こう言ってきました。

「はぁ?!そんな事言ってんの!?そんな訳ないじゃん。遥ちゃんだって、【単心室】っていう、先天性心疾患さえなければ、普通の女の子だってのに……。」

と言われれば、私はとうとう堪えきれなくなって、直斗先生にぎゅっと抱きついたまま、泣きだしてしまい。

「うっ……。ヒック……。直斗……先生……。ありがとう……ございます……。そんな事……言ってくれるの……直斗…先生……だけですよ……。」

と泣きながら言えば、直斗先生は私をぎゅっと抱きしめたまま、頭を撫でてくれて。

「よしよし。っていうか、俺は別に普通だよ。遥ちゃんの事色々言ったり、いじめたり虐待したりする方が異常なんだからね。」

と私をぎゅっと抱きしめたまま、頭を撫でながら、こう言ってきたので、ますます泣きじゃくってしまい。

「直斗……先生……!あり……がとう……ござ……います……!ヒック……!ヒック……!うわぁぁぁん……!ヒック……!」

と嗚咽を漏らしながら、こう言うと直斗先生は、私をぎゅっと抱きしめたまま、背中を擦りながら、こう言いました。

「いえいえ、どういたしまして。でも、あんまり泣かないほうがいいよ。身体に障るから。」

と言われたのですが、いったん泣き出せばそう簡単に引っ込められるわけもなく。

「ヒック……ヒック……。それは……わかってます……。でも……無理ですよ……。すぐに泣き止むのは……。」

と泣きじゃくり、嗚咽を漏らしながら言えば、直斗先生は私をぎゅっと抱きしめたまま、背中を擦りながらこう言ってきました。

「ははっ、それはわかってるよ。でも、遥ちゃんの身体は人一倍繊細だから、注意してほしくてさ。だから言っただけだよ。それに、泣くのは悪いことじゃないから、思いっきり泣いていいからね。もしなんかあったら、俺がなんとかするから。」

と言ってくれたので、直斗先生に更にぎゅっと抱きつきながら、しばらく嗚咽を漏らしながら泣きじゃくり。

ーそして、30分後ー

「遥ちゃん、もういいの?」

と直斗先生に聞かれれば、ゆっくりと頷きながらこう言いました。

「はい、もういいです。それで……その……。これから……どうしようかなって……。」

と言えば、直斗先生がこう言ってきました。

「それについてなんだけど、とりあえず後で話し合おう。遥ちゃんお腹空いてない?」

と直斗先生に聞かれれば、私が1つ頷くと同時に、お腹が「ぐー。」っと大きな音を立てました。そしたら先生は、こう言ってきました。

「あっ、やっぱり。お腹空いてるでしょ。だったら、ご飯食べてからにしよう。遥ちゃんはなに食べたい?」

と聞かれたので、私はこう言いました。

「うーん……。じゃあ、ハンバーグが食べたいです……。」

と言うと、直斗先生はこう言いました。

「わかった。ハンバーグね。少し時間かかるけど、それでもいいかな?」

と聞かれたので、私は頷きました。そしたら直斗先生は、こう言いました。

「わかった。じゃあ、今から作るね。」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

氷雨と猫と君〖完結〗

カシューナッツ
恋愛
彼とは長年付き合っていた。もうすぐ薬指に指輪をはめると思っていたけれど、久しぶりに呼び出された寒い日、思いもしないことを言われ、季節外れの寒波の中、帰途につく。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

処理中です...