23 / 30
ホテル改革ー王宮料理編
しおりを挟む
開かれた扉から隣室に移動する。
会議出席者達もぞろぞろ後についてくる…。
「「「「「「「「はっ!?」」」」」」」」
眼前に展開される見たことのない光景に息を呑んで立ち止まる…こらこら、後がつかえてますから、とっとと進みやがれ~!
百聞は一見にしかず!
用意しました、幼少期のやらかしから始まった王宮料理の集大成!
この国の最高レベルの料理をとくとご覧あれ!
目で見て、舌で味わってもらいましょうか!
隣室は朝昼夕の3つのブースに分かれていて、テーブルの上には彩り豊かな料理たちが整然と並んでいる。
私の推しは朝食にジャガイモのガレット!!
外はカリッと中はホクホク!シンプルに塩味もいいけど、トマトソースの酸味も…ぐぅ…お腹すいたな……。
蒸してチーズのっけりゃいいと思ってる、堅パン脳筋野郎どもは・・・と、さすが料理人それぞれのブースに散って真剣に料理の説明を聞いている。
ブースには数名の料理人と給仕担当が丁寧に原材料や調理方法を説明している。
料理長が一番食いついたのが、湖魚の料理だった。この国は淡水魚を食べる習慣がない。
きっと昔、寄生虫で感染症になる人が多く、淡水魚は毒があると人から人へ伝わっていったのだと思う…。
海に面していないこの国で、庶民の口に入るのは塩漬けか、オイル漬けぐらいだ。
ニジマスのマリネや銀ブナのタタキに興味津々の料理長だか、さすがに生魚に抵抗があるのか、なかなか手を伸ばせずにいると横からひょいと、つまみ喰いする輩が…
へ?はへっ?べっ、ベリル⁉︎
どこから入り込んだ!!出入口を見るとテオが真っ青な顔でペコペコ頭を下げている…。
今日、城から従業員寮に移る日だったか…。
ベリルに向かって顎をしゃくり、テオに回収させた…。
気づけば、レストランとカフェの従業員達の垣根はなくなり、あちこちで興奮気味に意見交換している。
そういえば、忙しくて今日のメニューは総料理長に丸投げだったな……。
気になって各ブースを遠巻きにみる…あれ?
なんかね、皮で包んだ餃子らしきものが、パプリカや彩とりどりの野菜でキレイに盛られていたり、手毬寿司らしきものが…!?
あのデザートテーブルにあるのって水羊羹じゃありませんか?
お、覚えてないが、たぶん、子供のころ食べたいものだけふんわり伝えた結果、コースが和洋中折衷なのご愛嬌!
さあ、王宮料理人の皆様~、明日から出し惜しみせず叩き込みなさい!!
会議出席者達もぞろぞろ後についてくる…。
「「「「「「「「はっ!?」」」」」」」」
眼前に展開される見たことのない光景に息を呑んで立ち止まる…こらこら、後がつかえてますから、とっとと進みやがれ~!
百聞は一見にしかず!
用意しました、幼少期のやらかしから始まった王宮料理の集大成!
この国の最高レベルの料理をとくとご覧あれ!
目で見て、舌で味わってもらいましょうか!
隣室は朝昼夕の3つのブースに分かれていて、テーブルの上には彩り豊かな料理たちが整然と並んでいる。
私の推しは朝食にジャガイモのガレット!!
外はカリッと中はホクホク!シンプルに塩味もいいけど、トマトソースの酸味も…ぐぅ…お腹すいたな……。
蒸してチーズのっけりゃいいと思ってる、堅パン脳筋野郎どもは・・・と、さすが料理人それぞれのブースに散って真剣に料理の説明を聞いている。
ブースには数名の料理人と給仕担当が丁寧に原材料や調理方法を説明している。
料理長が一番食いついたのが、湖魚の料理だった。この国は淡水魚を食べる習慣がない。
きっと昔、寄生虫で感染症になる人が多く、淡水魚は毒があると人から人へ伝わっていったのだと思う…。
海に面していないこの国で、庶民の口に入るのは塩漬けか、オイル漬けぐらいだ。
ニジマスのマリネや銀ブナのタタキに興味津々の料理長だか、さすがに生魚に抵抗があるのか、なかなか手を伸ばせずにいると横からひょいと、つまみ喰いする輩が…
へ?はへっ?べっ、ベリル⁉︎
どこから入り込んだ!!出入口を見るとテオが真っ青な顔でペコペコ頭を下げている…。
今日、城から従業員寮に移る日だったか…。
ベリルに向かって顎をしゃくり、テオに回収させた…。
気づけば、レストランとカフェの従業員達の垣根はなくなり、あちこちで興奮気味に意見交換している。
そういえば、忙しくて今日のメニューは総料理長に丸投げだったな……。
気になって各ブースを遠巻きにみる…あれ?
なんかね、皮で包んだ餃子らしきものが、パプリカや彩とりどりの野菜でキレイに盛られていたり、手毬寿司らしきものが…!?
あのデザートテーブルにあるのって水羊羹じゃありませんか?
お、覚えてないが、たぶん、子供のころ食べたいものだけふんわり伝えた結果、コースが和洋中折衷なのご愛嬌!
さあ、王宮料理人の皆様~、明日から出し惜しみせず叩き込みなさい!!
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
王子妃だった記憶はもう消えました。
cyaru
恋愛
記憶を失った第二王子妃シルヴェーヌ。シルヴェーヌに寄り添う騎士クロヴィス。
元々は王太子であるセレスタンの婚約者だったにも関わらず、嫁いだのは第二王子ディオンの元だった。
実家の公爵家にも疎まれ、夫となった第二王子ディオンには愛する人がいる。
記憶が戻っても自分に居場所はあるのだろうかと悩むシルヴェーヌだった。
記憶を取り戻そうと動き始めたシルヴェーヌを支えるものと、邪魔するものが居る。
記憶が戻った時、それは、それまでの日常が崩れる時だった。
★1話目の文末に時間的流れの追記をしました(7月26日)
●ゆっくりめの更新です(ちょっと本業とダブルヘッダーなので)
●ルビ多め。鬱陶しく感じる方もいるかも知れませんがご了承ください。
敢えて常用漢字などの読み方を変えている部分もあります。
●作中の通貨単位はケラ。1ケラ=1円くらいの感じです。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界の創作話です。時代設定、史実に基づいた話ではありません。リアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。登場人物、場所全て架空です。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
夫が浮気先から帰らないので兄上とお茶してきます!
月歌(ツキウタ)
恋愛
夫のセドリック・アシュフォードには本命の女がいる。妾として囲っていた女ミア・グリーンが男子を産んでからは、家に帰ってこないことも多い。辛くなった妻のヴィオレットは娘のリリアーナを連れて時折実家に里帰りする。今日も兄のアルフォンス・ルーベンスとお茶をしながら愚痴をこぼす。
☆作者プロフィール☆
商業BL小説を書いています。
よろしくお願いします🙇
「嫌われ悪役令息は王子のベッドで前世を思い出す」(アンダルシュノベルズより刊行中)
私をもう愛していないなら。
水垣するめ
恋愛
その衝撃的な場面を見たのは、何気ない日の夕方だった。
空は赤く染まって、街の建物を照らしていた。
私は実家の伯爵家からの呼び出しを受けて、その帰路についている時だった。
街中を、私の夫であるアイクが歩いていた。
見知った女性と一緒に。
私の友人である、男爵家ジェーン・バーカーと。
「え?」
思わず私は声をあげた。
なぜ二人が一緒に歩いているのだろう。
二人に接点は無いはずだ。
会ったのだって、私がジェーンをお茶会で家に呼んだ時に、一度顔を合わせただけだ。
それが、何故?
ジェーンと歩くアイクは、どこかいつもよりも楽しげな表情を浮かべてながら、ジェーンと言葉を交わしていた。
結婚してから一年経って、次第に見なくなった顔だ。
私の胸の内に不安が湧いてくる。
(駄目よ。簡単に夫を疑うなんて。きっと二人はいつの間にか友人になっただけ──)
その瞬間。
二人は手を繋いで。
キスをした。
「──」
言葉にならない声が漏れた。
胸の中の不安は確かな形となって、目の前に現れた。
──アイクは浮気していた。
目が覚めたら夫と子供がいました
青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。
1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。
「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」
「…あなた誰?」
16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。
シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。
そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。
なろう様でも同時掲載しています。
裏切りの先にあるもの
マツユキ
恋愛
侯爵令嬢のセシルには幼い頃に王家が決めた婚約者がいた。
結婚式の日取りも決まり数か月後の挙式を楽しみにしていたセシル。ある日姉の部屋を訪ねると婚約者であるはずの人が姉と口づけをかわしている所に遭遇する。傷つくセシルだったが新たな出会いがセシルを幸せへと導いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる