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さて、情報を整理しよう
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ふっ、ふぅあ~、寝たけど頭がスッキリしないな~
「陛下お目覚めになりましたか?」
ぼんやりした目で声がした方向を向く。
優しい声の主は、先代女王から仕えてる女医だった。
「あ、おはよう、、ウルズラ」
「お身体に痛みはございませんか?」
「大丈夫よ、子供達は?」
ドアに近い侍女が部屋を静かに出ていった。
可愛い子供達よ、昨日はごめんよ、あり得ない状況に混乱してただけだから~
一瞬とは言え君たちを忘れた母を許しておくれ。
今世の私は2人の子持ち、バツ2だけどね!
ドアが開いて、ナニーのエレナに連れられ子供達が入ってきた。
子供達はパタパタ駆け寄り、ぼすっとダイブしてきた。
なにこれ?天使?イヤイヤ間違いなく私が産んだ子等だよ、ちょっとまだ混乱気味かしら・・・。
長男アウィンは7歳、最初の夫の子だ。
髪は私とお揃いのブロンド、目は前夫と同じサファイアブルー、前世、美術館で観た宗教画の天使のように愛くるしい。
長女アヤナ3歳、二番目の夫の子。
柔らかいピンクブラウンの髪にホットピンクのお目目、はぁ~、可憐な美幼女、癒される~~
ウルズラは子供達に「あまり長い時間はダメですよ」と、言い聞かせるが、二人はぎゅうぎゅう抱きついて離れそうにない。
二人が落ち着くまで抱きしめてやると、アヤナはうとうとしている、ぐっ、カワイイ!!
前世、目に入れても痛くないって表現があったけど、いっそ目に入れたい!!
あれ?前世の記憶が甦って孫を愛でる祖父母みたいになってないか?!
しばらくしてアヤナはエレナに抱っこされ、アウィンも一緒に退室していった。
「今日はみんな下がっていいわ」
やっと一人になった、、さて、どうしたものか・・・
今世の私、女王だった!!
異世界転生って、悪役令嬢とか平民のヒロインじゃないの??
最近の流行りでモブ転生もあったな…。
ベッドサイドチェストの引き出しから手帳を取り出し、頭の中を整理するように書き出した。
国名 スフェーン王国
森と湖の美しい国
観光ぐらいしか産業がない
転生した私 ヴェルデ 28歳
20歳で即位と同時に結婚
21歳で長男出産
23歳で離婚
24歳で再婚
25歳で長女出産
28歳で未亡人となる ←今ここね
なぜかな?涙で文字がかすむ……
あれ?私、ちょっと可哀想な女!?
女王の肩書きなかったら、もう人生詰んでるね…。
うん、まあ今は深く考えない!!
今世の記憶はしっかりあるので、問題ない!!
はい、次、前世の記憶ね!
前世の記憶は、あやふやなところもあり、映画やテレビで観て知っている、という感覚だ。
いずれ忘れてしまうかもしれないので覚えてることだけ書き留めておこう。
おっ!日本語が書ける!!
さすがに難しい漢字は無理だが、ひらがなはすらすら書けた。
たぶん最期の記憶は五十代だと思う。
それなりに名の通った会社の経営企画室長だった。
20代で友人の紹介で知り合った証券マンと結婚した。
お互い仕事が忙しくて子供はつくらなかったが仲はそれなりに良かった。
そうそう、後からバブルと呼ばれた時代ですよ。
そうです、バブルは弾けるものなんです!夫の勤める大手証券会社が経営破綻した。彼はなかなか次の仕事が見つからず、言い争いが絶えない日々が続いた。
最後まで嫌いにはなれなかったけど、傷つけあうだけの関係に終止符をうった。
それから仕事に邁進したんじゃないかな??それなりの会社で昇進したんだから…。
過労死だったのかな?偏頭痛がひどかったし、きちんと病院で検査受けとけばよかったな~。
あれ?やだ、そんなことより、もっ、
もしかして
前世と合わせてバツ3ですかーーー!!
「陛下お目覚めになりましたか?」
ぼんやりした目で声がした方向を向く。
優しい声の主は、先代女王から仕えてる女医だった。
「あ、おはよう、、ウルズラ」
「お身体に痛みはございませんか?」
「大丈夫よ、子供達は?」
ドアに近い侍女が部屋を静かに出ていった。
可愛い子供達よ、昨日はごめんよ、あり得ない状況に混乱してただけだから~
一瞬とは言え君たちを忘れた母を許しておくれ。
今世の私は2人の子持ち、バツ2だけどね!
ドアが開いて、ナニーのエレナに連れられ子供達が入ってきた。
子供達はパタパタ駆け寄り、ぼすっとダイブしてきた。
なにこれ?天使?イヤイヤ間違いなく私が産んだ子等だよ、ちょっとまだ混乱気味かしら・・・。
長男アウィンは7歳、最初の夫の子だ。
髪は私とお揃いのブロンド、目は前夫と同じサファイアブルー、前世、美術館で観た宗教画の天使のように愛くるしい。
長女アヤナ3歳、二番目の夫の子。
柔らかいピンクブラウンの髪にホットピンクのお目目、はぁ~、可憐な美幼女、癒される~~
ウルズラは子供達に「あまり長い時間はダメですよ」と、言い聞かせるが、二人はぎゅうぎゅう抱きついて離れそうにない。
二人が落ち着くまで抱きしめてやると、アヤナはうとうとしている、ぐっ、カワイイ!!
前世、目に入れても痛くないって表現があったけど、いっそ目に入れたい!!
あれ?前世の記憶が甦って孫を愛でる祖父母みたいになってないか?!
しばらくしてアヤナはエレナに抱っこされ、アウィンも一緒に退室していった。
「今日はみんな下がっていいわ」
やっと一人になった、、さて、どうしたものか・・・
今世の私、女王だった!!
異世界転生って、悪役令嬢とか平民のヒロインじゃないの??
最近の流行りでモブ転生もあったな…。
ベッドサイドチェストの引き出しから手帳を取り出し、頭の中を整理するように書き出した。
国名 スフェーン王国
森と湖の美しい国
観光ぐらいしか産業がない
転生した私 ヴェルデ 28歳
20歳で即位と同時に結婚
21歳で長男出産
23歳で離婚
24歳で再婚
25歳で長女出産
28歳で未亡人となる ←今ここね
なぜかな?涙で文字がかすむ……
あれ?私、ちょっと可哀想な女!?
女王の肩書きなかったら、もう人生詰んでるね…。
うん、まあ今は深く考えない!!
今世の記憶はしっかりあるので、問題ない!!
はい、次、前世の記憶ね!
前世の記憶は、あやふやなところもあり、映画やテレビで観て知っている、という感覚だ。
いずれ忘れてしまうかもしれないので覚えてることだけ書き留めておこう。
おっ!日本語が書ける!!
さすがに難しい漢字は無理だが、ひらがなはすらすら書けた。
たぶん最期の記憶は五十代だと思う。
それなりに名の通った会社の経営企画室長だった。
20代で友人の紹介で知り合った証券マンと結婚した。
お互い仕事が忙しくて子供はつくらなかったが仲はそれなりに良かった。
そうそう、後からバブルと呼ばれた時代ですよ。
そうです、バブルは弾けるものなんです!夫の勤める大手証券会社が経営破綻した。彼はなかなか次の仕事が見つからず、言い争いが絶えない日々が続いた。
最後まで嫌いにはなれなかったけど、傷つけあうだけの関係に終止符をうった。
それから仕事に邁進したんじゃないかな??それなりの会社で昇進したんだから…。
過労死だったのかな?偏頭痛がひどかったし、きちんと病院で検査受けとけばよかったな~。
あれ?やだ、そんなことより、もっ、
もしかして
前世と合わせてバツ3ですかーーー!!
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