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姉妹の婚約
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夕暮れの中庭で『ざけんな!』と叫んだあの日から3年が経ちましてよ。
この間に、我が公爵家と王家の顔合わせは滞りなく終わり、国内外に王太子の婚約が発表されましたの。
前世読んだweb小説や、乙女ゲームならきっと反対勢力や、対抗馬の令嬢なんかが登場して面倒事が起こるのがテンプレですのに、全くそのようなこともなく、お祝いムード一色って、、、どれだけ現王家不人気なのかしら。
それにしても初めてお会いした側妃殿下には、驚かされましたわ。
王太子殿下を出産されてからだいぶふくよかになられたらしいのに、なぜ段々フリフリのドレスを着るのかしら、痛々しくてわたくし直視できませんでしたわ。
陛下は、このチャーシy...のどこが良かったのかしら?きっと学生時代はお可愛らしい方だったのでしょうね。
王妃様はお母様と仲良しで何度かお会いした事があるのだけれど、お変わりなくスレンダーでお綺麗ですの。
陛下ったら最近では視察にも夜会にも王妃を伴って参加されてるとか、まったく見た目はイケオジでも中身はクソ野郎ですわね。
本当にそんな二人の息子か?と疑いたくなるほど、王太子殿下は穏やかで10歳にしては大人びた子供って印象でしたわ。
初顔合わせの時、チラッとマリーを盗み見て、わたくしと目が合った時はちょっとあたふたしてて子供らしかったのだけれど、
あれ?なんだろう?あのきょどった感じ、どこかで…既視感…。
もやもやが残りましたが、あまり殿下とお会いする機会もなく、いつのまにかもやもやは記憶の彼方に消えてしまいましたわ。
この三年間、週に3回も登城して王太子妃教育を受けるマリー、わたくしも我が家の使用人もマリー成分が足りなくて瀕死の状態ですわ。
妃教育の話しあいの場で、側妃殿下は休息日を除き毎日登城しろとぬかしたとか...お母様、ピシャッと扇子をたたみ、マリーの手をとりその場を退場、お母様の怒りオーラに当てられ誰も止められなかったそうよ。
焦った陛下がお父様に詫びを入れ、学園前は週3で手を打ったそうですの。
学園入学時に見直しすると聞き及んでおりますが、賢いマリーのことだもの、その頃にはもう妃教育なんぞは終わってるんじゃないかしら?
マリーは公爵家令嬢として高位貴族教育は11歳にしてはかなり進んでおり、外交官の父と隣国王女の母の影響で外国語は3ヶ国語をマスター、王妃教育必須は4カ国なので学園入学前には後一つも余裕で取得できることでしょう。
ちなみに側妃は2カ国もあやしいとのこと、それでは公務は難しいわね。
まあ、とにかくかわいいマリーと王太子殿下の仲は良好なようで、休憩時間に王太子殿下とお茶をしたり、ダンスのレッスンを一緒にしたりしているそうなので、ちょっとだけ安心ね。
わたくしも幼馴染で、領地が隣接してる侯爵家次男と正式に婚約し、マリーより一年早く学園に入学しましたの。
王立学園は、貴族のみが3年間通う学園で、乙女ゲームにありがちな平民の特待生なんてものは存在しませんわ。
もちろん王都、各領都には平民が通う学校は整備されておりますわよ。
王立学園は、淑女科、騎士科、領地経営科があり、もちろんわたくしは領地経営科でしてよ。
ちなみにわたくしの婚約者は騎士科ですの。彼の実家クライブ侯爵家は、代々軍部を司る家系で、当代当主は国防大臣、嫡男は近衛騎士ですのよ。
義父と義兄は細マッチョイケメンなのに、レオ(婚約者)だけがなぜかゴリマッチョなの、義母も華奢な方なのにどこからきたのかしら、ゴリ遺伝子...。
わたくしのクラストにはわたくしを含め、女生徒が4人しかおりませんの。
4人は公爵、侯爵、伯爵、男爵家で共通して直系男子がおらず、すでに全員婿となる婚約者がおりますの。
ルテティアン王国は男女どちらにも爵位の継承権はあるのだけれど、やはり男性が継ぐ方が圧倒的に多いわね。
放課後、毎日迎えにきては、クラスの男子生徒をガルガル威嚇しているレオが可愛くて(当社比)、にょによしちゎう今日この頃ですわ。
この間に、我が公爵家と王家の顔合わせは滞りなく終わり、国内外に王太子の婚約が発表されましたの。
前世読んだweb小説や、乙女ゲームならきっと反対勢力や、対抗馬の令嬢なんかが登場して面倒事が起こるのがテンプレですのに、全くそのようなこともなく、お祝いムード一色って、、、どれだけ現王家不人気なのかしら。
それにしても初めてお会いした側妃殿下には、驚かされましたわ。
王太子殿下を出産されてからだいぶふくよかになられたらしいのに、なぜ段々フリフリのドレスを着るのかしら、痛々しくてわたくし直視できませんでしたわ。
陛下は、このチャーシy...のどこが良かったのかしら?きっと学生時代はお可愛らしい方だったのでしょうね。
王妃様はお母様と仲良しで何度かお会いした事があるのだけれど、お変わりなくスレンダーでお綺麗ですの。
陛下ったら最近では視察にも夜会にも王妃を伴って参加されてるとか、まったく見た目はイケオジでも中身はクソ野郎ですわね。
本当にそんな二人の息子か?と疑いたくなるほど、王太子殿下は穏やかで10歳にしては大人びた子供って印象でしたわ。
初顔合わせの時、チラッとマリーを盗み見て、わたくしと目が合った時はちょっとあたふたしてて子供らしかったのだけれど、
あれ?なんだろう?あのきょどった感じ、どこかで…既視感…。
もやもやが残りましたが、あまり殿下とお会いする機会もなく、いつのまにかもやもやは記憶の彼方に消えてしまいましたわ。
この三年間、週に3回も登城して王太子妃教育を受けるマリー、わたくしも我が家の使用人もマリー成分が足りなくて瀕死の状態ですわ。
妃教育の話しあいの場で、側妃殿下は休息日を除き毎日登城しろとぬかしたとか...お母様、ピシャッと扇子をたたみ、マリーの手をとりその場を退場、お母様の怒りオーラに当てられ誰も止められなかったそうよ。
焦った陛下がお父様に詫びを入れ、学園前は週3で手を打ったそうですの。
学園入学時に見直しすると聞き及んでおりますが、賢いマリーのことだもの、その頃にはもう妃教育なんぞは終わってるんじゃないかしら?
マリーは公爵家令嬢として高位貴族教育は11歳にしてはかなり進んでおり、外交官の父と隣国王女の母の影響で外国語は3ヶ国語をマスター、王妃教育必須は4カ国なので学園入学前には後一つも余裕で取得できることでしょう。
ちなみに側妃は2カ国もあやしいとのこと、それでは公務は難しいわね。
まあ、とにかくかわいいマリーと王太子殿下の仲は良好なようで、休憩時間に王太子殿下とお茶をしたり、ダンスのレッスンを一緒にしたりしているそうなので、ちょっとだけ安心ね。
わたくしも幼馴染で、領地が隣接してる侯爵家次男と正式に婚約し、マリーより一年早く学園に入学しましたの。
王立学園は、貴族のみが3年間通う学園で、乙女ゲームにありがちな平民の特待生なんてものは存在しませんわ。
もちろん王都、各領都には平民が通う学校は整備されておりますわよ。
王立学園は、淑女科、騎士科、領地経営科があり、もちろんわたくしは領地経営科でしてよ。
ちなみにわたくしの婚約者は騎士科ですの。彼の実家クライブ侯爵家は、代々軍部を司る家系で、当代当主は国防大臣、嫡男は近衛騎士ですのよ。
義父と義兄は細マッチョイケメンなのに、レオ(婚約者)だけがなぜかゴリマッチョなの、義母も華奢な方なのにどこからきたのかしら、ゴリ遺伝子...。
わたくしのクラストにはわたくしを含め、女生徒が4人しかおりませんの。
4人は公爵、侯爵、伯爵、男爵家で共通して直系男子がおらず、すでに全員婿となる婚約者がおりますの。
ルテティアン王国は男女どちらにも爵位の継承権はあるのだけれど、やはり男性が継ぐ方が圧倒的に多いわね。
放課後、毎日迎えにきては、クラスの男子生徒をガルガル威嚇しているレオが可愛くて(当社比)、にょによしちゎう今日この頃ですわ。
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