陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

＊弐ー②

第四集：野望

幸,芦屋,紫苑,清秋,正明,癒良｢｢｢｢｢｢臨、兵、闘、皆、陣、列、在、前｣｣｣｣｣｣




私達は霊力を合わせて何度も何度も崇徳上皇のまわりの結界を攻撃する。



　紫苑｢やった！｣


すると、しばらくして流星の尾を覆う結界が壊れた。


唯幸｢喜ぶのはまだ早いですよ。今のは結界が壊れたにすぎない。確実に流星の尾を断ち切らなければ、我々が危ない。｣





　　その後も私達は崇徳上皇に向かって攻撃をするも、最後の攻撃をこちら側に返されてしまった。私達はそれを協力して結界を張り瞬時に防ぐ。



あの後、九字で先々代を攻撃した姫は、すぐに離戦し、かわりに土御門の当主が参戦した。




　　　正明｢木気の精に命ず。己が根で彼の者を拘束せよ。｣



土御門の当主がそう呟くと、畳の部屋に巨木が現れ、その根が本家の先々代の体の動きを封じた。　



　　増輝｢金気をもって木気を滅す。金剋木。｣




が、先々代の安倍の宗家はその拘束さえも簡単に抜け出してしまった。


　
　正明｢土気の精に命ず。己が身を固め、彼の者を拘束せよ。｣



　　増輝｢水気をもって土気を制す。水剋土。｣





なんと、安倍の先々代宗家は、土気を相殺する為に木気ではなく水気を使った。普通は木気を使うものなのに...



の主を直接攻撃しなければ意味が無いと思ったのか。安倍の姫が、先々代宗家の刀印を組む手に向かって攻撃を仕掛ける。が、その攻撃はすぐに防がれてしまった。




　　　　紫苑｢水蘭！水針で攻撃して！｣


姫の命を受けた龍は、針状にした水を使って先々代宗家を攻撃する。しかし、それも結界によって防がれてしまい、先々代にはまったくダメージは無かった。





　紫苑｢白利！狐火であの人の手元を攻撃して！｣




続いて姫は、白狐に命じて先々代を攻撃させた。が、それさえも防がれてしまい、先々代はやはり無傷だ。