陰陽ノ花〜現代陰陽師奇譚〜

＊弐ー②

第四集：野望

紫苑｢あ...｣





　我に返った紫苑は、自分のした事を自覚し、青ざめた顔でその場に立っていた。清秋はお義父さんに傷つけられた腕を引きずりながら倒れたお義父さんに駆け寄る。




清秋｢...生きてはいる。一応、な。｣



　僕は自分の娘が殺人者にならなかった事にホッと胸を撫で下ろした。



　しかし安心したのもつかの間。清秋は霊力の使い過ぎと出血多量の為、その場に倒れてしまった。



正明｢宗家！｣


　康名,光留,癒良｢｢｢清秋！｣｣｣


紫苑｢清秋兄ちゃん！｣


  光留「紫苑!」


　康名｢紫苑ちゃん！」



そして、その後紫苑と土御門の当主も倒れてしまった。