上 下
254 / 408
第四集 四ノ巻

魂替えの祭

しおりを挟む
「ん...」




 目を覚ました雷虎は、いつも通り鍛練を行う為鍛練場に向かった。


(おかしいわ。鍛練場はこっちのはずなのに、何で着かないの?)


  紫苑の父「紫苑、今日も早いな。鍛練か?...鍛練場はそっちじゃないだろう。寝ぼけてるのか?」



「紫苑?私は美雷ですけど。」


  紫苑の父「...紫苑、雷虎との闘いの時に頭を打ったのか。調子は大丈夫なのか?」



「別に体調は大丈夫ですけど。安倍町分家のご当主こそ、大丈夫ですか?自分の娘と私を見間違えるなんて。」




  紫苑の父(....この話しぶりからして、この子は紫苑ではないのか?では誰だ?)


     紫苑の父が考えを巡らせていると、スマートフォンの音がその場に鳴り響き、その意識は現実へと戻された。


  紫苑の父「はい。安倍町分家,安倍  光留です。ああ、清秋か。どうした?」


清秋《それが...雷虎の様子が変で...》


 紫苑の父「雷虎の様子が?実は、紫苑の様子も変なんだ。」


清秋《紫苑が?じゃあ、やっぱりこの雷虎は紫苑....》


  紫苑の父「何か心当たりが?」


清秋《詳しい事は後で話します。緊急招集をかけて話会を開きますから。》



   紫苑の父「わかった。今からそっちに向かう。」


   紫苑の父は電話を切ると、娘の姿をした別人の少女に向き直った。


紫苑の父「紫苑...いや雷虎か。」


「私も本家に行きます。」


紫苑の父「そうしてくれ。」

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活

XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

処理中です...