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第四集 参ノ巻

白利の出生の秘密

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白利「なあなあ、紫苑サマ。」


紫苑「何?」 


 白利「神使である僕がなんで九尾なんか、知りたい?」


紫苑「うん。」


 白利「じゃ、教えるわ~。僕な、神使の狐と神格化された妖狐のクオーターなんや。」


紫苑「神格化された妖狐って...御狐神(みけつがみ)?」


 白利「ちゃうよ~。もっと位の高い狐や。」


紫苑「御狐神より位が高いってまさか...天狐じゃないでしょうね?」


 白利「大正解や。」


紫苑「ちょっ、まさかほんとのほんと?!」


 白利「本当やで~。」


紫苑「・・・どうりで....あんたから強い霊力を感じたわけだ。」


 白利「ちなみに、その天狐は安倍の直系と土御門に深く関係する神狐やで」


紫苑「・・・・もしかして、その天狐は葛の葉姫?」



 白利「そや。」


紫苑「は?!って事は、晴明公はあんたと親戚同士ってこと?!」


 白利「ちゃうわ。」


紫苑「だって、晴明公の母親は霊狐である葛の葉姫でしょ?あんたはその葛の葉姫の孫なんだから、普通に考えたら親族同士じゃない。」



白利「お祖母様は、晴明の産みの親やない。育ての親や。」






・葛の葉姫...歴史上の一説で安倍晴明の産みの親とされている白狐。現在も大阪にある信太森葛葉稲荷神社に祭られている。 
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