転生魔術師の逆襲譚

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「気づかれたのですね。実はもう、あなたは亡くなっています。」

　　目の前の神々しい美少女は、真剣な顔つきでそう言った。


理桜「そっか。だから私、”前の私”なんて思ってたんですね。」

「そうです。私は、死と生を司る女神の分身です。」

理桜「分身？」

「神というのは、存外忙しいものなのです。ですから、神は生まれながらに分身できるものなのですよ。ああ、分身といっても力は元の神と同じで、少し見た目が幼くなるだけです。」

「そして、理桜さん。」

理桜「はい。」

「あなたには、ある儀式を行っていただきます。」

理桜「儀式？」


　　　なんか、このやり取りって、この頃よく見る異世界転生小説の一場面みたい。


そう思った私の目の前に、いきなり水晶玉の様な透明な玉があらわれた。


「悪人であればすぐに転生は出来ずあの世で修行していただくか、即存在の抹消をするのですが。
悪人ではない場合、すぐ転生して新しい人生を歩むことが出来るのです。また、人助けを何度もした人や境遇や生活が恵まれていなかった人、悪人でない若くして亡くなってしまった人には、人間が”チート”と呼んでいる特別な能力を与えられます。」