異世界に転生したけど、捨て子スタートってどゆこと?

神無月 花

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1章

創世神話

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そして、木の先に味と栄養のある実をつくった神は、命の限りが出来た生き物達にこう言った。




〝人間・獣・鳥・虫は、水を飲みこの実と命を終えた獣を食べなさい。人間は、命を終えた獣の毛皮で自分達の身につけるものをつくりなさい。〟




こうして、生き物達ははじめの頃に比べてだいぶ楽に暮らせるようになっていった。




が、命に限りが出来た事で、今度は考えすぎたりたくさん動くと”疲労”というものに悩まされるようになってしまった。

そこで神は、木を寄せ集めた”山”や”森”をつくり、そこに大地よりも柔らかい土を敷いた。それから生き物達は木のそばで暮らすようになった。




だが、今度は知恵と感情が増えた獣達が人間を”食べ物”としてみるようになってしまった。人間は神が武器にさせる用につくった”石”や”岩”を使い獣を追い払ったが、すべての獣を追い払うことは出来なかった。
そして、残った獣が寿命の尽きる前の人間を襲った為、たくさんの人間が死んだ。



ーーこのままでは、人間は滅びてしまう。



そう思った神は、人間に


〝一部の木や土や石、岩を使っていい。お前達を守るものをつくりなさい。〟



こうして、人間は知恵を振り絞って自分達が隠れる場所を作った。



これが、”家”などの建造物(建築物)の元である。



だが、原初の家は今の家に比べて脆く、力の強い獣が押せば崩れてしまう。それをみた神が”火”をつくり



〝火というものだ。これがあれば寒さに苦しむ事はなくなるし、夜でも明るいぞ。私が火の起こし方を今から教える。これを使って粘り気のある土や石を焼けば、お前達の隠れる場所も脆くなくなるだろう。焼いた石や土には、焼く前の粘り土をつけなさい。〟





こうして、人間は丈夫な隠れ家に住むようになり、今まで森や山、林といわれていた場所を”自然界”人間の住む場所をそのまま”人間界”と呼ぶようになっていった。この頃、何かの役に経つだろう。と思った神は新しく”金属”をつくっていた。



そうして暮らしていくうちに、人間は死んだ鳥獣の身を”金属”の道具を使って”焼く””料理”という新たな知恵を神の助けなくみつけていった。









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